614

4月6日 ゲスト:黒鉄ヒロシさん

テーマ
  『百年後、業平は
   「源氏物語」の光源氏として生まれかわる
      ―― 黒鉄ヒロシさん 

 
「ドコモ団塊倶楽部」にゲストとして最多出演の
黒鉄ヒロシさんが久々に登場!
 
古典を漫画化する新シリーズ『伊勢物語』(先月発売/小学館)をもとに
『伊勢物語』在原業平
さらには『源氏物語』へとつながる日本文学について
黒鉄ヒロシさん&弘兼憲史さんの漫画界の巨頭――
“苦労がねえ・疲労がねえ”コンビが熱弁をふるう!
 
span
 
また、この日から新アシスタントとして
団塊ジュニア世代でもある唐橋ユミさんが
番組に加わりました

span
 
  弘兼憲史さんとのコンビネーションは・・・
  まだまだ手探り状態といったところでしょうか?
 
さらに時代劇研究家・ペリー荻野さんが
レギュラー出演者として加入し
新コーナー「ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍」もスタート
 
  「団塊スマートライフ」もりニューアルし
  スタジオからスマートフォンアプリをご紹介。
  この日は砂山圭大郎アナウンサーが
  アプリのサポートを受けてスタジオで“筋トレ”を敢行!
 



弘兼憲史&唐橋ユミ 新コンビの船出!
 
弘兼さんが自らを再婚した中年男性に置き換え
「目を見合うのが恥ずかしい」と語る
リニューアル初回の番組オープニング。
 
 span
 ▲オープニングより / 緊張気味の二人
 
放送中にはツイッターで
「緊張してる?」というツイートも寄せられました。
 
唐橋 「そりゃ弘兼さんとお仕事する“ツ”…緊張しますね」
 
弘兼 「今、噛みましたね」
 
 span
 
  唐橋さんのお兄さんは
  弘兼さんの作品を全て持っているそうで、
  それを聞いた弘兼さんは余計に緊張。
  今後、少しずつ息も合っていくのでしょうか――?
  二人のコンビネーションの進化具合もお楽しみに。
 
 span
 ▲弘兼&唐橋コンビ “呉越同舟”の船出(?)
 


伊勢物語
 
日本古典文学の名作を
ベテラン漫画家が原典に沿ってビジュアル化する
小学館マンガ古典文学シリーズ
 
  黒鉄ヒロシさんが手がけられ
  先月刊行されたのが
  千年の時を生き抜いた歌物語の元祖『伊勢物語』
  
全125段の“歌”で綴られる『伊勢物語』は、
「小説でいうと“ミュージカル”みたいなもの」(黒鉄)
 
  男女の愛を中心としながら、親子愛や友情、
  さらには死生観もが描かれる「大人の文学」
 
在原業平の物語であるとされていますが、
在原業平とはハッキリ言明されていない点も
黒鉄ヒロシさん曰く
「“業平”とはハッキリ書かないところも茫洋として
 霞の中にあるような――、
 全体が“美しい”ですね」

 
 span
 
江戸時代の画家・尾形光琳による
燕子花図かきつばた ず屏風』
『伊勢物語』の第九段「八橋」の場面を描いた作品。
 
黒鉄 「五千円札の裏にも“燕子花”があるでしょ。
     いまだに僕らは『伊勢物語』の
     世界の中に生きている。
     なかなか風流な――、日本人っていいね」

 
 
『伊勢物語』を書いたのは誰か――?
 
弘兼 「ひとりの作家じゃないんですね」
 
黒鉄 「業平ひとりの歌ではないんです。
     みんなが楽しんで作っちゃった――。
     西洋では“シェークスピアに手を加える”って
     なかなかできない。
     日本人の“タフ”と“文化的高さ”が
     当時から感じられますね」

 


歴史の空白を 作家のアイディアで埋める
 
古典や歴史上の出来事・人物の漫画化は
「作家として面白い」(弘兼)
 
弘兼 「昔のことですから、誰も見たやつはいない。
     “空白”の部分があったら そこが
     アイディアの塊になっちゃうんですよ」

 
たとえば・・・
宮本武蔵は“巌流島の決闘”後、諸国を回り、
次に姿を現すまで
20年程度の“空白”があるとされます。
 
弘兼 「その後の武蔵がみんな書けるんですよ!」
 
黒鉄 「自由なイマジネーションと“着地”――。
     これが快感ですよね」

 
弘兼 「うまく折り合いがついた結末になると
     すごく嬉しいですよね」

 
黒鉄 「興奮して一杯飲んじゃう(笑)」
 
span


そして『源氏物語』へ
 
『伊勢物語』から100年後――
世界最古の長編小説ともいわれる『源氏物語』が登場。
 
  在原業平(と思われる男)が『源氏物語』の
  光源氏のモデルになったといわれています。
 
黒鉄 「『源氏物語』を生んだのは『伊勢物語』なんですよ」
 
 span span
 
『源氏物語』の作者は紫式部一人ではない――?!
 
  黒鉄ヒロシさんが持論を展開!
 
 ・54帖にわたり、膨大な仏教用語が登場するが
  一代で知識を網羅するのは無理
 ・帖により、文章の力が違う
 ・男の筆であるような気配がする
 
 ・京都のお坊さんが“仏法が上である”と
  朝廷(権力)に対抗するために
  集団で書いたのが『源氏物語』
 
黒鉄 「自分たちが書いちゃイカンので
     実在の人物・紫式部にかぶせたんじゃなかろうか」

 
弘兼 「なるほど。紫式部がいながら
     “ブレーン”のような人がいて・・・」

 
黒鉄 「筆跡を分析して『違う』といっても
     しょうがないんで
     『紫式部でいいじゃん』――
     で終わるのが日本文化なんです」

 
唐橋 「常識が覆っちゃった感じですけど(笑)」
 


黒鉄ヒロシさんの最新情報
 
新刊マンガ古典文学 伊勢物語』
  (小学館/1,600円+税)
  (発売中/2013年3月発売)
 
新刊『GOLFという病に効く薬はない』
  (幻冬舎/1,500円+税)
  (発売中/2013年3月発売)
 
単行本『千思万考 天之巻』
  (幻冬舎/1,500円+税)
  (発売中/2012年4月発売)
 
span span span
 


ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
 
新コーナー『ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍』は、
ペリーさんが、時代劇に限らず
最新の流行モノをご紹介したり、実際に体験したり、
歴史上の人物のご子孫・場所を訪ねるなど
体を張って面白いものをご紹介します。
 
 span
 ▲ペリー荻野さんが3度のゲスト出演を経てレギュラーへ
 
1回目のこの日は、OSK日本歌劇団
実に73年ぶりとなる東京での本格的公演
「春のおどり ~ 桜咲く国」
(4月5日~8日/日生劇場)をご紹介!
 
OSK日本歌劇団は、宝塚歌劇団・松竹歌劇団(SKD)と並ぶ
三大少女歌劇のひとつ。
 
  一時解散したものの
  去年、創立90周年を迎え
  その最終公演が今回の東京公演となります。
 
放送ではトップ3のインタビューをお届しました。
 
 トップスターの桜花昇ぼるさんが語る
 東京公演への意気込み――
 
桜花 「OSKらしさが出せなかったら嫌なので
     気負わずに、本領を発揮できるように
     頑張りたいと思います」

 
 高世麻央さんは“解散の危機”を経験したからこそ
 「今のOSKには不屈の精神がある」と語ります。
 
高世 「そういう経験をしたからこそ、
     舞台につながるのが、すごく大きいと思いました」

 
 桐生麻耶さんに見所を伺いました。
 
桐生 「民謡メドレーがありまして
     『お江戸日本橋』『東京ブギウギ』を
     掛け合いで歌う場面があります。
     “客席降り”もしますので
     楽しみにしてほしいです」
 
 
荻野 「これを観たら、心にジーンとくる
     温かさと、華やかさがあるショーです」

 
span
▲ペリーさんの新コーナーではOSK日本歌劇団をご紹介
 
OSK名物の“傘を回すフィナーレ”
ミニパラソルをお求めになって
客席でご参加ください。
 
荻野 「OSKは(観客との距離が)近いですね」
 
OSK日本歌劇団 東京公演:『春のおどり ~ 桜咲く国』
 
■日程:4月5日~4月8日(月)
■会場:日生劇場
■ウェブサイト:OSK日本歌劇団
 


リニューアル初回の放送を終えて(写真のみ)
 
 span
 ▲生放送中
 
span
▲唐橋さん加入初回の放送を終えて・・・相合傘の二人
 
 span
 ▲ペリーさんはコーナー名にかけて「暴れん坊将軍」のTシャツ
  (画像をクリックすると拡大します)



お送りした曲目
 
そんなヒロシに騙されて / 高田みづえ
 (弘兼セレクション)
春がいっぱい  / シャドウズ
 (弘兼セレクション)
伊勢崎町ブルース / 青江三奈
 
悲しき雨音 / カスケーズ
 
散歩しよう / bird
 
イッツ・マイ・スタイル / キャシー・デニス
 
ステイ・ゴールド / スティービー・ワンダー
 
バイバイマイラブ / サザンオールスターズ
 (RN・テラべっぴんさんが初めて買ったレコード)
 


黒鉄ヒロシさんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
 
 過去のご出演の模様もご覧いただけます。
 ■2012年02月04日「映画特集」
 ■2012年02月04日 (イラスト)
 ■2011年04月16日「歴史に学ぶ――いま求められるリーダー像」
 ■2011年04月16日 「好きな言葉」『千思万考』
 ■2011年01月29日「エノケン特集」
 ■2011年01月29日 「エノケンさんに贈る言葉」
 ■2010年10月23日「森繁久彌特集」
 ■2010年10月23日 (イラスト)
 
過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら

 

2013年04月06日