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3月23日 時代劇特集 ~ ゲスト:ペリー荻野さん
◆テーマ 『 時代劇はやっぱり面白い!
―― ペリー荻野 』
ゲストに時代劇研究家・ペリー荻野さんをお迎えして
時代劇特集 春の陣!
▲石川アナウンサーの右手手には
ギャルメイクを施した砂山圭大郎アナウンサーの写真
(画像をクリックすると拡大します)
時代劇の制作裏話を中心とした話題のほか、
時代劇作品の主題歌、テーマ曲も
これまで以上にたっぷりお聴きいただきました。
■斬られ達人!
物語の最後は“一件落着”――
そんな痛快時代劇に欠かせない存在といえば
バッサリと“成敗”される悪役。
斬られ役として有名な福本清三さんは
半世紀以上のキャリアで斬られた回数、なんと5万回以上。
「ありとあらゆる斬られ方をしている」そうで、
“のけぞって倒れる”斬られ方がお得意なのだそうです。
斬られ役の達人福本さんは
たとえ頭巾をかぶった“忍者”の役でも
強い存在感を示します。
荻野 「目元しか映らないので、
“アイメイク”を凝りに凝って、
レディ・ガガもビックリみたいな
メイクを 時々されてるんです」
斬られっぷりが“見事”な役者さんは
「アイツが斬られると、オレが斬った時に“映える”」と、
次第に、主役を演じる俳優の信頼を得ていき、
やがて“主役に斬られる役”を与えられるように。
弘兼憲史さんも子どもの頃の“チャンバラごっこ”では
斬られ方を工夫したとか。
弘兼 「『うわーっ!』って、
どうやったら苦しそうか・・・(笑)」
ペリーさんも撮影現場で斬られてみたそうです。
荻野 「全然思ったようにできないんですよ」
斬られた後、相手にかぶってはいけない、
横に斬られると、斬られた感じがしない――と
斬られ方の難しさを実感したそうです。
悪役が大人数で主人公を取り囲む大乱闘のシーンでは
次々に斬られては、画面の端から消えていく・・・
“斬られ役”の殺陣がお見事!
荻野 「主役の前に絶対 誰も立たない。
乱闘のはずなのに。
そこは時代劇の素晴らしいところです」
■殺陣の名人!
『素浪人 月影兵庫』で月影兵庫を演じた
近衛十四郎さんといえば、その見事な“殺陣”で有名。
近衛さんが使用する刀は一般的な刀よりも
長く、太いにも関わらず・・・速い!!
「(近衛)先生の刀が速過ぎて、
斬られるタイミングがつかめない」
と、斬られ役の役者さんが困惑する場面もあったようです。
弘兼憲史さんは子どもの頃に
刀を抜くときの所作や、
斬る際・斬った後の刀さばきを研究したとか。
弘兼 「バッと抜いて、バッ!バッ!と斬った後、
クルっと回して・・・逆からスッと入れて、
クルクルっとやってストンとやる――
この練習はすごくしました(笑)」
■坂本龍馬を三度斬った殺陣師
時代劇の撮影所としておなじみ「京都」で活躍する
殺陣師の多くは、元俳優さん。
撮影された“絵”として、どのように映るか(映っているか)
把握する能力、そして、立ち回りが演じられる
現場の「全体」を見る目が求められます。
荻野 「役者としてどうやりやすいか、
“絵”として、どう映りやすいか
心得たかたがやっていらっしゃるんです」
台本には、殺陣の動きは描写されておらず
【立ち回り】と書かれた一文から画面構成を考える――
それが殺陣師の腕の見せ所!
弘兼 「舞台監督みたいな感じですね」
殺陣師・林邦史朗さんは、
1965年放送のNHK大河ドラマ『太閤記』や
現在放送中の『八重の桜』などの多くの大河ドラマ、
さらに数々のドラマで殺陣・武術指導を担当。
俳優として数多くの作品にも出演され、現在も
剣術・柔道・合気道・空手・琉球古武術・
中国拳法などを研究されているそうです。
荻野 「大河ドラマはスタジオ撮影が基本なので
狭い範囲で、意外と大変なんです」
弘兼 「部屋の中“の斬り合い”のシーンなんて
梁にあたったり、襖にあたったり
大変でしょうね」
林邦史朗さんは、幕末を題材にした大河ドラマ
『竜馬がゆく』『花神』『翔ぶが如く』で
三度にわたり坂本龍馬を暗殺する刺客を演じました。
荻野 「なぜかと言うと、
坂本龍馬って、誰が斬ったかいまだに謎。
『誰』と特定できない時に
“謎の剣士”として出てるんです」
石川 「なかなかいないですよね」
■フンチラ
放送では、時代劇の撮影現場における専門用語や
小道具に施された工夫などについても
ペリー荻野さんに解説していただきました。
ペリーさんオススメの専門用語は『フンチラ』。
“フンドシチラリ”のことで
主に、着流しを着て激しく戦う際にチラリと見える
セクシー(サービス?)カットのこと。
荻野 「“チラ見せの美”というか
着流しを着た素浪人、ヒーローが
足を ガッ!と出したときに
チッと見える、あれです」
石川 「あれ、カッコいいですよ」
弘兼 「歌舞伎でもありますよね」
荻野 「私は『御家人斬九郎』の渡辺 謙さんの
“フンチラ”がイチオシです」
■ペリー荻野さんの最新情報
■テレビ出演:4月3日(水)22:55~23:20
NHK『探検バクモン』
■ラジオ新レギュラー 4月6日~
文化放送「ドコモ団塊倶楽部」新コーナー
各種 密着リポート♪
4月6日の放送からペリー荻野さんが
「ドコモ団塊倶楽部」新コーナーのリポーターを担当します!
荻野 「時代劇に限らず、最新の流行もの、
ビビっとくるもの、チャレンジもの、
歴史を訪れる・・・私が体を張って
チャレンジさせていただきたいと、
“白刃取り”でもやってご覧にいれましょう!
・・・わかんないですけどね(笑)」
弘兼 「(かつて叶わなかった)
夢の“花魁道中”、この番組で
やってもらうかもしれません」
4月6日スタート
ペリー荻野さんの新コーナーをどうぞお楽しみに!
■石川真紀アナウンサーが番組卒業
『ドコモ団塊倶楽部』がスタートした
2005年1月から番組を支え続けた
“団塊Jr.”文化放送・石川真紀アナウンサーが
次回3月30日の放送をもって
『団塊倶楽部』を卒業することになりました。
「団塊倶楽部の石川アナウンサー」を応援してくださった皆様、
ありがとうございます。
長年、番組でコンビを組む弘兼憲史 さんが
「(生放送の進行は)石川さんが頼りです」と語るように
石川アナは弘兼さんが絶大な信頼を寄せるパートナー。
親子ほどの年の差があることから、
放送のオン・オフ問わず「石川さん、これ知ってますか?」
「これは知らないでしょう?」
「石川さんの時代はどうでした?」――と
世代の違いによって生じる
文化や価値観の違いを確認する
やり取りが常にみられました。
一時期お送りしていたコントでは
“ヒーローとダークヒロイン”
“ダジャレの王子様と、その意中の人”
“女王様(風)キャラ”(石川)
“叱られたい男”(弘兼)などを演じて
名(迷)場面を生み出したこともありました。
次回3月30日(土)の放送は
団塊一期生・弘兼憲史さんと
団塊Jr.石川真紀アナウンサーとの名コンビが紡いだ
8年3カ月の集大成となります。
どうぞお聴き逃しなく!
4月6日からは、唐橋ユミさんがアシスタントとして番組に加わります。
新コーナーを担当するペリー荻野さん、
「団塊スマートライフ」の川瀬良子さん、砂山圭大郎アナウンサー、
そして弘兼憲史 さんとともに今後も、
ラジオをお聴きのリスナーの皆さんに
楽しんでいただけるよう努めてまいります。
引き続き「ドコモ団塊倶楽部」をよろしくお願いいたします!
「ドコモ団塊倶楽部」出演者・スタッフ一同
■お送りした曲目
◆元禄花見踊り / 寺内タケシとブルージーンズ
(弘兼セレクション)
◆だれかが風の中で / 上條恒彦
(『木枯らし紋次郎』より)
◆銭形平次 / 舟木一夫
(『銭形平次』より)
◆荒野の果てに / 山下雄三
(『必殺仕掛人』より)
◆殺しのテーマ
(『必殺仕事人V』より)
◆座頭市 / 勝新太郎
(映画『座頭市シリーズ』より)
◆あゝ人生に涙あり / 里見浩太郎、横内正
(『水戸黄門』より)
◆旅愁 / 西崎みどり
(『暗闇仕留人』より)
◆隠密大作戦
(『弥次喜多隠密道中』より)
◆浪人独り旅 / 北島三郎
(『素浪人月影兵庫』より)
◆江戸の黒豹 / 杉良太郎
(『新五捕物帳』より)
◆桃太郎侍の歌 / 三波春夫
(『桃太郎侍』より)
◆ねがい / 西郷輝彦
(『江戸を斬るII』より)
◇ペリー荻野さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
過去のご出演の模様もご覧いただけます。
■2012年06月02日「城 特集」
■好きな言葉『成敗!』
■2012年08月11日「テレビ時代劇 特集」
■好きな言葉『一件落着!』
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら
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2013年03月23日