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6月30日 石川真紀 放送後記
◆ゲスト:『伝の会』杵屋邦寿さん、松永鉄九郎さんの回◆
立川志の輔師匠の高座や、
歌舞伎の地方として演奏されている
音色を拝聴したり、
また、先日、秋田に帰省した折、
全日空の機内プログラムで偶然にも
鉄九郎さんのご出演回に遭遇したりと、
これまで間接的に
その世界を楽しませていただいていた
伝の会のお2人。
今回、公開生放送という形で、
間近でトークと演奏を拝見し、
上質な演奏とサービス精神旺盛な解説に、
惹き込まれておりました。
放送をお聞きいただいた皆さんも、
メディアプラスホールで参加された皆さんも、
楽しんでいただけていたら嬉しいです。
くにさんこと、杵屋邦寿さんが、
スリー・ディグリーズをお好きだったり、
鉄九郎さんが
ギターから音楽の世界へ
お入りになったことなどを伺っていますと、
音楽にも伝統芸能にも垣根はなく、
想像力と記憶に直結する
人間らしい文化ということが分かります。
その点では、ラジオと相通ずるところがありますね。
芸道を誠実に、
直向きに邁進されるお2方だからこそ、
時に面白く、解かりやすく
長唄の世界に導いてくださるということ、
改めて、出演者、スタッフ一同、
感謝しております。
結びとなりますが、
団塊倶楽部が今のように
毎週土曜日の週一レギュラーとなった
最初のゲストとして、
2009年4月、ご出演くださいました
地井武男さんの訃報に接し、
お悔やみ申し上げます。
番組で地井さんが仰っていた、
「人生の一瞬一瞬に男を磨く材料が
降り注いでいるように思える。
日常のどんな場面においても、
どうすれば男を磨くことができるか
考えるのがいい」
という思い、
どこを切り取っても
良い人生だったと省みることができるような
そんな過ごし方を、
ご一緒させていただいた1人として
心がけたいと思います。
どうか、安らかにお眠りになっていただきたいと願います。
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