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2月20日 ゲスト:品田雄吉さん
◆テーマ:『映画は人生の教科書だ!
品田雄吉 VS 弘兼憲史
2時間トコトン「映画」談議! ◆
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ゲストには、1930年、北海道遠別町生まれで、今年80歳になられる
映画評論家の品田雄吉さんをお迎えしました。
中学時代、黒澤明監督の『姿三四郎』
木下恵介監督『花咲く港』(いずれも1943年)を
“公開当時”に観たことが「宝になっている」
という品田雄吉さん。
北海道大学卒業後、
就職試験の「トレーニングのつもり」で受けた
キネマ旬報の“編集部員募集”に
論文の審査に合格
そこから映画ジャーナリズムの世界への
扉が開き・・・
『映画』とは「ずっと付き合ってきた恋人みたいなもの」と語る品田さんと
2時間タップリ映画談議に花を咲かせました。
同じく映画が大好きの弘兼憲史さんも熱くなり
『男と女』再現ドラマあり、映画チケットプレゼントあり(受付は終了)
さらに番組特製ステッカー&ポストカード完成の発表あり・・・
リスナーの皆さんからも膨大な量のメッセージをお寄せいただき
スペシャルウィークにふさわしい内容&ボリュームの
楽しい2時間となりました。
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■午前十時の映画祭
1950年代~70年代を中心としたアメリカ、ヨーロッパの傑作娯楽映画50本を
週替わりで1年間連続上映する
『午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本』。
(開催中~2011年1月21日まで/全国25か所の劇場で上映)
(上映時間:午前十時=劇場・作品によって午前十時以外にも上映)
(料金:一般1000円、学生500円)
ゲストの品田雄吉さんと
パーソナリティーの弘兼憲史さんはともに特別選定委員。
品田 「関係者が言っているのは
主力はシニア世代だと思ったら、意外と30代40代が多いんですって。
“入り”がいいそうで『午前十時』だけじゃなく
(一日)2回やっているところもあるそうです」
弘兼 「昔の映画って、心が充実する、温かくなる、感動がある。
脚本と構成が本当にしっかりしてますね」
品田 「気持ちがこもっている感じがありますよね」
弘兼 「今はCGやビジュアルに頼りすぎてる感じがありますね」
◆50本の中からお二人のお薦めの映画をご紹介いただきました。
< 品田雄吉さんのオススメ映画 >
『ショーほど素敵な商売はない』『明日に向かって撃て!』
『裏窓』『第三の男』『スタンド・バイ・ミー』『ワイルドバンチ』
『羊たちの沈黙』『ゴッドファーザー PartII』
< 弘兼憲史さんのオススメ映画 >
『アラビアのロレンス』『明日に向かって撃て!』
『男と女』『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザー PartII』
『戦場にかける橋』『2001年 宇宙の旅』『ローマの休日』
品田 「(名画ばかりで)キリがないでしょ?」
弘兼 「ベスト10といっても『1位と5位はどう違うんだ』
といってもわからないですからね」
◆映画館に行った記憶とともに心の宝ものへ
石川 「当時、ご覧になった記憶とか“若い気持ちに戻れる”という
シニアの方もいらっしゃるでしょうね」
弘兼 「映画を観て、その頃を思い出すっていうのはありますね。
『誰と観たな』とか」
品田 「映画に付随した記憶って大事なんですよ。
DVDで観ると、それが欠落しちゃう。
映画館で観ると『天気が良かった・雨が降った・誰と行った』
というのがくっついて、
心の中の宝物みたいなかたちで残ることがありますからね。
映画館に行くことは大事だと思うんですけどね」
上映作品・スケジュールなど詳しくは
午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本公式サイトをご覧ください。
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■(この日選んだ) 生涯ベスト3映画!
洋画の中から、品田雄吉さん、弘兼憲史さんお二人に
映画ベスト3をご紹介いただきました。
< 品田雄吉さんの映画ベスト3 >
第3位 『荒野の決闘』(1946年・アメリカ/ジョン・フォード監督作品)
第2位 『市民ケーン』(1941年アメリカ/オーソン・ウェルズ監督・主演)
第1位 『天井桟敷の人々』(1944年フランス/マルセル・カルネ監督作品)
品田 「『天井桟敷の人々』は戦争中に作っていて
47年に完成したという、一種の抵抗映画でもあったらしいです。
ジャン=ルイ・バローがパントマイムをやって…
“犯罪大通り”があって、舞台に出ている人達がいっぱいいて
人生模様がいろいろある映画でしたね」
< 弘兼憲史さんの映画ベスト3 >
第3位 『ローマの休日』(1953年アメリカ作品/ウィリアム・ワイラー監督)
第2位 『男と女』(1966年フランス映画/クロード・ルルーシュ監督)
第1位 『2001年 宇宙の旅』(1968年アメリカ/スタンリー・キューブリック監督)
弘兼 「『なぜ人類が生まれたか』という
これほど壮大なテーマはほかにないですよね。
キューブリックはクラシック音楽の使い方がうまいですね」
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■ロマンティスト弘兼憲史と石川真紀が『男と女』を再現!
スタジオには弘兼憲史さんの著書『弘兼憲史の人生を学べる名画座』。
そして弘兼さんの“ベスト3映画”第2位『男と女』を発表後
本の中から“ジャン”(弘兼)と“アンヌ”(石川)が
ホテルのレストランでデートするシーンを再現!
(注文を取りに来たギャルソン=ボーイがテーブルから立ち去り)
アンヌ 「何か注文しないと悪いみたい」
ジャン 「喜ばせよう」
(指を鳴らして呼びもどす)
ジャン 「ギャルソン! 部屋を注文する」
石川 「キャ~!弘兼さんってロマンティスト~!」
この場面、弘兼さんの作品の中では、島耕作と大町久美子のデートのシーンで
『“男と女”のシーンをやってみよう』――という
一連の流れの中で再現されています。
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■品田雄吉さん おくりびと、吹き替え版上映について語る
品田雄吉さんが皆さんから寄せられた質問にお答えくださいました。
(要点をまとめて掲載)
『おくりびと』の評価は?
●(アカデミー賞に送り出す国内選考の委員長として)賞をとれてうれしかった
●死者をおくることへの想いは世界共通。
そこに“日本の文化”が描かれ、世界中の感動を呼んだと思う
●滝田洋二郎監督の演出のうまさ、本木雅弘さんの演技がよかった
吹き替え版のみ上映の作品があるのはなぜ?
●ヨーロッパはすべて吹き替え版
日本の、字幕版の普及はすばらしい文化
●しかし、日本でも『吹き替え版のほうがいい』という観客が増え
映画会社の判断で吹き替え版のみで公開するケースもある
●私は、俳優の声を聴くことが映画ファン共通の願い――だと思う
弘兼 「テレビで、決まった(声優の)方がやられるのを観て
本当の声を聴いて『あれ?こんな声だったんだ?!』って
思っちゃいますよね」
品田 「テレビの吹き替え版を観ていて
おばあちゃんが『最近は外国人も日本語がうまくなったね』
っていう笑い話もありますよね」
映画評論家にはどうしたらなれる?
最後は番組エンディングから、弘兼憲史さんの質問。
●道はないんです。一人一人、道を探すしかない…
●映画ジャーナリズムの世界に身を置く
●インターネットで映画評論をして
出版社などのメディアの目を引くやり方も
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■番組ステッカー&ポストカードが完成!!
弘兼憲史さんがご自身と石川真紀アナウンサーを描いてくださった
番組特製オリジナルステッカーとポストカードが完成。
ステッカーに登場する石川真紀ぴょんのほっぺはピンク色。
弘兼 「なんとなく秋田県出身って感じがしますよね」
石川 「純朴な、私らしい感じが…」
弘兼 「“純朴”って自分で言うな(笑)」
弘兼
「ぜひ車のリアウインドに
貼ってほしいですね。
僕も貼りますから」
弘兼憲史さんがイラストを描いた ポストカード!
ステッカーは、この日の放送以降、
番組でメッセージを紹介させていただいた方に、
ポストカードは、次回の放送以降、
「初めて買ったレコード」でメッセージをご紹介させていただいた方ほか
随時、弘兼憲史&石川真紀サイン入りでプレゼントします。
メッセージをお寄せいただく際は必ずご住所を明記してください。
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■世界名曲紀行の2時間! 3月13日 公開生放送!!
音楽家の青島広志さんをお招きして
『ドコモ団塊倶楽部』2回目の公開生放送を
3月13日(土) 文化放送メディアプラスホールで行います。
こちらに、番組をお聴きいただいているリスナー50組100名様をご招待します。
応募方法など詳しくはこちらをご覧ください。
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■お送りした曲目
◇ジェームズ・ボンドのテーマ
(弘兼セレクション/1962年作品=007シリーズ1作目)
◇追憶 / バーブラ・ストライサンド
(1973年作品)
◇男と女 / ピエール・バルー、ニコル・クロワジーユ
(弘兼セレクション/1966年作品)
◇ドレミの歌
(「サウンド・オブ・ミュージック」/1965年作品)
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品田雄吉さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。