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5月25日 歌舞伎特集 ~ ゲスト:山川静夫さん
◆テーマ
『 大向こうから歌舞伎を見守って60年
―― 山川静夫さん 』
この日は歌舞伎を特集!
ゲストに元NHKアナウンサーでエッセイスト、
歌舞伎愛好家の山川静夫さんをお招きして
新装となった「歌舞伎座」のこと、
初心者の方への歌舞伎観賞のアドバイスなどを
伺いました。
スケッチブックの言葉について詳しくはこちら
(画像をクリックすると拡大します)
■ゆったり楽しめる 新装「歌舞伎座」
新・歌舞伎座は、座席の幅や、前後の席との間隔が広くなり、
よりゆったりと観劇を楽しめるようになりました。
(客席数は、旧歌舞伎座よりも60席ほど少ない 1808席)
また新装オープンに先立って今年3月、
東京メトロ「東銀座駅」と直結する
「歌舞伎座タワー」地下2階に
「木挽町広場」がオープン。
もちろん入場は無料で、
売店、お食事処、お弁当屋さんがあります。
山川 「歌舞伎の空気を感じることが大事です。
芝居は観なくても“こういうものなんだ”と
雰囲気がわかります」
また、屋上には庭園、
ギャラリー(小道具・衣装を展示)があり
こちらも入場無料で見物することができます。
■歌舞伎初心者のための“楽しみ方”
山川静夫さんに、初心者の方向けの
歌舞伎の楽しみ方をアドバイスしていただきました。
■まずは、空気を感じる
山川 「最初は一番安い席で観て、
(徐々に)お金のレベルを上げていけばいい」
■初心者はわかろうとしなくていい
難しいセリフが多い歌舞伎ですが、
“難しい ・ 面白い” “ここはわかる!”
――その程度でOK。
たとえば「くちなわ」が“ヘビ”
「袖の梅」が“薬”(二日酔いの薬)のことと
はじめはわからないかもしれませんが・・・
山川 「だんだんわかってくることですから、
素直な感性で観るのが一番大事」
弘兼 「“わからないまま観る”と」
唐橋 「わかろうとするから眠くなっちゃうんですね」
▲坂東三津五郎さんの『泥棒と若殿』を観た唐橋さんは…
「切なくて人情深くて、歌舞伎のイメージが変わりました」(唐橋)
今年4月、新装の歌舞伎座に足を運んだ弘兼さんは…
「また行きたいですね」
■大向こうの掛け声
芝居中に“掛け声”をかける「大向こう」。
「役者は“掛け声”を大事にする」ことから
掛け声がかからないと困る場合も。
そのため“大向こうの会”(3つの会)が存在し
絶妙の間と、言葉選びのセンスで場内を盛り上げています。
“掛け声”をかけることは誰でもできますが、
山川さんに「気をつけてほしい点」を
挙げていただきました。
■間を外すべからず
■(場面によっては)茶化してもいいが、
悲しい場面では茶化すべからず
■山川静夫さんの最新情報
■新刊『歌舞伎は恋 山川静夫の芝居話』
(淡交社/1,600+税)
(2013年6月発売予定)
■ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
ペリーさんが「飴細工」作りに挑戦!
▲ペリーさんの“オサレ”ファッションは、動物つながりでカエルが登場
日本の伝統芸「飴細工」を全国で披露されている
「あめ細工 吉原」(東京・千駄木)を訪ねました。
▲吉原さんの作品の数々
飴細工を作る際の飴の温度は約80度。
飴を練っていき、団子状にする工程では
修行時代、火傷を繰り返していたそうです。
吉原 「手が慣れてくると同時に
扱い方が体に染みつきますので
火傷をしなくなるんです」
荻野 「同じ指で触っていると熱いので
手の中で転がしながら形を作る、と」
ペリー荻野さんの飴細工作り体験は
火傷防止のため、ゴム手袋を着用(それでも熱い!)
ピンポン球大の白い飴を
伸ばしながら、和バサミで形を作る――。
固まるまでの時間は3分。
荻野 「プロがやっても素人がやっても
3分で決着をつけなきゃいけないんです」
ペリーさんは吉原先生と同時進行で
「うさぎ」を作りましたが・・・
「完全にブタ」(弘兼) 「イノシシ」(唐橋)
▲ペリーさんが作った“うさぎ”を見て・・・
唐橋 「足をのばす途中で固まっちゃったんですね。
でもカワイイですね。顔がだだっ広くて」
荻野 「華麗にやってるつもりだったんですけど、
こうなっちゃったんです」
吉原さんによると、
初心者で「動物」に見えるように作れた
今回のペリーさんの出来は上手な方なのだとか。
▲作った飴細工を スタジオでいただきました
吉原孝洋さんはこの日の放送のために
オリジナルキャラクター「あめぴょん」の
“社長島耕作バージョン”を作ってくださいました!
うさぎと、うさぎが来ているスーツを
同時作業で作るのは至難の技!
▲吉原さんの作品 (左)金魚 (右)“あめぴょん”島耕作バージョン
「飴細工体験会」は毎週日曜日の午前中、
東京・千駄木の「あめ細工 吉原」にて開催。
作れるものは、うさぎ・いるか・小鳥・象など。
大変人気で、現在(放送日時点)
2か月先まで予約が埋まっています。
詳しくは、日本伝統飴細工の専門店舗
「あめ細工吉原」のホームページをご覧ください。
■お送りした曲目
◆弁天小僧 / 三浦洸一
(弘兼セレクション)
◆テネエシー・ワルツ / 江利チエミ
◆有楽町で逢いましょう / フランク永井
◆傷だらけのローラ / 西城秀樹
◆北国の春 / 千昌夫
◆キャンディ / ナット・キング・コール
◆スイングしなけりゃ意味ないね /
エラ・フィッツジェラルドとデューク・エリントン・オーケストラ
◆死ぬほど愛して / アリタ・ゲッリ
(RN・美智子さんが初めて買ったLPに収録された1曲)
◇山川静夫さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら
2013年05月25日