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2月11日 ゲスト:梓 みちよさん
◆テーマ 『 歌は時代を超えて 梓 みちよさん 』
ゲストは今年 デビュー50周年を迎えた歌手の梓 みちよさん。
デビュー翌年発表の『こんにちは赤ちゃん』――。
大ヒットと清純派スターの誕生・・・
やがて、曲と本来の自分自身との間に生じるギャップと苦悩。
そして、歌を聴いて涙を流す観客の姿に「ハッと気づかされ」…。
以降、長年の封印を解き、ステージでは定番曲になった
『こんにちは赤ちゃん』にまつわるエピソード――。
弘兼憲史さんとも共通点を見出した
“歌うこと”への想い――。
そして、弘兼さんと意気投合した「カジメ」について――。
デビュー50周年・梓みちよさんの“今”に迫った2時間となりました。
■ご自身でもわからない?? 本当の自分
『こんにちは赤ちゃん』『二人でお酒を』は同じ歌手?!
幼少の頃に、二つの曲を歌う歌手が
同一人物だと知って驚いた――という
リスナーの方からのメッセージをご紹介。
『こんにちは赤ちゃん』では“清純派”として人気を獲得した
梓みちよさんは
『メランコリー』『二人でお酒を』などで
“オトナの女性”のイメージを強く抱かれるようになりました。
梓さんご自身は
“自分に合う曲調”をどのように捉えているででしょうか?
『何が一番好きで、何が苦手か、わからない』
弘兼 「(デビュー直後より)後半が、
梓さんのイメージがありますけどね」
梓 「『こんにちは赤ちゃん』は
あの年代でしか歌えなかった…と思いますけど
今もキーを一切変えずに歌いますよ。
あのときのままの声で、やさしく歌うように心がけてます」
ステージでは、楽曲によって
様々な“梓みちよ”を披露するそうです。
梓 「コーナーごとに区切りをつけて
ここからはいい女になろう…
ここからはちょっと悪い女になろう…、
普通の女になろう…と、わけて」
■自己満足にならない 歌、漫画
「ないの、ないの、聞かないで」
デビュー50周年の梓みちよさんに
歌手としての“今後の夢”を聞きました・・・が、
梓 「今後どうする――とか、
今後どうなるかわからないから。“今”だけ」
“先”を見据えることはせず
“今”を見つめるという梓みちよさん。
ポップス、歌謡曲、タンゴ、シャンソン――と
様々なジャンルの歌を披露されていますが
梓さんの「好きなジャンル」はあるのでしょうか?
梓 「ないの、ないの、お仕事で歌っているだけ。
その代わり、歌うとき、歌に
“思い入れ”“夢”を作っていくのが好きなだけ。
本当に自分が(その歌を)“好き”では歌えないですよ」
弘兼 「そういうものなんですか?」
何のために歌うのか――?
それはお客様に楽しんでいただくため。
好きな歌を歌うことで
“自己満足”になってはいけない――という梓さんの言葉に
漫画家・弘兼憲史さんも共感。
弘兼 「漫画を描くとき、自己満足の漫画だけは描かないように、
読者が面白がってくれるか…というところから入るんですよ。
ある程度、読者の思う展開にして
『やっぱりな』と(思ってもらう)計算もあります」
梓 「歌でも“小難しいこと”をやりたいときはあるのね。
だけど、やっちゃいけないんですよね。
みんながみんな(難しい歌を)歌えるわけじゃないから」
弘兼 「自分が面白い漫画を描いて、
そのままウケれば、それは天才ですけど
ほとんどいないですから、
ある程度、人の目を意識するというところは
(歌も漫画も)共通なのかもしれない」
■お送りした曲目
◆ヘイ・ポーラ / ポールとポーラ
(弘兼セレクション)
◆よろしかったら / 梓 みちよ
(弘兼セレクション)
◆メランコリー / 梓みちよ
◆女達のキィ・ワード / 梓みちよ
◆虹色の湖 / 中村晃子
(RN・埼玉のトラック野郎さんが初めて買ったレコード)
◆クライ・ミー・ア・リヴァー / ジュリー・ロンドン
(梓 みちよさんが初めて買ったレコード)
◆春咲小梅 / 矢野顕子
◇梓 みちよさんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
◇過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら
2012年02月11日