6月27日 布施 明さんの名言
(若いアーティストとのコラボレートについて)
僕もいろんなカヴァーをしたんですけど、
『君は薔薇より美しい』はいろんな人がカヴァーしてくれて、
一緒に歌ったりするんですけど
歌ってみると、気がつくことがものすごく多いです。
その人それぞれの良さがあって
「これ、もっと早く知りたかったな」というのがたくさんあって
若いアーティストは素晴らしいです。
(カヴァーの醍醐味について)
カヴァーをする原曲を超えることは絶対にできないです。
どんなに素晴らしいアーティストが
ビートルズの初期の曲をカヴァーしても
ビートルズにはかなわない。
カヴァーは元の歌にはかなわないんですけど、
また良さがあるんです。
はやり歌には二つの“命”があって、最初に発売された時の命、
それから何年もたって、その頃に聴いてくれた人がもう一度聴くと
その時代に戻ることができるのが第二の命。
カヴァーの良さは その部分だと思うんです。
私たちは、その時の“景色”を変えることはできないけど
“色”を原曲から少し変えることができる。
若いアーティストと一緒にやってみると
自分にない“色”を持ってるんです。
「そういう色に(当時)気がつけば、
この色とこの色を混ぜたりすることができたのにな」と
すごく勉強になります。
■布施明さんの好きな言葉
『萬事如夢』 (『万事みな夢の如し』)
学問の神様といわれた菅原道真が死ぬ前に
いろんなことを書いている中に出てくる言葉です。
学問の神様でも、人生過ぎてみれば
「夢の世の夢のようなもんさ」と言える――
そんな人生でもありたいな・・・、
『万事夢の如し』になるように、まだいろんなことをしたい――
ということでもあるんですけど。
※2012年9月15日 2度目のご出演時の“好きな言葉”はこちら