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10月9日 ゲスト:芦原 伸さん


テーマ『鉄道旅行作家・芦原 伸が鉄道に託した大いなる夢!』
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回を重ね、ますます反響が増えている「団塊倶楽部」の鉄道特集。
今回のゲストは、鉄道旅行作家、紀行作家、ジャーナリストの芦原 伸さん。
 
 1946年生まれ――
 団塊世代の“一つお兄さん”にあたる
 芦原 伸さんをお迎えして、
 鉄道の旅の魅力について
 じっくりと語る2時間――。
 
 シルクロードを鉄道で旅した
 芦原さんのエピソードや
 駅弁の話題・・・
 そして、今、中高年の利用者が増えている
 JR『青春18きっぷ』の話題になると、
 意外な事実が判明・・・!!

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鉄道で・・・2万キロ――シルクロードの旅
 
芦原 伸さんは去年(2009年)
ローマ(ヴァチカン)から奈良までの約2万キロを“59泊60日”かけて
“鉄道”だけで走破するシルクロードの旅を敢行!
(北京―ソウル間は飛行機、対馬海峡は高速船「ビートル」を利用)
 
  ■きっかけ
 
  きっかけは、芦原 伸さんが企画から参加された
  朝日新聞出版の分冊百科『週刊シルクロード紀行』(全50冊)の付録に
  “地図”を採用したこと。
 
  芦原 「鉄道がずっとつながっていそうな気がして・・・
       徹底的に調べたら、つながってたんです!」

 
  ■数時間足止めも当たり前――検閲
 
  中央アジアや中国の一部――観光客が多く訪れない地域など――では
  駅や列車内で写真撮影をすると、検閲が行われ、
  一見、何の変哲もない写真でさえも“削除”を求められることがあるそうです。
 
  芦原 「鉄道に関してはシビアですね」
 
  弘兼 「北京は空港でも写真を撮ってると必ず
       『なぜ撮ってるんだ』と言われますね」

 
  検閲により2時間足止めされたこともあるそうですが、
  列車は この間、停車したまま、芦原さんを待っていたとか。
 
  芦原(ほかの乗客は)犠牲になってるんです。かわいそうにね。
       一番遅れた列車は、トルコで12時間遅れました。
       (怒る人は)ほとんどいないです。“当たり前”ですね」

 
  ■旅のテーマ
 
  “現在のシルクロード”を見たい!――という思いが根底にある中、
  芦原さんは次の3つのテーマを設定。
 
  バザール(イスラム圏の街頭市場)を訪ね歩く
  風呂事情を探る(ローマ人と日本人は“風呂好き”)
  麺を食べ歩く
 
  芦原 「マルコポーロが中国からイタリアに“麺”を持って帰った
       という話を検証したい――と。
       調べてみたら、やっぱりマルコポーロが乾麵を持って帰ったようですね」

 
   ここで話題になったのは・・・ナポリに“ナポリタン”はあるのか――?
 
  芦原 「“日本のナポリタン”はないですよね。
       ただ『スパゲティ・ナポリタン』という名前はありました。
       普段、みんな食べていて、お客さんに出すものじゃないんですね」

 
  弘兼 「トマトとバジルですよね。
       あれは割と普通に食べます。一番シンプルですよね」

 
  芦原さんは、ある時 立ち寄ったレストランで
  「日本人は誰でも知ってる」――とアドバイス。
  “日本流”スパゲティ・ナポリタンをメニューに加えて、次の土地へと移ったそうです。
 
  芦原 「『メニューに入れちゃおう』『これでいいか?』とか言ってね(笑)」
 
※詳しくは、芦原 伸さんの最新刊
 『シルクロード鉄道見聞録 ヴァチカンから奈良まで全踏破』(講談社)をご覧ください
 

▲50日間のシルクロードの旅――
 ギラギラと照りつける日差しの下、乾燥した砂漠・高原地帯を旅した芦原 伸さんは
 「 飛蚊症 ひぶんしょう」を患いスタジオでもサングラス姿

 
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駅弁ベスト3
 
芦原 伸さんに駅弁ベスト3を伺いました。
 
  『かにめし』(長万部駅)
 
  『松茸の釜飯』(美濃太田駅)
 
  『蛸壺弁当 ひっぱりだこ飯』(明石駅ほか)
 
芦原 「『かにめし』は昔から変わらない味でおいしいですね」
 
    「瀬戸内海あたりは美味しいものがいっぱいあるんです。
     『ひっぱりだこ飯』は たこの足が壺の中に入ってて
     引っ張りながら食べるんです。楽しいし、おいしいです」

 

 
  ここで芦原さんから、ローカル線の旅における駅弁のアドバイス――。
 
  芦原 「駅弁って、どこでも買えると思ったら、実は大きな駅にしかないんです。
       ローカル線に乗ると、食べるものを買うところがないので、
       買えるところで買っておく!
       2つ3つ買っておいた方がいいです」

 
  “お腹が減ってから”駅弁を買おうとすると、
  買いたくても買えない場合があります。
  鉄道の旅を計画される際は、駅弁事情にも どうぞご注意を。 

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『青春18きっぷ』のオススメ利用法
 
スタジオに衝撃!!
 
  「『青春18きっぷ』って使ったことないんですけど・・・」(弘兼)
 

 
『青春18きっぷ』はJR全線の快速列車の普通車自由席(及び宮島航路)に
自由に乗り降りできる、5回(または5人)利用可能のきっぷ――。
(11,500円で、1回あたりでは2,300円)
 
芦原 「たとえば、東京を朝5時20分くらいに発車する『静岡行き』がありますから
     それに乗って東海道をずっと下ると『新山口』あたりまで行けるんです」

 
  5人で1日で使用 / 夫婦で2回使用したのち、別途1回使用 など・・・
  利用法は様々(利用期間が限られています)。
 
  名称は“青春18”ですが、年齢制限はありません(おとな・こども同一料金)。
 
  最近では、中高年層の利用が増えているようです。
 
  弘兼 「ネーミングを変えて欲しいですね。
       『黄昏18きっぷ』とか『団塊18きっぷ』とか・・・」

  石川 「“18”っていうと“旅立ち”っていう気がしません?」
 
芦原さんの評価ポイントは“自由度”の高さ
 
  芦原 「一番いいのは“自由”に思うままに使える――ということ。
       計画を変更してもいいし、途中で降りてもいい」

 
  弘兼 「3日間、これを持って
       “プランなし”で出掛けるのも面白いかもしれませんね。
       どこかで出会いがあって、一人旅のきれいなお嬢さんと一緒に・・・
       そんなうまくいかないか」

 
  石川 「弘兼さんが『青春18きっぷ』デビューするかもしれませんね」
 
芦原さんのオススメ使用法
 
  (たとえば)飛行機で札幌に、新幹線で盛岡に・・・行ってから
  『青春18きっぷ』を使って、ローカル線の旅をする――。
 
  芦原 「そこから使っても“おトク”なんですよ」
 
※『青春18きっぷ』に関する弘兼憲史さんのコメントはこちらにも掲載

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お送りした曲目
 
チャタヌガ・チュー・チュー / グレン・ミラー楽団
  (弘兼セレクション)
月の夜汽車 / 美空ひばり
  (弘兼セレクション)
昴 / 谷村新司
  (芦原 伸さんのリクエスト)
ロマンス / 岩崎宏美
  (RN・ユキっちさんが初めて買ったレコード)
中央線 / THE BOOM
 
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芦原 伸さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

2010年10月09日