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7月24日 弘兼憲史 放送後記
◆昭和の鉄道特集 / ゲスト:南 正時さんの回◆
きょうの番組を、どれくらいのかたが聴いていたか わからないですけど、
鉄道ファンのかたには、たまらない2時間だったと思います。
僕も、あまり鉄道には詳しくないですが、
鉄道の話って、しているうちに、だんだん面白くなって、
「もしかして俺も“マニア”になるんじゃないか」という雰囲気がありました。
たしかに、これは追求していくと、いろんな面白さがあって、
深い趣味だということがわかりました。
また、こういう“ディープな世界”の番組をやってみたいと思います。
面白かったです。
僕はよく漫画で鉄道のシーンを描くんですが、
少しでも間違えると、マニアのかたから手紙が届きまして、
「この時代の、この区間の路線には“なんとか線”は走っていません。
走っているとすれば、この列車でしょう」と
写真まで送ってきてくださるんです。
面白いですよね。ありがたいことです。
■弘兼語録
◆好きな駅弁
一番好きな駅弁は、南さんとまったく同じものだったんです。
それは、米原駅の『湖北のおはなし』。
唐草模様の風呂敷に包んであって、
ご飯が、もち米系の おこわで、
おかずの出来も いいんですが、
サイコロキャラメルみたいなものもついているんです。
本当においしいです。
東京駅で予約して、米原駅のホームで走って買いました。
石川 「弘兼さん、手堅いですね」
(『湖北のおはなし』に関する、南 正時さんのお話はこちら)
■弘兼セレクション
◇恋の片道切符 / ニール・セダカ
“鉄道”の話に絡んだ曲です。
(曲後)
“♪チューチュートレイン”の“チューチュー”は
“シュッシュッ ポッポッ”という意味なんです。
向こうの人が聞いたら、
“シュッシュッ ポッポッ”は“チューチュー”と聞こえるので、
だから“♪シュッシュッ ポッポッ トレイン”って言ってるんです。
◇みちゆき博多発 / 石川さゆり
歌詞がなかなかいいんです。
好きな人と駆け落ちして、
博多から出発するとき、離れた席に座っているんです。
関門海峡のトンネルを越えたあたりから、やっと隣に座って、
“♪みかんの皮をむく手が震えます”とか、
絵が浮かびそうな・・・
石川 「この話をするとき、弘兼さん、いつもうれしそう」
これは、本当にもう・・・とにかく聴いてください。