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2月6日 ゲスト:岡林信康さん
◆テーマ:『35年の時を経て今蘇る
“奇跡の歌”「レクイエム」誕生秘話 &
“岡林信康さんだけが知っている
美空ひばりさんの素顔!』 ◆
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2006年にスタジオにお迎えしたゲストとして、
2007年に日比谷野外音楽堂での
コンサートのライブ音源をお届けした
シンガー・ソングライター 岡林信康さんが通算3度目のご登場。
先月リリースされましたアルバム
『レクイエム~我が心の美空ひばり~』の
話題を中心に、美空ひばりさんとのエピソードを伺いました。
また番組後半には、アルバムのレコーディングにも立ち会われた
美空ひばりさんの御子息・加藤和也さんにもご登場いただき
“母・加藤和枝さん”の素顔についてもお聞きしました。
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■美空ひばり―岡林信康の接点
「僕たちの歌は、ひばりちゃんの歌の世界とは違うんだ!」
雲の上の人、別世界の人・・・
“芸能界の権威の象徴”という点で、岡林信康さんが
“敵対視”していたという美空ひばりさんとの接点が生まれたのは、
岡林さんが田舎暮らしを始めて3年ほどの月日が流れた頃・・・。
“稲刈りをしているうちに”演歌のことが好きになり
演歌調の楽曲『月の夜汽車』を書き上げたことがはじまり。
作品は、イラストレーター黒田征太郎さん、
作詞家の吉岡 治さん、日本コロムビア(当時)社内を巡り巡って
最後は美空ひばりさんの手元へ。
これを「歌いたい!」と気に入りレコーディングしたのが1975年の出来事。
◆超貴重音源!岡林信康リサイタルにゲスト美空ひばり登場!
1975年に、中野サンプラザで行われた岡林信康さんのリサイタルに
美空ひばりさんが飛び入り参加。
舞台上の ひばりさん――。
あいさつだけで退かれるかと思いきや・・・
リハーサルなしのぶっつけ本番で『風の流れに』歌唱対決へ。
この時の模様が録音されたカセットテープが
時を経て、2009年1月、岡林さんの机の引き出しから発見され
CD化されました。
番組では、この音源から
ひばりさんの登場シーン~『風の流れに』歌唱の模様をお聴きいただきました。
岡林 「急に『歌う』って言い出して、
掛け合いはマンザイみたい・・・」
弘兼 「ビックリする音源ですね!!」
このCD、“ある点”で唯一の音源としてたいへん貴重なもの――と
岡林信康さんは語っていらっしゃいます。
※どのような意味で貴重だったのかは
番組をお聴きいただいた方のみのお楽しみといたしましょう
気になる勝負の行方は・・・?
岡林 「同じ歌歌って、歌詞を間違えてボロボロ・・・」
※アルバム『岡林信康リサイタル ―中野サンプラザ・1975―』は
CD2枚組 税込み3,000円で発売されています。
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■新宿ゴールデン街コンサート伝説
「歌は、うまければいいというものではない。
でも、ひばりさんほど うまければ、うまいだけでいい――。
それくらい、あの人はうまい」
黒田征太郎さんの発案で、岡林信康さんと一緒に
美空ひばりさんを“ご招待”したところが新宿ゴールデン街。
弘兼 「新宿の片隅で
小さな居酒屋がゴチャゴチャ集まったところですね」
岡林 「そういうところに
ひばりさんを連れていくのは やばいだろうと言ったら・・・
『ゴールデン街?何それ?? 私行く!』 」
ひばりさんは、流しのギターをバックに『港町十三番地』など持ち歌を歌うと
現場はあっという間に人が押し寄せ大パニックに。
やがて、楽曲は持ち歌から『人生劇場』『浪曲子守唄』など
“ほかでは聴けない”歌へとシフト・・・。
弘兼 「音源を録っておきたかったですね」
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■岡林信康&加藤和也 最も好きな ひばりソング
「僕にとって、岡林さんは“神様”なんです。
一音楽ファンとして、岡林信康さんのレコーディングに立ち会わせて戴けて
光栄でしたし
母のカバーをしていただいて、二重の感動がありました」
美空ひばりさんのカバー曲13曲と新曲『レクイエム~麦畑のひばり~』が
収録された岡林信康さんのニューアルバム『レクイエム~我が心の美空ひばり~』。
このレコーディングの現場に立ち合われた、
ひばりさんのご子息加藤和也さんも番組後半に登場。
岡林信康さんと加藤和也さんにそれぞれ
美空ひばりさんの楽曲の中で最も好きなナンバーを教えていただきました。
◆岡林信康“マイ・フェイバリット美空ひばりソング”
『A列車で行こう』
岡林 「ひばりさんはあらゆるジャンルを軽々歌いこなす
すごい人だった。
『A列車で行こう』というジャズを日本語と英語交じりで歌ってるんです」
◆加藤和也“マイ・フェイバリット美空ひばりソング”
『思い出の鞄』
加藤 「父が作曲をして、フォーク調なんです。
“美空ひばり”という人よりも
親である“加藤和枝さん”に近い発想で歌っている気がします。
おふくろのことを『こういう人だったな』と思い出す曲です」
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■35年の時を経て、一枚の手紙から・・・新曲『レクイエム~麦畑のひばり~』完成
35年前に、美空ひばりさんから岡林信康さんにあてられた一枚の手紙。
その中に同封された“詩”をもとに
岡林さんが作品に仕上げられた楽曲が『レクイエム~麦畑のひばり~』。
岡林 「52才の若さで亡くなられた、悲劇的な結末を知った上で
あの詩を読むと、ようやく意味がわかりました。
35年前に手紙をもらった時は意味がよくわからなくて
歌にできなかったんです」
今回、カバーアルバムの制作に際して
35年来の“宿題”をやり遂げるべく、新たに楽曲制作に取り組まれました。
岡林信康さんのニューアルバム『レクイエム~我が心の美空ひばり~』は
税込3,000円で発売中です。
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■お送りした曲目
◇別れの宿 / 美空ひばり
(弘兼セレクション)
◇風の流れに / 美空ひばり
(『岡林信康リサイタル ―中野サンプラザ・1975―』より)
◇月の夜汽車 / 岡林信康
((『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
◇越後獅子の唄 / 岡林信康
((『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
◇青い鳥 / ザ・タイガース
(RN・メイプルシロップさんが初めて買ったレコード)
◇青いカナリヤ / ダイナ・ショア
(弘兼セレクション)
◇A列車で行こう / 美空ひばり
(岡林信康“マイ・フェイバリット美空ひばり”)
◇思い出の鞄 / 美空ひばり
(加藤和也“マイ・フェイバリット美空ひばり”)
◇レクイエム~麦畑のひばり~ / 岡林信康
(『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
◇悲しき口笛 / 美空ひばり
(『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
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岡林信康さん、加藤和也さんの好きな言葉はこちらをご覧ください。