8月15日 ゲスト:青島広志さん
■テーマ:『折り目正しさこそがクラシックの魅力!
マルチアーチスト・青島広志の この日限りの特別課外授業!』
ゲストは『世界一受けたい授業』『題名のない音楽会』などで
おなじみの音楽家の青島広志さん。
”クラシックコンサートでは
拍手をしたければ してもいい”
“寝てもいい”
“オシャレをすることを目的にコンサートに
足を運ぶのも悪いことではない”
と語る青島広志さんをお招きして
スタジオは音楽教室に様変わり。
トークの最中に、突然 ピアノを演奏、メロディを奏でながらの解説…
さらには即興で作曲もしてしまう青島さんに、
弘兼憲史さん、石川真紀ぴょんは 笑いと感嘆のため息が止まりません。
また、絵の具代より五線紙代の方が安かったから
音楽の道に進んだ という青島さんの『少女漫画』に関する
豊富な知識には弘兼さんも脱帽!
夏休みの土曜日の一日
『ドコモ団塊倶楽部』をお聴きいただいた方だけに
一日限りの“特別課外授業”をお楽しみいただきました。
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■団塊倶楽部のためだけに…特別課外授業!
♪♪(文化放送~ 文化放送~ )♪♪
青島 「青島でございます♪」
青島広志さんをお招きしたこの日はスタジオの中
手を伸ばせばすぐ届く位置に電子ピアノを設置しての放送。
青島さんは文化放送の『QRソング』のメロディに乗せてのご登場です。
弘兼憲史さん、石川真紀ぴょん、
そしてラジオの前のリスナーの皆さんを生徒に見立てての
“特別課外授業”では、
おなじみの音楽家の意外な素顔、相関関係を
曲を演奏しながら教えてくださいました。
◆『メヌエット』の哀しげな短調は切ない恋心
古くから宮廷の舞踏会で踊られていた舞曲『メヌエット』。
“トリオとよばれる真ん中の部分”で
哀しげなメロディになるわけは・・・
15才くらいで王様と結婚させられるお姫様が
かつて恋心を抱いていた若き王子を
舞踏会に迎える時の切なさが表現されている。
青島 「奥方として好きだった王子様を
舞踏会に『ようこそ』迎え入れて踊るわけです。
だからこういう部分が入ってくるんです」 →≪♪演奏≫
弘兼 「切なくなるわけですね」
◆モーツァルトの真実?!
モーツァルトの先生になった、バッハの末の息子
クリスティアン(ヨハン・クリスティアン・バッハ)は
“♪タラララ…という動き”(“ため息”の音楽表現)を
好んだそうですが、
のちにモーツァルトが ソレを使った曲が有名に。
青島 「先生よりも生徒の方が有名になると
先に作曲した人の方が“盗作”みたいに思われちゃうんです」
◆『エリーゼのために』は“テレーゼ(THERESE)のために”だった
『エリーゼのために』は耳が聞こえなくなってしまったベートーベンが
婚約者テリーゼさんとの思い出を描いた曲。
明るくやさしいメロディは
テリーゼさんと仲良く遊んでいる様子、テリーゼさんの笑い・・・。
やがて訪れる恐ろしい運命・・・
耳の病気と一時的な回復、そして再び襲ってくる病。
涙とテリーゼさんの面影・・・
青島 「かわいそうな曲だったんです」
ところで“テリーゼ”さんなのに
なぜ『“エリーゼ”のために』なのか??
これは当初、未発表の曲だったものが
ベートーベンの死後、引き出しの中から
出てきた際に“TH”の部分がやぶれてしまったから?!
弘兼&石川 「そうだったんですか!!」
◆悲劇のシューマンは・・・変わった人だった?!
ピアニスト志望だったシューマン。
ピアノ演奏において“弱い”とされる薬指を鍛えるために
“輪ゴム”を指にかけながら弾いていたところ
腱が切れてしまい、ピアニストの夢は断念。
ピアニストを奥さんにし、
自分の曲を弾いてもらうことにしたのだそうです。
そして、シューマンが ちょっと変わっている(?)ことが
伺えるエピソードを紹介していただきました。
ピアノ曲『謝肉祭』の楽譜の“終わりから2ページ目”に
『あなたができる最高の速さで弾きなさい』と記したかと思えば
・・・ページをめくると今度は『もっと速く!』
石川 「無理だ(笑)」
次から次へと 止まることを知らないトーク(たまに演奏)は
いつまでも続く・・・かと思われましたが、そこは生放送です。
楽しい授業もやがて終了。
弘兼 「ずっと聞いていたい感じですね。
時間が限られていて残念です」
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■弘兼憲史を圧倒!少女漫画論
テレビに出演する際には、自ら描かれたイラストも紹介されるなど
イラストレーターとしての才能も発揮されてている青島広志さん。
少女漫画研究家としての一面をお伺いするパートになると
音楽の話をしていた時よりも、テンションがアップ!?
ところで、青島さんと少女漫画の出会いは・・・
先生の家にもピアノがなく、
ピアノがある裕福な家庭に行ってレッスンを受けていた時代。
そこには“ピアノの上のフランス人形”“ラッシーと名付けられたコリー”
そして…“少女漫画”がありました。
待ち時間に読んでいると・・・
ピアノの曲と漫画の内容が似ている!
こうして少女漫画を好きになっていったのだそうです。
話題は“少女漫画を描いていた先生”から
やがて“画風の移り変わり”へとシフトします。
・二人の顔の間に線を引くと“次元が違う”
・“・・・”が背景に(縦に)流れる表現は“糸引き納豆”と呼ばれ
二人の気分が粘着質になっていることを表す
・顔に“汗”が流れると 暑い のではなく“困っている”
・顔の外にある二つの“汗”は
汗・ツバではなく“もっと困っている”様子
弘兼「なんで そんなに詳しいんですか?!」
◆青島広志さんを虜にした少女漫画の魅力
人の死が描かれるなど、現実的過ぎて嫌だったという“劇画”と違い
少女漫画では、上流階級の家庭が描かれるなど、
“逃避”することができたのだそうです。
戦後、街が汚れていた時代、
青島さんの目に、少女漫画はキラキラと輝いて見えました。
音楽の話以上に止まることのない漫画論・・・
石川 「お二人の話を聞いていると
だんだん“朝まで生漫画”みたいな感じになってきます」
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■即興で曲作り!
先週から“大人の作文”をご紹介している『団塊リポート』。
今週は3つのテーマの中から、
横浜市の50才の男性リスナーの方からお寄せいただいた
奥様への心のこもったラブレターをご紹介しました。
石川アナウンサーが朗読を終えると
文中に盛り込まれた“詩”に対して
青島広志さんが即興でメロディをつけてくれました。
青島(ピアノ) ♪♪♪・・・♪♪♪
♪ごめんね 言いたかったよ
“ありがとう 愛している”って
“愛している”って・・・♪
作文の中の詩に即興で曲をつける青島さん
※『団塊リポート』のコーナーでは“大人の作文”を募集しています。
詳しくはこちらをご覧いただき、ぜひチャレンジしてください。
たくさんのご応募をお待ちしています。
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■団塊ホームルーム
昭和レトロアイテムは“名曲喫茶・クラシック喫茶のマッチ”。
コーヒーは苦く、今の値段で一杯1800円(!)
そして、レンガ造りのお店が多かった名曲喫茶。
町田忍さんが頻繁に足を運んだ渋谷駅前の『らんぶる』には
店内にはベートーベンの絵、そして“すごいスピーカー”がありました。
町田 「座席が全部スピーカーの方を
向いているんです」
青島 「すごい人は席がいつも決まっていて
楽譜と指揮棒を持っていて曲に合わせてふってるの!
指揮棒がない人は“菜箸”を持って…。」
町田 「よく行った店では、曲名を3曲当てると
コーヒー一杯タダの券をくれるんです。
2曲は簡単なんだけど、1曲はわざと難しくしてるんです」
※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。
※町田さんのコレクションの写真も掲載しています。
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■青島広志さんの最新情報
●『ブルーアイランド氏のおしゃべりコンサート in 渋谷
「青い鳥はどこにいる?!」』
◇8月22日(土) / 8月23日(日)◇(15時開演)
会 場 :渋谷C.C.Lemonホール
料 金 :一般:1000円/小中学生:無料
ご予約・お問合せ:03-5403-3330(ちけっとぽーと)
青島「大人から子供まで絶対楽しめるもので
オーケストラがついて千円っていうのはすごい安いと思うんです。
それから子供はタダです!」
「最後の最後に本当にどんでん返しがあって
すごく面白いから来てください。私は踊ります!」
●『青島広志のおいしい、おしゃべりディナーコンサート』
◇9月22日(火・祝)◇
ディナー 18:00~19:30 / コンサート 19:30~20:40
会 場 :ホテルニューオータニ 鶴の間
曲 目 :「椿姫」(ヴェルディ)より『乾杯の歌』、
「連隊の娘」(ドニゼッティ)より『ああ、友よ、何と楽しい日』、
小さい秋見つけた、「となりのトトロ」より『さんぽ』、他
ご予約・お問合せ:03-3234-7777
(ホテルニューオータニ バンケットコーディネーション直通)
※青島広志さんの最新情報について詳しくは
青島広志さんのオフィシャルホーム・ページをご覧ください。
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■お送りした曲目
◇ワルツ2 / ロイヤル・コンサートゲボウ・オーケストラ
(弘兼セレクション)
◇序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 作品28 / サン・サーンス
(弘兼憲史セレクション)
◇愛の挨拶 / エルガー(青島広志さんのオススメ)
2009年08月15日