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12月18日 庶民派グルメの代表 ラーメン特集!
◆テーマ:『庶民派グルメシリーズ第1弾!
「来々軒」オープンから100年 ラーメン黄金伝説!』◆
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今年は東京・浅草に「来々軒」がオープンして100年の節目の年。
そこで この日は庶民派グルメの代表格・ラーメンを大特集!
ラーメンを紹介するにはラーメンを食べながら・・・
というわけで 番組まるごと
新横浜ラーメン博物館に大移動。
現金1万円と
全国選りすぐり ご当地ラーメン6食セットの
プレゼントをご用意して
“ラー博”からの生放送を敢行!
ゲストは、これまでに
19000杯のラーメンを味わったという
“自称 日本一ラーメンを食べた男”
ラーメンデータバンク代表、ラーメン評論家の
大崎裕史さんと、
グルメリポーターとしてもおなじみ、
今年7月以来の番組再登場
俳優の阿藤 快さん。
100年のラーメン史の中で巻き起こった代表的なムーブメントを振り返りながら、
現在のラーメン界のトレンド、そして これから人気が広まるであろう
新たなラーメンについて熱く語らう2時間。
また、新たな試みとして生放送中にラーメンクイズを実施。
番組史上最多となる たくさんのご参加をいただきました。
■ラーメンの醍醐味は すすることにあり!
阿藤 「ラジオを聴いてる皆さんには本当に申し訳ない」
大崎 「沈黙になっちゃうといけないですけど、ラーメンもおいしくてね」
午前10時のオープンとともに、大勢のお客さんでにぎわう新横浜ラーメン博物館。
9つのお店が集まる
ラー博からの放送とあって
番組は ラーメンを食べながらの進行。
弘兼
「もうこれは“日本食”でしょうね」
大崎 「“すする”というのは日本人特有なんです。海外の人は すすれないので。
ラーメンの醍醐味って“すする”ところにもあると思うんです。
麺が唇にあたっていく感覚が気持ちがいいのと、のど元を通るところですね」
■札幌に味噌ラーメン誕生 ~ そして全国へ
味噌ラーメンの歴史は約55年。
その誕生は、出張で札幌に行った人たちが
「豚汁」に麺を入れてほしい――とリクエストしたことがきっかけ。
「いける!」
3年ほどの年月をかけて試行錯誤が繰り返され“札幌の味噌ラーメン”が確立されると
北海道物産展で東京をはじめ各地に紹介され、全国区の人気に。
弘兼 「それで“ラーメンといえば札幌”というイメージが最初についたんだ」
その後、東京にも味噌ラーメンを出す店が増え、
より“北海道”のイメージを強く打ち出すべく、コーンやバターが加わるように。
大崎 「実は“後づけ”で“東京なりの札幌ラーメン”が出来上がったんです」
石川 「たしかに、札幌でラーメンをいただくときは、
“トッピング”に『バター』『コーン』はありますけど
シンプルですものね」
■1996年組
「麺屋武蔵」(青山=第1号店)
「青葉」(中野)
「くじら軒」(横浜)
いずれも1996年にオープン。
大ブレークを果たし、ほかの店に大きな影響を与えた この3店を
“96年組”と名付けたのは大崎裕史さん。
大崎 「たまたま当時注目していたお店が3軒とも96年創業だったので」
大崎さんは 3店が高い人気を集めた理由のひとつとして
95年頃から広く普及し始めた“インターネット”を指摘。
3店は、インターネットでラーメンが盛り上がりかけた頃に注目を浴び、
その後、テレビでラーメン特集番組が組まれるきっかけを作りました。
大崎さんは「96年」を境に“紀元前・紀元後”と称しているそうです。
番組では、3店の中から“業界の革命児”
「麺屋武蔵」店主の山田 雄さんに電話でお話を伺いました。
「麺屋武蔵」は、勉強の積み重ねや、
様々なラーメンを食べ歩き、研究することの結果として
“頻繁に味が変わる”ことでも有名。
山田 「変える意志を持たないと、そこで立ち止まってしまう・・・。
変わる意味は お客さんに喜んでもらいたいからです」
阿藤 「久々に行くと、変わってるんで『また研究した??』と びっくりします」
大崎 「武蔵さんは限定メニューとかで、ほかでやったことのない画期的なアイディアを
どんどんラーメン業界に投入してくれた…この功績は大きいと思います」
山田 「面白いことを含めて、おいしい提案を仕掛けたパイオニアだと思ってるんで、
ずっと先頭を走っていかなきゃいけないと思ってます」
「麺屋武蔵」の9店舗について詳しくはこちらをご覧ください。
■ご当人ラーメン
地域に根付いた共通点の多い味――様々なお店が出店する“ご当地ラーメン”とは異なり
ひとりの店主が作ったラーメンを複数のお店が継承して広まった
ラーメン(店)が“ご当人ラーメン”。
首都圏には数店舗存在。
“行列のできる”ご当人ラーメンは徐々に増加傾向にあるそうです。
代表的なお店は・・・
◆『ラーメン二郎』(30店舗以上で展開)
大崎さんが指摘する特徴は【こってり・極太麺・ボリューム満点・安い】
ラーメンフリークの中でも好みがハッキリわかれる場合もあり、
それくほど個性的であることが大きな特徴です。
◆『蒙古タンメン中本』
大崎さんが指摘する特徴は【辛い・うまい・汗をかくけどやめられない】
大崎 「『北極ラーメン』は本当に辛いです」
弘兼 「今まで食べた中で一番辛かった。真っ赤です(笑)」
大崎 「看板も暖簾もない、知ってる人しか知らない――というのが
ラーメン好きをひきつけるんです。
つい最近までは覆面をかぶっていた奇想天外な店主なんですよ」
さらには「悪魔ラーメン」なるものも・・・
大崎 「とてつもなくしょっぱくて、でも頭に残る強烈なうまさなんです。
独特な作り方なんですね。
2000年の『ミレニアム悪魔』というのが素晴らしくて忘れられないです(笑)」
◆私語厳禁?!『丸福』
弘兼 「あそこは私語ができないですよね。
カウンターでみんな黙々と食べてる」
大崎 「親子で行っても別に座らされちゃうんです。
独特な雰囲気・空気感があるラーメン店、これもひとつの“ご当人ラーメン”ですね」
■最新ラーメン事情 ~ これからのラーメン
「ありとあらゆる可能性にチャレンジしている」ラーメン業界。
今 人気を高めつつあるラーメンとして大崎裕史さんが挙げたのが次の3つ。
◆トマトスープ
◆牛骨
◆野菜スープ
大崎 「“何をやってはいけない”というルールがないので、
みんな、いろんなことを試しています。
年を追うごとに新しいラーメンが誕生してますし、
今後もっと新しいラーメンが出てきそうな気がして、そのためだけに長生きしたいです」
ここで石川真紀アナウンサーが素朴な疑問を・・・
石川 「大崎さん、これだけ召し上がってると
“大崎さんのラーメン”を望まれるんじゃないですか?」
大崎 「自分で作っちゃうと気になって
毎日食べずには済まないじゃないですか。
そうなると、ほかのラーメンを食べる暇がなくなってしまうので、
僕の仕事は ほかのラーメンを食べることなんだ、と」
一方、阿藤 快さんがこだわるのは 昔ながらの味。
阿藤
「ラーメンといえば子供の頃からの味があったんで、
どうしても“醤油系”が好きです。
おいしい“醤油系”のラーメンを
これからも残してほしいと思います」
弘兼 「このラーメン博物館にも『昔の味』というラーメンもありますよね。
それを求める人も多いんでしょうね」
阿藤 「確固たる地位として、それは残してほしいですね」
大崎 「『原点回帰』という言葉もありますし
“王道ラーメン”というものがありますから、
それはそれで ずっと残っていくと思います。
それとは別に、どんどん新しい、進化したラーメンが次から次へと誕生すると思いますね」
■ラーメン戦国時代は まだまだ続く・・・♪♪
雑誌で特集されたラーメンの“人気店ランキング”も まさに“10年ひと昔”――。
順位の入れ替わりや新店舗の台頭が顕著となり
10年先まで人気上位を維持することは至難の業。
よりおいしい味を求めるる店主と、
その味わいを求め 行列に並ぶこともいとわないラーメンフリークが存在する限り
ラーメン果てしなく進化を続けるのでしょう。
番組には「ラーメン食べたい!」「きょうはラーメンにします」
さらには「ラーメンは好きじゃないけど、食べたくなりました」という声も寄せられました。
クイズにご参加いただいた皆様、お聴きいただいた皆様、ありがとうございました。
今後も引き続き「ドコモ団塊倶楽部」をよろしくお願いいたします。
この日の中継場所 新横浜ラーメン博物館のウェブサイトはこちら。
新横浜ラーメン博物館オフィシャルブログはこちらからアクセスしてください。
■お送りした曲目
◆カンフーファイター(ラーメンマンのテーマ) /
こおろぎ’73 (セリフ)蟹江栄司(ラーメンマン)
(弘兼セレクション)
◆また君に恋してる / 坂本冬美
◆In My Llife / ザ・ビートルズ
◆ありがとう / いきものがかり
◆LOVE AFFAIR ~ 秘密のデート / サザンオールスターズ
◆タイガー&ドラゴン / クレイジーケンバンド
大崎裕史さん、阿藤 快さんの名言・ラーメンへの想いはこちらをご覧ください。
2010年12月18日