8月1日 ゲスト:鳥越俊太郎さん
■テーマ:『ニュースの職人”鳥越俊太郎、
ジャーナリスト・スピリッツの原点と
壮絶!ガン闘病』
この日のゲストは“趣味はニュース”
“肩書きはニュースの職人”
1940年生まれの鳥越俊太郎さん。
弘兼憲史さんとは顔なじみですが
これまでじっくり話をする機会は
なかったそうで、今回初めて
鳥越×弘兼対談が実現!
■鳥越俊太郎は“ニュースの職人”
“モノ作りの世界への憧れ”があるという
鳥越俊太郎さんが
自らを“ニュースの職人”と名乗る
その真意を伺いました。
“肩書きはジャーナリスト”と
紹介されることが多いものの
「日本語に訳せない」
「新聞記者=ジャーナリストではない」
「国内で、この言葉への
コンセンサスがない」などの理由から
“ジャーナリスト”に代わる言葉を考えると…
お米、野菜、機械…など
様々な“モノづくり”への憧れ・尊敬、
そして“自分もそうありたい”という思いから
辿り着いた答えが“ニュースの職人”。
鳥越 「ニュースは事実そのままを
流しているわけではないんです。
必ず“ニュース”として
“製造・加工”しているんです。
ニュースを製造する職人、
それを伝える職人として
これからニュースの職人と呼ぼう』
と決めたんです」
「“ニュースの職人”の次は“ニュースの匠”…
なれるかどうかわかりませんけど、
目指しています」
■二人の“父親”が語った“親父の役割”
石川 「お嬢さんと一緒でも
恋人同士に見える…
何かありそうな感じが漂ってます」
弘兼「ああいう親子(父娘)に
なれたらいいな、と
つくづくうらやましく思います」
鳥越 「顔が似てないので二人で歩いてると
若い女性を連れているように
見られちゃう」
弘兼さん、石川真紀アナがうらやむ
鳥越さん父娘の関係に続いて
息子さんとの“父子”関係――“
親父の役割”の話題に。
弘兼さんは普段
息子さんと多くを語りあうことがないそうで
自身の体験を思い起こしても
「ケンカをするわけではないのに
親父と話をしたことがなかった」のだとか。
弘兼「“息子と酒を酌み交わすのが夢”
というのはなかなかないです。
もうちょっと年齢を重ねればあるかも」
◇弘兼&鳥越 二人が語る“親父の役割”◇
【弘兼憲史】
・“こんなふうになりたくない”という反面教師としての役目。
・今は親父の存在が軽くなってしまって壁になっていない。
息子にとっては不幸なこと。
・親父は息子に対しては理不尽な方がいい。
“世の中には理不尽なことがある”ということを
教えるのが親父の役目。
【鳥越俊太郎】
・親父が大きな壁となって跳ね返すことが息子のためになる。
・“乗り越えてやる!”というのが思春期の少年のあり方。
“親父論”では意見が一致した
鳥越さんと弘兼さんでしたが
携帯電話の待受画面は
かわいい『お孫さん』の鳥越さんに対し
弘兼さんの待受画面は『エロいトマト』。
弘兼「お尻みたいなトマトがあって
面白かったんで…。アホですね(笑)」
石川 「時々見せられて愕然とすることが…。
人に見せるときは
相手と場所を選んでくださいね」
■60歳を過ぎてからの“人間力”
『歳には勝てる』の著者でもある鳥越俊太郎さん。
そこで
“団塊の世代必聴!
鳥越俊太郎の60代をヴィヴィッドに生きるコツ”
と題して
60歳を過ぎてからの“人間力”をテーマに
著書の中から4つのポイントに絞って伺いました。
●第一条:ストイックな気持ちのススメ!
「欲望を丸出しにするより、
ストイックに気持ちを抑えた方がいい。
自分をコントロールして制御して生き方が心地いい」
●第二条:人間が丸くなることはない!
「わがままを言いたい時、
キレる時はキレてもいいじゃないか。
そのかわり、根に持たずその場で収める。
すぐ忘れる」
鳥越さんはまれにキレることもあっても、
それは“一瞬”ですぐに元に戻るのだそうです。
●第三条:昔話ができるのは熟年の特権!
「歳を重ねても若者に卑屈になる必要はなく
歳をとってきたからこそ、昔の話をできる」
弘兼「語り部としての役割がありますよね」
●第四条:記憶力は落ちても、
加齢とともに理解力と判断力は増す!
「記憶力は極端に落ちますけど、
経験から物事を理解する力、
判断力がついてきます。
若い人にはないもので、人間はうまいことできている」
鳥越さんは、一度観たDVDを2度3度と借りてしまい、
しかも観始めてすぐには、
そのことに気がつかないことがあるそうですが…
「でも、見直しても楽しめるんです。忘れてるから楽しめる」
「実は、忘れることは素晴らしい力で、
辛いことを忘れるのは老人の特権」
ジャケットの下には
“おこったら あかん”と書かれたTシャツ。
でもこれは、もらいもののシャツだそうで、
この日 着ていたのも偶然。
ちなみに裏には
“人生すべて感謝なり”と書かれていました。
■団塊ホームルーム
レトロアイテムは
『平凡パンチ』『週刊プレイボーイ』(創刊号含む)。
当時中学生の町田さんにはショッキングだったという
女性のヌードが掲載された雑誌・・・
『平凡パンチ』が1964年に、
『週刊プレイボーイ』が1966年に創刊されました。
町田 「恥ずかしくて買えないんで、
勇気のある友達が買って
みんなで回覧すると、
なかなか帰ってこないんです」
弘兼 「『平凡パンチ』は大橋さんの
(表紙の)イラストが斬新で
みんなこのファッションを
マネしたものですよね」
弘兼さんは、当時の
ヌード写真の黒く塗りつぶされた部分を
“消す”努力について熱く語り出し…
石川真紀アナの脳裏には、
その時の姿が思い浮かんで
おかしいやら、あきれるやら…。
ページをめくるたびに懐かしがる男性陣に、
衝撃を受ける石川アナ。
次第に、誌面を見入ってしまって
口数が減ってきたところで
ハイ、このコーナー、お開きとなりました。
※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。
■お送りした曲目
◇I Saw Her Standing There / ザ・ビートルズ
(弘兼セレクション)
◇Will You Dance? / ジャニス・イアン
(鳥越俊太郎さんのリクエスト)
◇還らざる日々 ― 合唱 / 早稲田大学グリークラブOB
(団塊リポート)
◇還らざる日々 / 杉村俊博
(弘兼セレクション)
◇Kansas City/Hey, Hey, Hey, Hey / ザ・ビートルズ
(弘兼セレクション)