9月12日 酒井政利さんの名言
(歌手の歌声より
バックミュージックが大きくなったのはいつ頃から?)
1980年代に“洋楽的”になってきたんです。
洋楽を“カッコいい”と思って、
(たとえば)中森明菜さんは自分の声よりサウンドを大きくして
格好をつけていて、評価をとっていたんです。
もしかすると、声が枯れている…(のかもしれない)。
サウンドが大きくて声が聴こえないんです。
サウンドが大き過ぎるのを、
彼女は“良し”としているんだと思うんです。
編集でサウンドを大きくしてカッコよくしたつもり…
ところが、流行歌はあくまで“歌”がメインですから
そのへんの心得をちょっと間違えたかもしれません。
そして、年齢を経てくると、声が衰えてきますから
サウンドに負けがちなんです。
■酒井政利さんの好きな言葉
『花を
昔、お坊さんに教えられた言葉なんですが・・・
この言葉は深いなぁ、と思って好きな言葉なんです。
蓮の花とか、薔薇の花とか・・・、
その根っこには、虫がうごめいていたり、
泥がまつわりついている。
それをくぐりぬけて清らかに咲いている…
“女性の生き方”としては一番ピッタリな言葉ですよね。
凛として咲く・・・。
今、そういう女性は多いと思います。
石川 「根がしっかりしていないと
いいお花は咲かないということですね」
弘兼 「“美しい花はミステリアス”っていうのは
そういうことなんですね!」
“大輪の花”ほど、
言葉はきたないんですが、根はきたなかったりするということですね。
石川 「お花を育ててみると
ずっしり重たい椿や、花びらが大きいお花って
根が長く育たないんですけど
それでよく支えられるな、と思っていると
“花期”は短かかったりするので…」
それを“お嬢さん”って言うんでしょうね。“温室”なんですね。
弘兼 「ワインを作るブドウって
1メートルくらいの高さなんですが
根っこは水を求めて20メートルくらい地下に潜るんです。
“土壌のニュアンス”を全部持って、ブドウに出すから
いいブドウ(ワイン)ができる、っていいますよね。
“根っこ勝負”なんですよね」