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4月10日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:木の実ナナさんの回◆

颯爽とした佇まい、
屋外でかけていらしたサングラスを外した瞬間、
パ~ッと朝陽が昇ったように笑顔の花が開いた華やかな表情、
そして、
「何でも訊いてください」と仰る気さくなお人柄にふれ、
初対面かつ若輩ながら
自然に、「ナナさん」と呼んでいました。

下積み時代を自ら打開すべく
ロサンゼルスでの修行に打ち込まれた頃のお話や、
46歳で原因不明の体調不良に襲われ、
2年半の間、人知れず心の病と闘い、
更年期性うつを治療されるまでに至った葛藤など
ご自身の歩まれた道について
じっくりと伺っていて、
喜怒哀楽と真正面から向き合ってこられたナナさんの
素直さ、誠実さが伝わり、
温かな心持ちになりました。

ナナさんが、かつて、
越路吹雪さんから教わったという
「一人では何もできない。スタッフを大切にしなさい」ということ、
初めて挑んだ「アプローズ」のオーディションで
審査員であり振付けを担当された山田卓さんから言われたという
「ステージで失敗してもいい。
大切なのは、失敗をごまかしたり、つまずいたりしないで、
エンターテインメントにすること」、
お好きな言葉としてスケッチブックに書いてくださった
宇野千代さんの言葉、
「笑顔は美徳」―。

すべて、
ギスギスしてしまいがちな
このご時勢にこそ
心に留めておきたいエッセンスが詰まっています。

5月に上演される「イカれた主婦」、
ナナさんが演じられるべヴを
楽しみにしております。


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2010年04月10日