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6月12日 ゲスト:大塚文雄さん
◆テーマ:『“ミスター山形”大塚文雄の
日本一受けたい民謡授業!』 ◆
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弘兼 「民謡って“わびさび”“心”“気持ち”がありますよね」
番組史上初めて
“民謡”をテーマにお送りした
この日の放送では
来年、デビュー45年を迎える
民謡歌手の大塚文雄さんを
ゲストにお迎えして
民謡一色でお送りしました。
大塚 「民謡の“本当の味”が出るのは40過ぎから。
それか“70過ぎ”――これからです(笑)」
“隠れ(?)民謡ファン”の弘兼憲史さんも、豊富な知識と、
大塚さんも高く評価する小節(こぶし)回しを披露。
民謡をトコトン追求する貴重な機会でもあり、
また弘兼さんの知られざる新たな一面を垣間見ることもできて
番組としても
大塚文雄さん、リスナーのみなさんと
有意義な時間を共有することができました。
生歌『会津磐梯山』でご登場!
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■民謡コンクールでの恩師との出会い
お母さんが冬の農繁期の草履作りの際に、お仲間と歌っていた民謡を
聴いて育った大塚文雄さんは、数々のコンクールで賞品を獲得。
中学2年の時に出場した民謡コンクールでも
賞品獲得を期待されましたが・・・
いかに“声”がよくても“伴奏”と合わなければ評価されない――という
現実に直面。
「必ず優勝すると思ったんですが、鐘がカーン!…」
しかし、のちの恩師となる工藤 登さんにアドバイスを受けたことが
きっかけとなり、本格的に民謡の世界へと足を踏み出すことになりました。
大塚 「『コンクールで、伴奏と合わないんじゃ
いくらいい声でも(優勝は)獲れない――。
もし勉強するならうちにいらっしゃい』そこから始まったんです」
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■民謡の“味”を左右する こぶし
日本全国、その土地土地で歌い継がれる民謡――。
“地域”による特徴を伺う中でキーワードとなったのが
東北地方の民謡では当たり前、
日本列島南部の地域では一般的ではない小節(こぶし)。
大塚さんが、こぶしの入らない西日本の民謡を
【こぶしなし・こぶしあり】でそれぞれ一節ずつ歌うと・・・
大塚 「全然“味”が違うんです」
この【こぶしの ある・なし】が地域でハッキリ別れたのは
のどかな気候の日本列島南部と、雪国・東北地方の
気候のちがいが関係するようです。
大塚 「寒いから体を温めるために“こぶし”をいれたのかねぇ。
石川さんも秋田でしょ?秋田はもっと“こぶし“入りますからね」
◆こぶしにまつわるワンポイントメモ
・ただ震えてるだけではない
・同じ節を使わない
・できる人は、自然にできる
・親からの遺伝も関係性が高い
弘兼 「普通の人にはできないですね」
石川 「子供の頃“こぶし”は
“拳をにぎる”の“こぶし”“グー”だと思ってたんです。
“小さい節”だったんですね」
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■『花笠音頭』歌い方教室
スタジオでは弘兼憲史さん、石川真紀アナウンサー、
番組をお聴きのリスナーの皆さんに向けての、
民謡『花笠音頭』歌い方教室が行われました。
◆民謡の歌い方ワンポイントメモ
・発声が大切=口を大きくあけましょう
(民謡独特の発声が身につくまでには3年程度必要)
・東北の民謡は多くの場合、歌(節)のおわりが“こぶし”で終わる
(これを歌いこなせるかどうかがアマチュアとプロとの分かれ道?)
・(文字にすると)「めでた めでたぁ の~♪」というおなじみの歌詞
“正調”花笠音頭では『めでた あ めでたぁ の~♪」
このレッスンで大塚文雄さんから高い評価を得たのが弘兼憲史 さん。
(右)「最高!」と握手をもとめる大塚文雄さん
(右)三味線は大塚さんの御子息・裕之さん
(各画像をクリックすると拡大します)
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■お送りした曲目
◇最上川舟唄 / 大塚文雄
(弘兼セレクション)
◇越中おわら節 / 富山県民謡おわら保存会本部
(弘兼セレクション)
◇東京音頭 / 大塚文雄
◇ソーラン節 / 大塚文雄
◇黒猫のタンゴ / 皆川おさむ
(RN・フーミンさんが初めて買ったレコード)
◇母恋吹雪 / 大塚文雄
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大塚文雄さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。