ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

5月16日 ゲスト:鈴木敏夫さん

テーマ:「天才・宮崎駿監督の後ろに鈴木あり!
     スタジオジブリ名プロデューサーは団塊ド真ん中!」

 スタジオジブリのプロデューサー
 鈴木敏夫さんを迎えて
 宮崎駿監督との出会い、
 ジブリ作品秘話を
 たっぷり伺いました。

 藤岡藤巻さんが「崖の上のポニョ」主題歌を
 歌うことになった経緯、
 「もののけ姫」タイトル誕生秘話、
 「千と千尋の神隠し」の
 意外な発想の原点、
 そして気になる次回作は・・・?

 ジブリ作品を見ながら育った石川アナは
 「子供向けかな?」と思って見ても、大人の私たちも
  ハッとさせられることがありまして、
  子供の頃に感動したものを、大人になってから見ると
  また違う感動があるんですよね」と語り、
 弘兼さんは漫画家の視点で、アニメ制作の手法に興味津々。

 さまざまな角度からジブリ作品をひも解く2時間となりました。
 
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宮崎駿監督との出会い

アニメ雑誌編集者だった鈴木敏夫さんが1978年
宮崎駿さんと高畑勲さんが初めて作った映画
「太陽の王子 ホルスの大冒険」を取材するため
電話でアプローチをしたのが、宮崎駿監督との最初の接点。

まず、高畑さんと1時間ほど話して“遠まわしに取材を断られ”
その後電話をかわった宮崎さんは・・・
「取材に応じますが言いたいことがいっぱいあります」
全118ページの雑誌に対して16ページ割くことを要求され
この時の印象は「生涯忘れない」というほどインパクトがあったとか。
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ジブリの裏話・その1~崖の上のポニョ

「崖の上のポニョ」主題歌を藤岡藤巻が歌っうことになった決め手は
「ダメだったらおろせばいい」。

 作品同様「藤岡藤巻と大橋のぞみ」が歌う
 主題歌も大ヒットした「崖の上のポニョ」。
 
 (大橋のぞみちゃんに加えて)
 「お父さん的な人がいるといい」という
 宮崎監督のリクエストをうけ、
 鈴木さんが推薦したのは「藤岡藤巻」として
 活動しながら、大手広告代理店に勤務し
 スタジオジブリの担当をしている藤巻さん。

「ダメだったらおろせばいい」という軽い(?)気持ちで
歌ってもらうと・・・これが抜群によかった!

なお、藤巻さんに関しては
仕事をヨソに回すと言われて「よろしくお願いします」と答えた…、
藤巻さんとのお付き合いをアシスタントさんが
「けっして、鈴木さんのためにならない!」と忠告…
さらにそれを宮崎駿監督が「人間にはホッとする時が必要なんだ」と
説得した…など爆笑エピソードが次々に飛び出しました。

ちなみに藤岡藤巻さんはこの番組に「出たい」とおっしゃっているとか。
生でお話を伺える機会はあるでしょうか?
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ジブリの裏話・その2~もののけ姫

タイトル決定に際し意見が衝突することが
頻繁にあるという鈴木さんと宮崎監督。

「もののけ姫」を推す鈴木さんに対して
宮崎監督の案は「アシタカせっ記」。

鈴木さんは、いったん監督の案を受け入れるそぶりを見せながらも
「これでもめるならしょうがない」と覚悟を決め
“テレビのスポットで初めて紹介する”タイミングで
監督に無断で「もののけ姫」と発表したのだとか。

後日、これを知った宮崎監督は「どうなってる?!」と
詰め寄ったそうですが、作品はご存じの通り大ヒット。

 弘兼さんによると
 漫画業界でも同様のケースはあるそうで
 編集者の意見を押しつけられ、
 どうしても納得がいかない時には
 締め切り直前に自分の思い通りに
 直したものを提出し…

「結末が違うじゃないですか?!」というケンカもあるのだとか。
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ジブリの裏話・その3~千と千尋の神隠し

「千と千尋の神隠し」発想の源は「キャバクラ」だった?!

作品に登場する湯屋のモデルはスタジオジブリがある小金井市の、
明治・大正・昭和の東京の古い建物を移築した
「江戸東京建物園」にあるお風呂屋さん。

(あの作品は)「鈴木さんの ひと言から始まったよね」と
宮崎監督が振り返る“千と千尋”の真実は・・・?

――キャバクラで働いている女性は
”引っ込み思案”が多いけれど、話をするのが仕事であるため、
次第に“元気”になってくる――
鈴木さんが知人から聞いた話が宮崎監督に伝わり
これが「千と千尋の神隠し」の物語の主軸になったそうです。

鈴木 元気のない千尋が、働かなくてはならなくなり・・・
    やがて元気を取り戻していくという話につながったんです。
    湯婆婆はその店の“やり手婆さん”ですね。
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ジブリの裏話・その4~次回作

若いスタッフによる作品制作が進行中というスタジオジブリ。
気になる宮崎駿監督の次回作を伺うと・・・

鈴木 おととい(5月14日)かな、
    宮崎が「やりたい」と言いだして…。

 毎日、宮崎監督のそばにいて
 “調子の悪さ”を感じた鈴木さんが
 「次、作ってくれ」と持ちかけると
 「俺がやったら みんな嫌がらないかな?」
 「しゃしゃり出たら嫌われる」と
 答えながらも、表情はニコニコして
 まんざらでもない様子。

(自分が作る)「理由は?」と聞かれた鈴木さんの答えは
鈴木 このままだと、年とって死んじゃうからですよ。
    間があいたら腕が鈍っちゃいますよ。
弘兼 ひと言でやる気にさせるのが
    プロデューサーのうまいところですね。

最近ずっと機嫌が悪かったという宮崎監督でしたが
次回作が決まったとたんに、機嫌がよくなったのだとか。
これはファンにとっても朗報ですね。
ところで気になる内容については・・・?

鈴木 なんとなく話し合いはしています。
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生放送と同時進行で描かれた袋文字

 スタジオジブリ作品の“タイトル文字”を
 手掛けている鈴木さんは、
 生放送中、常に原稿の裏に
 ペンを走らせ…
 
 いったい何を描いていたのか??

 ここで大公開します!

 
 
(画像をクリックすると拡大します)
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最新情報

「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」DVD

 鈴木敏夫さんがメインパーソナリティを務めるFMラジオ番組
 「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」でこれまでに放送された内容を
 再編集したDVD「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ 九十九の言葉」が
 6月10日に発売されます。

「崖の上のポニョ」DVD/VHS

 特別保存版(DVDのみ)と通常版が7月3日に発売されます。

(ともにウォルト・ディズニー・ジャパンから)
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団塊ホームルーム

今回のレトロアイテムは『プラモデル』
昭和30年代当時30円で売られていた「ピーナツシリーズ」
1/150の航空機を見ながら、塗装用に使った「マメラッカー」、
ツヤ消しには歯磨き粉を混ぜた――といったエピソード(町田)、
戦艦大和を作った思い出(弘兼)が語られましたが…
盛り上がったのは、釘や針金で作った手裏剣(鈴木・子供時代)
Gペン4本を組み合わせてダーツの要領で投げる(弘兼・大人)
空き缶のふたを手裏剣にして投げる(町田・子供)

弘兼 危険なことばっかりやってる!

最後は「飛行機より好き」(鈴木)
「撃ててよかった」(町田=元警察官)という“拳銃”の話題に発展。
コーナー終了時間になっても話は止まらず…

鈴木 シネコルトって覚えてます?
     ※ピストル型の映写機(プロジェクター)
町田 (レトロアイテムは)拳銃を持ってくればよかったな。

※この話題(プラモデル)については 町田忍さんのコラムもご覧ください。

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