9月19日 ゲスト:西郷輝彦さん
■テーマ:『元祖“御三家”で団塊の世代を虜に!
西郷輝彦の人生を大きく変えた4つのターニングポイント!』
ゲストは弘兼憲史さんと同じ
1947年生まれ(学年は1つ上)
62才の西郷輝彦さん。
1964年の歌手デビュー以降
元祖“御三家”として人気を博し
俳優としてもご活躍中の西郷輝彦さんに
人生の節目節目で“ターニングポイント”
となった出来事について伺いました。
歌手デビューのきっかけや、御三家時代の秘話、
俳優の師・森繁久彌さんの教えとは・・・?
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■15才の家出
「実家の呉服店を継ぎたくなかった」「東京に行きたかった」
故郷を離れ、東京に行くことができるなら、
歌手でも俳優でも何でもよかった――と語る西郷輝彦さん。
予算を組み、友達からのカンパを集め、
下見も済ませていたというほど練りに練られた
“家出”計画は15才のある日、実行に移されました。
まず たどり着いたのは大阪。
バンドボーイとして活動中、ある時、メンバーの先輩が姿を消し
急遽、西郷さんに歌うチャンスが舞い込みました。
やがて、バンドは大阪~神戸~京都~名古屋を回るほどの
人気を集め、ある時、サンミュージックの会長の目に留まり
念願の東京へ・・・。
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■“御三家”・・・ライバル関係の真実
西郷輝彦さんは昭和39年、新生クラウンレコードの
新人専属歌手第1号として『君だけを』でデビュー。
昭和35年デビューの橋 幸夫さん、
昭和37年デビューの舟木一夫さんとともに
日本歌謡界の“御三家”として、
輝かしい一時代を築きあげました。
その三人の
ライバル関係にまつわる
エピソードにはスタジオも爆笑!
ライバル・・・といっても、競争心をむき出しにしたのは
三人それぞれのマネージャーやレコード会社、
そして、ステージで歌っている御三家を前にして
取っ組み合いの喧嘩をするほど熱を上げていたお互いのファンの方々。
お互いのスタッフ間で争いの元となるのは、
まるで笑い話のようですが・・・
“インタビュー時間の長さ”や
三人が登場する雑誌の表紙の“写真の大きさ”・・・
西郷 「『(誰々が)1ミリ大きい!
(撮影の時)できるだけ前に出ろ!』って・・・
そんなこと言ったってねぇ(苦笑)」
極めつけは・・・
楽屋に設置された“扇風機の数”でも負けたくない!となるのだとか。
では、当人同士はどのように思っていたのでしょうか?
西郷 「向こうが すごいいい曲を出したら、
僕も負けたくないから(スタッフに)『次はいいのを考えて!』
というのは絶対にありますよね」
弘兼 「『スターを作らなきゃいけない!』
って使命感が 周りにはあったんでしょうね。
扇風機も(たとえば)1台と3台(の違いがあるん)じゃ
僕だって『なんで(こっちが少ないん)だ!』ってなります(笑)」
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■俳優・西郷輝彦の“師”森繁久彌さん
1973年(昭和48年)に放映を開始したテレビドラマ
『どてらい男
俳優としての大きなステップを踏み出した西郷輝彦さんが
大きな影響を受けたのが、今も“師”と仰いでいる森繁久彌さん。
『俺の芝居を観に来いよ』と声をかけられた西郷さんは
その素晴らしさに感動し、宿舎を訪ねて“弟子入り”を志願します。
西郷 「『弟子は取らんけど、そう言うなら
うちの“店先”貸してやるから
ついている客、好きなだけ持ってけ』と言われて
森繁さんの舞台に出していただくようになったんです」
●アドリブに四苦八苦・・・
森繁久彌さんとの共演では、時に、
台本にない行動・言動で慌てふためくことがあるそうです。
◇セリフを途中でやめるケース◇
森繁さんが、セリフを途中で意図的にやめてしまうと・・・
共演者が芝居を筋書き通りに進行させなければいけません。
「・・・つまり、言いたいことはこういうこと、かな?」
(・・・と、芝居を続けなければいけない)
◇台本にない質問をするケース◇
アドリブで台本にはない質問を投げかけられたら・・・
共演者はその役柄にのっとった“返答”をしなければなりません。
森繁 「あなたのお父さんのお名前、
なんとおっしゃいましたかね? お姉さんは? 国はどこ?」
西郷 「『そこまで考えて(舞台に)出なさい』
『セリフが全てじゃないんだ』と(いうことです)」
●セリフを覚える近道は・・・“役”になること?!
時代劇『江戸を斬る』の撮影期間中のエピソード。
西郷さんが翌朝の収録のセリフを覚えるために、
深夜にまで及んだお酒の席を中座しようとすると・・・
『撮影所に行く時、セリフを持っていくのか?
撮影所の門をくぐる時に“役”でくぐりなさい。
“役”で入れば、セリフはついてくる』
西郷 「ウソだ、そんなの!(笑)
言ってることは すごくわかりますけど・・・」
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■団塊ホームルーム
鉄道ファン――中でも“撮り鉄”――の町田忍さんが
今回用意した昭和レトロアイテムは『鹿児島市内の市電・・・の写真』。
ゲストの西郷輝彦さんの出身地・鹿児島にちなみ
鹿児島市の市電(鹿児島市交通局)をご紹介しました。
以前は1両だった市電は、今では3両編成となり
デザインもイメージを一新。
また、線路の間には芝生が植えられています。
町田 「ヨーロッパ風のイメージですね」
やがて話題は“脱線”して「蒸気機関車」のお話に。
弘兼 「トンネルに入る前に、みんなが一斉に窓を閉めないと
列車の中に煙が充満するんです」
西郷 「(煙で)弁当が真っ黒になっちゃうんです」
※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。
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■西郷輝彦さんの最新情報
◆ライヴ ~~ Teruhiko Saigo Live Act.5 ! ~~
日時:11月6日(金)
1回目=15:30開場 16:00開演
2回目=18:30開場 19:00開演
会場:クラブチッタ川崎
チケット:8500円(全席指定/税込/ワンドリンク付き)
お問い合わせ:オーレエンターテインメント 03-5775-4600
詳しくは、西郷輝彦さんのオフィシャルサイト 西郷百歌店をご覧ください。
※西郷輝彦さんのブログ「西郷輝彦のつぶやきblog」はこちら。
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■お送りした曲目
◇青年おはら節 / 西郷輝彦
(弘兼セレクション)
◇君だけを / 西郷輝彦
(リスナー・りなさんが初めて買ったレコード/西郷輝彦さんデビュー曲)
◇星のフラメンコ / 西郷輝彦
(その昔、辺見えみりさんも モノマネ!)
◇モナ・リザ / ナット・キング・コール
(西郷輝彦さんのリクエスト)
◇恋心 / 西郷輝彦
(弘兼セレクション)
◇どてらい男
(同名テレビドラマ主題歌/1973年)
◇ねがい / 西郷輝彦
(『江戸を斬る』主題歌/1976年)
◇泣いてる場合じゃないんだよ / D-NA
(西郷輝彦さんと息子さんの辺見鑑孝
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4つ目のターニングポイント“還暦”のこと、
西郷輝彦さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。