9月12日 弘兼憲史 放送後記
◆ゲスト:酒井政利さんの回◆
プロデューサーという仕事か、どういうものか
今回の放送を通じてわかった気がします。
あまたいるタレントの中から
プロデュースするタレントを見つけて、
その人のコンプレックスを見つけて、
そのコンプレックスを“力”にする・・・。
“人を育てる”ということを学ばせてもらいました。
酒井さんは、本当に気配りのできる人当たりのいい人で
こういう人が“うまく人を育てる人”だと思いましたね。
郷ひろみさん、山口百恵さんなど
並みいる大物歌手を育ててきた人にしては
腰の低い、ものすごく礼儀正しい、素敵なナイスミドルだという気がしました。
■弘兼語録
◆初めて買ったレコードは?
モジュラーステレオという
応接間に置くような、箱型のステレオが家にきて
「ちゃんとしたクラシックを聴こう」ということで
チャイコフスキーのバレエ組曲の『くるみ割り人形』のLPを
姉と一緒に買いました。
自分一人で買ったものでは
宮城道雄さんの『春の海』という琴の曲を買った気がします。
◆コミック原作の映画化が増えたことについて
漫画についた読者を確保できる、という考えで
映画の業界が
自分たちでオリジナルストーリーを作ることを怠っている気がします。
■弘兼セレクション
赤いハンカチ / 石原裕次郎(1962年)※映画は1964年
弘兼 「裕次郎さんの映画が大好きで
一番最初に観たのが『海の野郎どもの』(1957年)でしたけど
きょうは、セリフ入りの裕次郎さんの曲を」
帰郷 / 郷ひろみ(1977年)
弘兼 「これは40万枚も売れたんですけど、
ピンク・レディーの『ウォンテッド』があったので
オリコンランキングは2位にとまったんです。
『お化けのロック』という曲と両A面で売られた曲です」