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9月1日 石川真紀 放送後記
◆ゲスト:嵐山光三郎さんの回◆
フッと肩の力を抜けさせてくれながらも、
ピリリとスパイスの効いた
エッセイを読ませていただきながら、
かねてから
一度はお会いしたいと願っていた光三郎さん。
ご一緒でき、
今日はまた1つ印象深い思い出が増えました。
光三郎さんのお書きになった物を読んでいて
いつも思うのが、
読み進めやすいこと、
そして、
脱線の仕方が愉快であること。
活字を生業とされる方にとって、
これらは述べるまでもない、
いわば当たり前のことなのでしょう。
でも、読書が好きで
面白い書物と出会うことを
喜びとする1人として、
決して当たり前のことではないと思っています。
筆致、流れ、内容が
バランス良く兼ね備えられた作家さんに
出会えた時の喜びは
至上のものなのです。
さらには、
お会いしてもっと好きになれる作家さんに
出会えるなんて、
ありがたいと心から思います。
光三郎さんが発する言葉に触発されるように
弘兼さんが長年開けていなかったであろう
抽斗を開け、
それを受けてさらに光三郎さんが枝葉を継ぐ ―
居合わせて、
エッセイとエッセイを
3Dで楽しんでいるような心持ちでした。
お2人の間に流れていた時間にも、
魔がさしていたはず。
神楽坂を歩いていて下駄の足音が聞こえたら、
光三郎さんの大らかな笑顔を探したいと思います。
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2012年09月01日