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5月8日 ゲスト:堀内孝雄さん
◆テーマ:『堀内孝雄さんの大事な人・忘れられない人たち!』◆
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ゲストは歌手の堀内孝雄さん。
「“出会い”で人生は変わりますね」と語る
堀内孝雄さんに、歌手・作曲家人生において
大きなポイントとなった“出会い”を
振り返っていただきました。
アリス結成、ニックネームの由来から
偉大な作詞家の方との楽曲制作秘話、
トレードマーク『サンキュー!』や
『口ひげ』のことまで・・・
元々アリスファンで、堀内孝雄さんの新曲の歌詞にも共感を覚える
同年代弘兼憲史さんも“舌好調”で
漫画制作裏話や、堀内さんとも共通する“口ひげ”についても言及。
「根性の塊!すごい年代」という団塊世代二人のトークと
堀内孝雄さんの楽曲の数々で
楽しい2時間は あっという間に過ぎてゆきました。
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■大事な人・忘れられない人たち~歌手・堀内孝雄さんのルーツ
「とにかく好きで、これがなければ歌手を目指していない」
堀内孝雄さんが 音楽 の世界に進むきっかけが生まれたのは
ご実家の大衆食堂のラジオから流れる
三橋美智也さんの歌をマネしたという少年時代。
当時「上手やな!大き なったら、歌手にならなあかんで」と話した
おばあさんの言葉はやがて現実のものに。
そして「この音色は聴いたことがない!すごいのが出てきた!」と振り返るのは、
中学時代に出会ったビートルズのサウンド。
堀内 「凄い衝撃でしたね」
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■大事な人・忘れられない人たち~谷村新司さん
アリスでツインヴォーカルを組む谷村新司さんとの最初の出会いは、
谷村さんが審査員を務めたオーディション。
フォーク全盛時代に、
ビートルズをコピーするバンドとして参加した堀内孝雄さんは、
不合格を覚悟しましたが、審査員の中でただ一人
谷村新司さんだけが推薦して合格。
堀内 「(谷村さんと)会った時はしびれましたね」
そして1971年、矢沢 透さんとの3人でアリスを結成。
当初はヒット曲に恵まれず「これが最後かも」という気持ちでカバーした
ウッディ・ウーの「今はもうだれも」がスマッシュヒット(1975年)。
「ツインヴォーカルで歌うことを気づかせてくれた」というこの曲のヒットで
レコード会社にも認められ、
1977年「冬の稲妻」の大ヒットにつながったのです。
「歌謡曲ファンなので、歌謡曲テイストが強くあって、こぶしもあって大好きでした」
と語る弘兼憲史さん。
しかし、当時 アリスファンを公言すると周囲からは
「軟弱者」と呼ばれてしまったとか。 いったいなぜ・・・??
堀内 「たくろうさんとかメッセージソングがもてはやされた時代、
ラブソングオンリーで、スケール感で押していくグループだったんで
(支持層が)二分されるでしょうね。
でもアルバムを聴くと“シリアスな曲”も歌っているんです」
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■人生を変える出会い~小椋佳さん、荒木とよひささん
「“出会い”で人生は変わりますね」
ソロ活動スタート後に出会った小椋 佳さんや、
堀内孝雄さんが作曲・歌唱を長年務めた
テレビドラマ『はぐれ刑事純情派』シリーズ主題歌の作詞を担当された
荒木とよひささんとの出会いを振り返っていただきました。
弘兼 「すごい作詞家二人ですね」
堀内 「僕は曲は作りますけど、ほとんど他力本願で、
出会う人がみんな頑張ってくれたという…。
ライバルも、友達も…いい人と出会うと人生が変わります」
小椋 佳さんとの楽曲制作では、
「こっちの方がいいんじゃない?」と
小椋さんがカセットテープに吹き込んで
意見を寄せることもあったそうです。
堀内 「とにかくキャッチボールしながら…
“どっちが作った――という感じ”が
ない時もあるんです」
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■アリス メンバー ニックネームの由来
アリスの三人のニックネームは、いずれも名前をもじったものではなさそうです。
由来を伺いました。
◆ベーヤン(堀内孝雄さん)
中学の同級生が堀の一字が共通する堀部安兵衛から
「ホリべー、ヤスベー」と言っていたことから転じて。
◆チンペイ(谷村新司さん)
『平凡パンチ』誌上でエロティックな話題を展開していた野末陳平さんから。
◆キンちゃん(矢沢 透さん)
柳家金語楼さんの顔マネがソックリだったことから。
堀内 「面白いですよね。“堀部安兵衛”とは(誰も思いつかない)」
石川 「お三方とも『どうしてですか?』と聞かないと
わからないニックネームですよね」
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■トレードマーク誕生秘話
堀内孝雄さんのトレードマークについて伺いました。
まずは『サンキュー!』誕生秘話から・・・
1990年『恋唄綴り』が日本レコード大賞 歌謡曲・演歌部門大賞を受賞。
会場は、当時、絶大な人気を誇った光GENJIのファンで埋め尽くされ
「あの中に出ていくのは とんでもない」と気遅れ気味の堀内さんでしたが、
いざステージに登場すると、大歓声で迎えられ、
間奏の際に巻き起った歓声に「応えよう」――
という一心で叫んだ言葉が『サンキュー!』。
これには会場も大熱狂!
堀内 「これだ!これでいこう!と思いました」
つづいて口ひげ――。
伸ばしている時と、剃っている時があるようですが・・・
若い頃から“幼顔”、自ら“ポイントがない”“大人ぶりたい”と
はやし始めた口ひげ。
周囲の反応は概ね好評でしたが・・・
時々『ない方がいい』と言われ、剃ったことも2度ほどあるそうです。
一方、弘兼憲史さんが口ひげをはやした理由はコチラでご紹介。
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■スタジオライブ!
この日はギターを持参してお越しくださった堀内孝雄さん。
12時台には『秋止符』を生演奏してくださいました。
弘兼 「贅沢ですね!こんな近くで」
堀内 「ずっと歌い続けてますけど、
女性の方は“等身大”で歌える歌ですね」
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■新曲『愛すべき男たち』
4月にリリースされたばかりの39周年記念シングル『愛すべき男たち』。
同世代の男性の心情と素顔が歌われています。
歌詞に共感した弘兼憲史さんは・・・
弘兼 「“夜中にひとり目が覚めないか”――
覚めるんですよね(笑)」
堀内 「覚めるなぁ~」
石川 「しみじみしてますね(笑)」
堀内 「こうして70歳に向かっていくんですね」
弘兼 「まだまだ“鼻タレ小僧”ですよね」
堀内孝雄さんが、特に共感されているのは2番の歌詞だそうです。
39周年記念シングル 『愛すべき男たち』は
キングレコードから1,200円(税込み)で発売されています。
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■お送りした曲目
◇君の瞳に恋してる / ボーイズ・タウン・ギャング
(弘兼セレクション)
◇ムーングロウとピクニックのテーマ
(弘兼セレクション)
◇走っておいで恋人よ / アリス
◇チャンピオン / アリス
◇秋止符 / 堀内孝雄(LIVE)
◇恋唄綴り / 堀内孝雄
◇帰れない二人 / 井上陽水
(RN・エイト・アラートさんが初めて買ったレコード)
◇抱きしめたい / ザ・ビートルズ
(堀内孝雄さんが初めて買ったレコード)
◇愛すべき男たち / 堀内孝雄
(堀内孝雄さん 39周年記念シングル/4月21日発売)
◇さよならは云わない / 堀内孝雄
(シングル「愛すべき男たち」カップリング)
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堀内孝雄さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。