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1月15日 石川真紀 放送後記
◆ゲスト:大石 静さんの回◆
原作、脚本を手がけられたドラマや舞台、
エッセイ、小説に触れ、
テレビやラジオでお話ししていらっしゃる様子を拝見し、
お会いしてみたい女性の先輩のお1人と
長らく願っておりました。
脚本家を志す後進へのアドバイスという形でお訊ねした私に、
大石さんは、
「とにかく、ドラマを観ること。
既に、発信し尽くされたお話、設定であっても、
そこには必ず、自分らしさが出る」とお答えになりました。
このメッセージには、
ドラマというものが人物を描いているものであること、
そして、
どんなお仕事・人生にも、
その人にしか成しえない個性、独創性があるという意味が込められていると
受け取ることが出来ます。
自分以外の存在に心を揺さぶられ、
その出会いを機に自分を知る、という双方の作業をしながら、
人は生きているのかもしれません。
エンターテインメントの表舞台を見聞きする時、
その向こうには、
どんな受け手が見聞きしているかを
注意深く洞察して発信しているクリエイターが存在することを思うと、
同じ時代を共有する私たちもまた、
送り出される作品たちを創造している構成員なのです。
大石さんのように、
出会う人の魅力を引き出す触媒、鏡に、
私もいつか成りたいと思います。
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2011年01月15日