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3月3日 辞書特集! ゲスト:永江 朗さん、夏石鈴子さん

テーマ   辞典は読んでも面白い 永江 朗、夏石鈴子
 
ゲストは『広辞苑の中の掘り出し日本語』著者、作家の永江 朗さん。
『新解さんの読み方』著者、作家の夏石鈴子さん。
 
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(画像をクリックすると拡大します)
 
辞書は、調べたい言葉を引くだけでなく
“読み物”として捉えることで
さまざまな楽しみ方が見えてくる――
2時間まるごと辞書特集!
 
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『広辞苑』で出会った言葉(永江 朗さん)
  
永江 朗さんの持論は『本は引くもの、辞書は読むもの』
 
永江 「読んでいると知らない言葉や
     懐かしい言葉に出会います」

 
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永江 朗さんが『広辞苑】で出会った言葉をご紹介。
 
おもくろい【面黒い】
 ⇒ 『東海道中膝栗毛』にも登場。
   はじめは「面白い」を
   “ギャグ”で言い換えたものが
   「面白くない・つまらない」の意味に。
 
だぁ【だぁ】
 ⇒ 死ぬ時の叫び声。
   歌舞伎で使われる。
 
きんぎょく【金玉】
 ⇒ 「金」も「玉」もどちらも“すばらしい宝”。
   めったに手に入らない珍しいもの。
 
弘兼 「読むとき『何て読むんだ』ってなりますね」
 
永江 「ルビ入ってないと怖いですね」
 
のびすけ【延助】
 ⇒ 鼻毛の伸びた人。
   女性に甘い男性。
 
永江 「これ、納得いかないですよね。
     鼻毛が伸びてたらダメでしょう」

 
石川 「嫌われちゃいますよね」
 
弘兼 「“鼻の下”ならわかりますけどね」
 


“新解さん”(夏石鈴子さん)
 
日本で最も多く売れている辞書『新明解国語辞典』
改訂版が発売されるたびに読破しているという
夏石鈴子さんは
語釈や用例の文章に含まれる主観・個性に魅せられ
心から尊敬の念を持って“新解さん”と呼んでいます。
 
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夏石 「周りの意見は聞かないで、
     自分の言いたいことをどんどん言っちゃってる人
     って感じがするんです」

 
“新解さん”を楽しむコツは
よく知っている言葉を引き
「自分の考え」と「新解さんの言うこと」との
違いを比べること。
 
夏石 「13歳の時に気がつかなかったことが
     今ではわかったり、実感こもったりして
     その変化も面白いです」

 
以下、放送でご紹介いただいた「言葉」の一部です。
どうぞ「新明解国語辞典」を引きながらご覧ください。
 
のろける【惚気る】
 ⇒ 語釈内の(  )の中身が面白い! ※「罪滅ぼし」へ
 
つみほろぼし【罪滅ぼし】
 ⇒ 罪滅ぼしは「少し」でいい?!
 
れんあい【恋愛】 
 ⇒ 最新7版と6版との語釈の違いが話題に
 
夏石さんは、新版の発行の際に、
語釈・用例が変更されるケースに注目する楽しみ方も
ご紹介くださいました。
 
夏石さんが最近引いた言葉【正視】
東日本大震災を反映し、用例に
「正視するに忍びない被災地の惨状」 と掲載されています。
 
夏石 「新解さんは震災のことを辞書に取り入れている。
     これが今のポイントで、
     新解さんの中に震災がどう出ているのか
     調べています」

 
弘兼 「そんなに時代を反映するもんなんですね、辞書って」
 


辞書は時代の証言者 ~ 前書きに込められた想い 
 
永江 「辞書って“時代の証言者”という意味もあるので
     非常に厳密に考えて作られていますね」

 
「新明解国語辞典」は 現代語=生きた言葉 中心
「広辞苑」は 古語も含めた日本語――というように
それぞれの辞書の個性に注目すると
まさに「読んで楽しい」と思えるはず。
 
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放送では「前書き」を読むことの面白さも話題になりました。
 
夏石 「前書き、すごく大事なんですよ」
 
「新明解国語辞典」は
歴代の版の前書きが全て掲載されており
「はじめに」――の中に
“メッセージ”が含まれています。
 
新たに辞書を購入した際は「前書き」をチェックし
辞書の作り手が送るメッセージを読み解くことも
オススメいたします。
 
改訂版の出版の際に
どの言葉が末梢されるのか
興味を持っている
 
夏石 「新解さんが6版から7版に移る時、
     “どの言葉を『7版には載せられない』と判断したの?”
     というのも調べて、知りたいんです」

 


永江 朗さん、夏石鈴子さんの最新情報
 
◆永江 朗さんの最新情報
 
 『広辞苑の中の掘り出し日本語2』
  夏頃発売予定。
 
永江 「コンセプトは男と女。
     男と女の間には“言葉”があった――。
     言葉にしないと伝わらないこともありますから」

 
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◆夏石鈴子さんの最新情報
 
 『わたしのしくみ』(角川書店/税込み1,575円)
  3月23日発売予定。
 
夏石 「私ね、言っちゃいけないことを言葉にするの、好きなの。
     一生懸命書きました」

 
弘兼 「すごい期待してます!」
 
石川 「鈴子さんの著作に、
     音読するのはドキドキするものがあったんですけど
     読み進める時に自分の世界に入ることができますよね」

 


お送りした曲目
 
沖縄ロックンロール / きいやま商店
 (弘兼セレクション)
ドレミの歌
 (弘兼セレクション/『サウンド・オブ・ミュージック』より)
アジアの純真 / 井上陽水奥田民生
 
新しいYES / Salyu
 
帰って来たヨッパライ / ザ・フォーク・クルセダーズ
 (永江 朗さんさん が初めて買ったレコード) 
バラが咲いた / マイク眞木
 (夏石鈴子さん が初めて買ったレコード) 
ストロベリー・フィールズ・フォーエバー / ザ・ビートルズ
 


永江 朗さん、夏石鈴子さん の名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら

2012年03月03日