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11月21日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:舟木一夫さんの回◆

文化放送にいらして早々、
「母がファンなんです。後ほど、サインをお願いします!」
とご挨拶したところ、
「最近、私がファンなんですっていうお客さんより、
そういう人が増えてきたんですよね・・・」

苦笑いしていらした舟木さん。

幼い頃から、
そのカッコよさ、素敵さを母から聞いて育った私にとっては、
ご本人が至近距離にいらっしゃることが夢のようで、
興奮したまま2時間ご一緒させていただきました。

ご自身が「寒かった」と振り返る時期を経て、
芸能活動を再開させようという段に至った頃、
舟木さんの心にあったこと。
「お客さまに‘石’を投げられたら、スッキリ辞められると思ったが
お客さまからは、しっかりしろ、頑張れと、激励の言葉を受けた。」

‘業界’の反発があったことで、むしろ奮起できたというのは、
好きなことを生業にし、芸能の世界を生き抜いてこられた諸氏に
共通する思いなのかも知れません。

口約束を守って見せることで、
人との信頼関係を教えたかったという
ご子息とのエピソードを語られた際、
そして、
ファンの方から寄せられた‘感謝状’をご紹介した際には、
舟木さんの表情が、ふと1人の私人のそれに戻り、
感慨に浸っていらっしゃるように感じられたことも付記しておきます。

お帰り際、
「母上に宜しくお伝えください」
仰いながら見せてくださった爽やかな笑顔。
瞼にしっかりと焼きつけて、母に描写して伝えます。


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2009年11月21日