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8月4日 音楽家・山本直純特集 ~ ゲスト:山本純ノ介さん、岩永直也さん
◆テーマ
『音楽っていいだろう!
没後10年―― 山本直純 特集! 』
2002年に亡くなられてから今年で10年、
クラシックの普及に尽力され
「ひげの指揮者」として愛されただけでなく
テレビ番組、アニメ、CMのほか
『男はつらいよ』の作曲でも知られる
音楽家・山本直純さんを大特集!
ゲストは直純さんの御長男で作曲家の山本純ノ介さん、
そして、直純さんのマネージャーとして
長年、共に歩まれた岩永直也さん。
▲山本純ノ介さんは「直純を みんなで うたおう」公演のチラシ
「アプサラス第3回演奏会~合唱作品展~」のチラシ
岩永直也さんは山本直純さんの著書「オーケストラがやって来た」(単行本)
弘兼さんは「CLASSIC CLIMAX」(CDブックス)
石川アナは「VIVAナオズミ CONCERT」のチラシを手に
(画像をクリックすると拡大します)
山本直純さん作曲の音楽や
純ノ介さん、岩永さんだからこそ知っている
数々のエピソードを披露していただき、
直純さんの意外な素顔にも迫ることができました。
■メチャクチャだけど・・・面白い!
山本直純さんを“動物”にたとえていただきました。
弘兼 「“熊さん”という感じですが・・・」
岩永 「ちょっと違いますね。
(今考えると)サル山のボスですね」
山本 「魚の群れのトップ。
一匹狼じゃなくて“団体を率いていく”
という感じが多いかな」
山本純ノ介さんが語る“父・直純さん”は
「周囲から慕われる存在」
「直感が鋭く、物事を理路整然と考える速度が速い」
そして 「面白いんですよ、一緒にいると。
楽しいんですね」
岩永直也さんが
マネージャーを務めた13年間は
「毎日がハプニングの連続のような…
でも、楽しい時間ではありました」
■『男はつらいよ』テーマ曲
この日(8月4日)は渥美 清さんの命日でもありました。
山本直純さんが作曲した映画音楽の
代表作といえば『男はつらいよ』。
大学時代から父・直純さんの(いわば)付き人として
『男はつらいよ』製作現場に足を運んでいた
山本純ノ介さんはシリーズ後半、直純さんと共に音楽を担当。
放送では、当時の打ち合わせ風景をご紹介いただきました。
一方、岩永直也さんからは、
当時、一般的には“クラシック音楽の啓蒙家”の
イメージが強かった直純さんが
コンサートのアンコールで
オーケストラ編曲の『男はつらいよ』テーマ曲を披露し
観客を驚かせたエピソードが語られました。
岩永 「『最後に私の作った作品を聴いてお別れしましょう』
で“寅さん”がかかるんですね。
皆さんビックリして、ワーっと沸いて
(直純)先生は大満足で帰られる」
■クラシック音楽の“曲が完成する”とは
この日は「クラシック音楽の疑問・質問」を募集しました。
Q.日本でクラシック音楽は、毎年 何曲 生まれていますか?
山本 「“生まれる”というのはどういうことか、
規定は難しいんですね」
日本作曲家協議会、日本作曲家協会、
日本現代音楽協会などには合計約千人の
作曲家が在籍するという現在の日本の音楽業界。
そのうち、クラシック音楽に携わっているのは
1~2割とのこと。
クラシックは、曲の完成までに時間がかかるだけでなく・・・
山本 「どこが“完成”というかも難しいので
“何曲”という言い方は難しい」
「自分で完成したと“思えば”完成」
「“初演”して初めて完成」などのように
曲の“完成”の定義も難しいという
クラシックならではの特徴も知ることができました。
■♪大きいことはいいことだ
♪大きいことはいいことだ のフレーズが有名――
山本直純さんご自身が出演も果たされた
「森永エールチョコレート」のテレビCMに関する思い出が
数多く寄せられました。
12時台には「エールチョコレート」のほか
今では考えられない?!ビール業界 競合会社
「サッポロ」「サントリー」のCMソングもお聴きいただきました。
■貴重! 直筆の総譜(スコア)
スタジオに、直純さんの手書きによる
オーケストラの総譜(スコア)が!!
岩永直也さんが
持参してくださった、直純さんゆかりの品の、
その自由奔放なイメージとはかけ離れた
きめ細かさに、出演者、スタッフは圧倒されました。
弘兼 「あまりにもキッチリ、キレイに書かれているんで
ビックリしました。
しかも鉛筆書きですね」
岩永 「音楽に対しては
本当に真面目な方だったんで」
山本 「以前はペンで書いてたんですけど、
私が鉛筆で書いてましたら、
鉛筆で書くようになったんです」
(画像をクリックすると拡大します)
弘兼 「消しゴムで消されないように
スプレーコーティングした方がいいですね」
石川 「貴重なものをお持ちいただいて、
貴重なエピソードもご披露いただいて
ありがとうございます」
■コンサート情報
◆アプサラス 第3回演奏会
山本純ノ介さん作曲作品を
お楽しみいただけるコンサートです。
■日程:8月29日(水)19:00開演
■会場:第一生命ホール(晴海トリトンスクエア内)
■入場料:3,500円(全自由席)
映画「男はつらいよ」の作曲家 山本直純没後10年
◆VIVAナオズミ CONCERT
■日程:10月6日(土)15:00開演
■会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
■入場料:S席 5千円/A席 4千円/B席 3千円
■日程:11月4日(日)14:00開演
■会場:オリンパスホール八王子
■入場料:<一般> S席 5千円/A席 4千円/B席 3千円
いずれも、指揮と司会は山本祐ノ介さん。
VIVAナオズミ CONCERT について詳しくは
文化放送の Events & Concerts のページをご覧ください。
◆直純を みんなで うたおう
■日程:10月13日(土)14:00開演
■会場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
■入場料:前売り 2,000円/当日2,500円(全席自由)
■指揮:山本純ノ介、田中ひろみ
■ピアノ:山本きよみ
そのほか 山本純ノ介さんの最新情報は
山本純ノ介 公式ウェブサイトをご覧ください。
■お送りした曲目
◆ミュージックフェア / 森山良子 ほか
◆一年生になったら / 森の木児童合唱団
(ピアノ:山本きよみ)
◆マグマ大使 / コール東京
◆3時のあなた
◆人生讃歌 / 森繁久彌
◆リンデンバウムの唄 / 大竹しのぶ、五代目 中村勘九郎
◆森永エールチョコレート~森永サウンドロゴ / 東京混声合唱団 ほか
◆ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー / ボニー・ジャックス ほか
◆純生ドドンと音頭 / 上條恒彦、東京混声合唱団 ほか
◆少年時代 / 井上陽水
◆夕日が背中を押してくる / 森の木児童合唱団
◇山本純ノ介さん、岩永直也さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら
2012年08月04日