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4月7日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:米長邦雄さんの回◆
 
以前、文化放送で、
「人生さやわか流」のパーソナリティを
お務めいただいていた米長さんと、
実際にお会いしたのは、今日が初めて。
 
その柔和な表情と、
上背の高さが印象的な初対面でした。
 
「私の本業は、人生相談ですから」
「私が言うことは、たいてい適当ですから」
軽妙洒脱に仰る一方、
「将棋は、自分の頭で考えたかどうかが重要」
「人生には、先を読むということが
 有効ではない場面もある」
と、
哲学も織り交ぜながら語ってくださって、
いわゆる‘遊びのある生き方’を、
身を持って表現してくださっていると感じます。
 
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米長さんについて形容されるところの
さわかや流や、泥沼流のような棋風、
その腕前、実力を指し示す棋力といった
将棋にまつわる用語の1つ1つも、
棋士の生き方や姿勢が滲む
素敵な表現ばかり。
 
今年1月に惜敗した
コンピュータ棋戦を自ら振り返り、
「これからは、
 コンピュータソフトをバージョンアップさせるよりも、
 弱点をなくしていく方向に、
 いずれなるだろう」
というお話は、
科学技術大国、
そして経済大国と称された経験を持つ日本全体が
向かうべき道とも捉えることができます。
 
相手の出方を読みつつ、
攻めの心意気も持ち合わせて居られたら、
将棋も、人間関係も、
向上させることができそうです。 
 
 
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2012年04月07日