11月2日 ゲスト:黒澤和子さん
◆テーマ
『夢中になれることがある人間は
一番 幸せ
―― 衣装デザイナー・黒澤和子さん 』
この日のゲストは映画衣装デザイナーで
衣装デザインを担当された最新作『清須会議』の
公開(11月9日)を控える黒澤和子さん。
▲スケッチブックの言葉について詳しくは こちら(PC版)
(画像をクリックすると拡大します)
映画制作における「縁の下の力持ちと位置づける
衣装デザイナーの仕事について――、
そして、黒澤 明監督の
映画人としての仕事にかける情熱や
父親としての素顔について伺いました。
■衣装デザインの仕事――黒澤和子さんの場合
◆監督と打ち合わせ
◆デザイン画作成
◆テーマカラー決定
◆生地集め (衣装チームによる縫製)
◆衣装合わせ
◆扮装テスト
(衣装、カツラ、ヘアメイク、小道具など)を経て
完成形に近づける
監督がかわれば、
衣装デザインの仕事の取り組み方にも
変化があるのでしょうか?
唐橋 「監督さんによっては、言い方(伝え方)が
難しいかたもいらっしゃるんですか?」
黒澤 「それが“映画の楽しさ”だと思うんですよ。
監督が全員、まったく違うので・・・
同じ監督なんていないじゃないですか」
たとえば
『これは“上品”に』と注文を受けたとしても
監督一人ひとり
“上品”の意味・捉え方が異なります。
黒澤 「そういう感受性をもって
(監督の意図を)当てていくのが仕事」
なお、映画の撮影で使用された
衣装は
その後、どうなるかというと・・・
映画衣装の会社が保管するのだそうです。
黒澤 「衣装会社とコンビでやるので、
そこが保管することになります」
弘兼 「衣装会社さんも
いままでやったサンプルとして持っていて
ひとつの“資産”になるわけですね」
■“汚し”とは『経年変化』させること
衣装にリアリティを出すためのテクニック
“汚し”といわれるについて伺いました。
黒澤 「わかりやすく言えば『経年変化』ですね」
「ワイシャツ」に例えると
一度、洗濯機にかけたものも経年変化――、
一年着たものも経年変化――、
キレイなままだが経年変化しているケースもあれば
洗いこまれて経年変化しているケースもあり、
さらには
加治屋さんだから『すす』が付いている――
工場で働いているから『油』が付く――というように
職業別に、特徴的な経年変化をするケースも。
黒澤 「こういう職業だから、こういうモノで汚れる
という前提に、経年変化であるとか
汚れをつけていくのを
映画では『汚し』というんです。
『汚す』みたいに思われますけど、
基本的に“経年変化”ありきで、その場に応じた
“汚し”をかけるということです」
■父・黒澤 明監督
黒澤和子さんの父親であり
日本のみならず海外の映画関係者に大きな影響を与えた
世界の「クロサワ」黒澤 明監督の素顔について伺うと
弘兼憲史 さんが抱く黒澤監督の
イメージが吹き飛ぶような
意外なエピソードが次々と披露されました。
●愛娘への誕生日プレゼント
黒澤 「母が用意して、父が偉そうに渡す
――というタイプです。
でも、かわいいんですよ。
誕生日前なのに私に渡したくって
部屋の外をウロウロして、母に見つかって
『まだ早いでしょ!』と怒られてる・・・」
弘兼 「思っているイメージと違いますね!(笑)」
●愛娘が家を空けると・・・
黒澤 「修学旅行だか、海の学校だかに行く時、
悲しくなっちゃって
朝から機嫌が悪くて、
本当に“寂しがり屋さん”です」
●怒られたことは なし
黒澤 「父に叱られたことはないんです。
三船敏郎さんとか、千秋 実さんとか
スタッフの中で女の子が初めて生まれて、
うち、いとこも全員男で、女の子一人だったので
それは甘やかされました」
■黒澤和子さんの最新情報
■映画 最新作『清須会議』
11月9日(土)公開 映画『清須会議』公式サイトは こちら
黒澤和子さんの最新情報は
黒澤 和子のBlogでご確認ください。
■ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
今世紀最大の天文ショー!
今月末から来月にかけて
肉眼でも観測できるといわれている
巨大彗星・
アイソン彗星をご紹介!
アイソン(ISON)は、発見者が所属する
国際科学光学ネットワーク
(International Scientific Optical Network)の略。
アイソン彗星について詳しいことを
去年2012年5月12日放送金環日食に
ご出演いただいた
国立天文台の
渡部潤一さんに伺いました。
「彗星」は氷や雪でできており、
太陽に近づくと表面が溶けて蒸発。
水蒸気となって尾を引くことから
「ほうき星」とも呼ばれる天体。
アイソン彗星は
富士山くらいの大きさがあるため
溶けてなくなることはないそうです。
また、10万年、100万年、千万年単位の
周期で地球に近づいてくる星はありますが
アイソン彗星は、今回通り過ぎると
太陽系を飛び出して行ってしまい
二度と帰って来ることはないのだとか。
気になる見頃は・・・
渡部 「太陽から少し遠ざかる12月の上旬、
夜明け前・東の空に
肉眼でも見えると期待されています」
弘兼 「12月のはじめ、夜明け前の東の空
これ、覚えておいた方がいいですね」
ペリー 「2013年11月29日に太陽に最接近、
その前後の時期には“明るさ”が
『マイナス等級』に達するそうです」
肉眼でも見ることができるアイソン彗星ですが
観測をより楽しむために
天文関連グッズで有名な
ビクセンさんを訪ね、
オススメの観測グッズについて
株式会社ビクセン企画部の
“宙[ガール”
岩城[朱香さんにお話を伺いました。
▲ペリーさんと 岩城朱香さん(右)
■「アイソン彗星観測セット」
双眼鏡と分かりやすいガイドブック、
アイソン彗星の位置情報がついた星座早見盤が
セットになった商品。 現在5機種 発売。
岩城 「私のオススメは
『アイソン彗星観測セット B630』で
軽くて、お子様でも
目の幅を合わせやすくなっています」
■写真撮影に「彗星キャッチャー」
カメラに取り付け、方位と高度を合わせると
彗星の方にカメラが向く――。
そのままシャッターを押せば
フレームに彗星が納まっているはずです。
▲“星に願いを”・・・岩城朱香さんの願いは
世界各地で星を見ること!
「南米の高い山でオリオン座が逆さから昇るところを
一回見たことがあるんですけど、もう一回見てみたいです」
★ ビクセンのアイソン彗星特設サイトはこちら ★
★ オマケ画像 ★
▲星柄のタイツを履いたペリー荻野さん(画像をクリック!)
■お送りした曲目
◆七人の侍
(弘兼セレクション)
◆野ばら
◆真夏の果実 / サザンオールスターズ
◆We Are The World / USA for Africa
◆つづれおり / キャロル・キング
◆星のフラメンコ / 西郷輝彦
◆コメットさん / 九重佑三子
◆涙のかわくまで / 西田佐知子
(RN・メガネの素敵な唐橋お姉さまさんが初めて買ったレコード)
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黒澤和子さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。
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過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら
2013年11月02日