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3月2日 石川真紀 放送後記

◆別れと旅立ちの歌対決 ~ ゲスト:三田誠広さんの回◆
 
選曲対決シリーズ、3回目にして、
今回は、前回までを遥かに上回る
投票&メッセージのメール・FAXを頂戴し、
お楽しみいただきやすい、
参加しやすい企画へと成長しつつあることを、
関係者一同実感しているところです。
 
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卒業式シーズンに聞く旅立ち・別れの歌は、
より一層、涙を誘うもの。
ふるさと秋田で過ごした学校時代は、
卒業式というと、
友だちや先生たちと別れることが、
ただただ寂しくて、
涙し合ったものでしたが、
よい大人になった今、思うのは、
別れ、旅立つのは、
出会うべき誰か・何かに出会う為であるということ。
やがて歩んだ道を懐かしむ時が訪れ、
振り返るべき別れがあるのは、
実り多い人生だったことを示す
1つの証にもなってくれそうです。
 
このシリーズで毎回、
弘兼さんと対戦してくださっている
三田誠広さんは、
主に、
ユニークで、時にシニカルな解釈を
飄々と語ってくださる音楽ファンの一面を、
「団塊倶楽部」で披露してくださっていますが、
ご本業である執筆業の
刊行歴・刊行予定を拝見していますと
各々のテーマが
多種多様であることに驚いてしまいます。
 
常に温めていらっしゃる数あるテーマのうち、
いざ執筆される段には、
1つのテーマに絞ってお書きになるのでしょうか、と
お訊ねしたところ、
「同時並行に書き進めるんです。」
とお答えになりました。 
 
これまで生放送をご一緒した際、
新刊について直接お話を伺った、
ドストエフスキーの「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」
「菅原道真の見果てぬ夢」に関して、
人物像や込めた思いを
語って聞かせてくださる三田さんは、
音楽について注釈する際と
一種異なる熱を帯びていて、
まさに語る筆の凛々しさを
目の当たりにした思いです。 
 
ここまで、2勝1敗と弘兼さんリードの展開を見せている
歌対決シリーズ。
次の機会も、ぜひ、
皆さんの投票で白熱の闘いに仕上げてくださいネ。
 
  

Un cahier de MAKI 
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2013年03月02日