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5月14日 特集 今 私たちがすべきこと

テーマ
  『東日本大震災から2ヶ月
   復旧へ向けて、今、私たちが出来ること 

 
東日本大震災から2か月――。
 
復興へ向けた動きも地域により様々な状況の中、
地震発生直後とはことなる“今”の問題に着目し
私たちに何ができるか――
復興に向けて何が必要なのか――を考える2時間。
 
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ゲストには、宮城県栗原市出身で、震災発生から8日後に被災地に入り、
復興支援に取り組んでいる歌手の高橋ジョージさん、
そして“海の社会起業家集団”エンジョイ・フィッシャーマンの活動の中で
「プロジェクトもやいを展開している
東京湾の漁師・金萬きんまん智男のりおさんをお招きしました。 



団結力で復興へ ~ 岩手県宮古市の状況
 
震災発生後、3月19日に放送免許を取得し3月22日に放送をスタート、
電気・ガス・水道の復旧情報を発信している
岩手県宮古市のコミュニティFM「みやこさいがいエフエム」
事務局長・佐藤省次さんに電話でお話を伺いました。
 
佐藤 「これから必要なのは“一致団結力”だと思います。
     ふるさとが大変な状況ですが、
     悲しみを乗り越え、歯を食いしばって頑張っておりますので、
     あまり自粛せずに安心して復興を応援してほしいと思います。
     自衛隊、海上保安庁、消防、警察、ボランティアの方々が
     全国からおいでいただきました。
     昼夜を問わない活動に本当に感謝しています」



高まる誤嚥性肺炎の危険性
 
12時台には被災地における医療ボランティアの活動をご紹介。
 
「全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会」HDCネット(Home Dental Care net)
発起人のおひとり中里義博さんに電話でお話を伺いました。
 
在宅歯科医療を実践する診療所や後方支援病院歯科および教育機関を
全国規模のネットワークで結ぶHDCネットでは、
岩手県釜石市を中心に、ネットワーク会員が
被災地での医療ボランティア活動を展開。
 
このような災害の中では
寝たきりの人、飲み込むことが困難な人に多くみられる
誤嚥性肺炎――口にしたものが気管に入ってしまい、肺炎を引き起こす――
大きな問題になるそうです。
 

 
中里 「口の中の食べ物や汚れがそのままになっていると
     今後、誤嚥性肺炎が高まることが危惧されています」

  
口の中をきれいな状態に保つお手伝いをする人材――
歯科医、歯科衛生士、看護士、経験のある介護士による口腔ケアの
重要性のほか、
入れ歯入れ歯の保管容器が不足している――といった
現状を指摘してくださいました。
 
HDCネットのこと、医療ボランティア活動に関して詳しくは
HDCネットのウェブサイトをご覧ください。


三陸漁業復興への
 
金萬智男さんが語る、漁業復興に向けた厳しい現状に
スタジオの面々からは、
超法規的措置も含めた、国の強い指導力を望む声が続出――。
 
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被災した漁船は20,000隻・・・
全国の造船所がフル稼働しても すぐには作りきれない数です。。
 
また、一隻あたり数千~数億円の漁船もあり、
大きな負担がのしかかる 新たな船の調達は極めて困難。
 
すでに漁業を引退した漁師から
中古の船が被災地に送られるケースもあるそうですが、
“海”が違えば“波”も異なり、そのため船の形が変わることから
東京湾の船は、三陸では使えない――という事情や、
運搬のための費用の問題が、復興への障壁となっているそうです。
  
金萬さんは、被災地のニーズと、
船の提供の申し出とのマッチング作業に力を注いでいます。
 
金萬 「船の形に関する調査が必要で、
     船の運搬資金も問題。
     向こうの情報がほしいですね」

 
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続けることが大事 ~ 長く続く復興への道
 
(リスナーの方からお寄せいただいたメッセージ)
 
「できることをやる――これが大切だと思います」
 
高橋 「背伸びは一瞬はできますけど、続かないんで、
     何が続けられるのか――が考えていただくと
     何ができるのか――答えが自然と導かれていくと思うんです」

 
弘兼 「人それぞれ できる範囲がちがいますからね」
 
高橋 「“想い”っていうのは
     一日1ミリでも進んでいけば必ず前進していきますから、
     そうやって一緒にやってくれている――というのが
     東北の人たちからすると すごくうれしいんですよね。ありがたいです」

 
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▲被災地に入っての最初の印象を
 「言葉にならない“唖然”としたものがありました」と語る高橋ジョージさん
 
高橋 「いろんなことを含めて(復興にかかるお金は)
     100兆とか言われていますよね。
     そうすると“国”をひとつ作るくらいの気持ちでいかないといけない。
     でも、東京から…永田町の人たちが“国づくり”を言ってもダメなんです。
     地元の方は住み慣れた街を愛してますから、
     みんなが話し合って、賛同を得ないといけないので、
     “法”を越えたところの措置が、1日も早く望まれますね」

 
弘兼 「復興は この10年20年の話じゃないですからね」
 
高橋 「子供、孫の世代までですね」
 


高橋ジョージさん、金萬智男さんの活動、最新情報について
 
高橋ジョージさんの最新情報は
「THE TRA★BRYU OFFICIAL WEB SITE」
 
高橋ジョージさんが参加する「東日本大震災支援LIVE ~ Dream Chain ~ 」
(6月7日/渋谷C.C.Lemonホール)についてはこちら(みやぎびっきの会トップページ)
 
金萬智男さんの活動『プロジェクトもやいについては
エンジョイ・フィッシャーマンのホームページ
また、盤州里海の会のホームページ
 
5月22日に行われる
『買って食べて、応援しよう!in築地』
 -被災地支援・風評被害撲滅フェア-
についてはこちらをご覧ください。


お送りした曲目
 
ジェルソミーナ (映画『道』より)
  (弘兼セレクション)
エニー・タイム / エディー・フィッシャー
  (弘兼セレクション)
その手を伸ばして / 稲垣潤一
 
雲の遥か / 熊谷育美
 
そして想い出 / 大島花子、大島舞子
 
SOMEBODY TO LOVE / QUEEN


高橋ジョージさん、金萬智男さんが、今、想うことはこちらをご覧ください。
 
過去の放送レポート バックナンバーはこちら

2011年05月14日