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10月3日 弘兼憲史 放送後記
◆ゲスト:武田鉄矢さんの回◆
武田鉄矢さんということで、
きょうは本当に楽しい2時間を過ごさせていただきました。
鉄矢さんとは、15~6年前から雑誌のゴルフコンペで一緒に
読者を交えてゴルフをやっていたんです。
その時から、相変わらず面白く、一緒にいると楽しい人で、
きょうの放送も“昔の友達”に会って
バカ話をするような楽しさで番組をやれました。
■弘兼語録
◆メール・FAXのテーマ『人生のピーク』について
“今が一番楽しい”と思うようにしてる・・・っていうか
本当にそう思います。
5年前と今の自分を比べて、今の方が楽しい。
“たぶん、来年はもっと楽しいだろう”って思うようにしてます。
◆武田鉄矢さんが語った“未完の良さ”から
僕の作品でも、島耕作が社長になって、
読者から「そろそろ終わりじゃないか」と心配されるんですが
社長が終われば会長があり、会長が終わったら相談役というものに…
あのくらいの規模の会社になれば、
経団連みたいなところの会長とかがありますから、終わらないです。
先に僕の命が果てるかもしれない、っていう…(笑)
石川 「島耕作は社長就任から1年以上たちますけど
このあとどうなっていくんですか?」
それはまだ決まってないです。
ただ、一応全うさせようとは思ってるんです。
責任とって辞めて、
そのあと『ボランティア島耕作』という道もないことはないんですけど
それより“サラリーマン漫画”を書いたので、
極めたところまでいく、というのをやってみよう、と。
あの漫画は、
世間ではあまり知られない情報まで入れなきゃいけないというか・・・
あれだけ(島耕作が)社会的な立場になると、
取材の方が大変なんです。
「エンターテインメント」+「情報」を半分入れよう
という姿勢になっているので、
あれはけっこう調べて書いてるので
実際(現実にも)ああいう(漫画で描かれているような)ことが
行われているんだよ、っていうのを知ってほしいですね。
武田 「弘兼さん、ラジオメディアを楽しんですよね?」
こう言ったら失礼なんですが
ラジオって、仕事なんですけど、
自分の中ではすごく息抜きになってるんです。
ずぅっと本を読み込んで、漫画書いて、アイディアを練って・・・って
かなり“キツキツ”でやってるんだけど
ここに来ると“気持ちをほどけて”やれる仕事というか・・・。
■弘兼セレクション
幸せの黄色いリボン / ドーン
弘兼 「武田鉄矢さんの一番好きな映画
『幸せの黄色いハンカチ』映画は
この歌を元につくられたんです」
* * * * * * * * * *
僕は刑期を終えて家路に向かうバスの中。
手紙で伝えた通り、僕は近々出所する。
もし、君がまだ僕を必要としてくれるならば
古いオークの幹に黄色いリボンを結んでおいておくれ――
* * * * * * * * * *
弘兼 「・・・という歌なんです。
そして、高倉健さんが“あの小屋”のところに行くと
黄色いハンカチがばぁ~っと出る!
・・・あのシーンを思い出す歌なんです」
あんたが大将 / 海援隊
弘兼 「武田鉄矢さんは“コミックソング”という面でも
かなり面白い歌があるんですが
その中でも一番、武田鉄矢さんの性格を表している曲です」