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8月29日 ゲスト:五木ひろしさん
■テーマ:『レコード大賞2回、紅白大トリ6回!
歌謡界不動のトップランナー
五木ひろしを作り、育てた5つの歌!』
ゲストに、弘兼憲史さんと同学年、
歌手の五木ひろしさんをお招きして
その数多くのヒット曲の中から
“歌手・五木ひろし”を作り、育てた歌
5曲を厳選。
じっくりとお話を伺いました。
また“五木ひろし”として再デビューされるまで
改名が繰り返された“芸名”のこと、
“右手のこぶし”にまつわる秘話も飛び出して
スタジオは驚きの連続!
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■五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その1『よこはま・たそがれ』
●『よこはま・たそがれ』を最初に歌ったのは中川 淳だった?!
1971年発表。作詞・山口洋子さん、作曲・平尾昌晃さん。
デビュー6年目、『全日本歌謡選手権』で
審査員を務めていた山口洋子さん、平尾昌晃さんと出会ったことが
五木ひろしさんにとって大きなターニングポイントに。
山口&平尾コンビの楽曲提供をうけ
芸名を“五木ひろし”に改名しての再デビュー曲がこの曲です。
五木ひろしさんの代表曲のひとつとしてあまりにも有名ですが
この曲を初めて歌ったのは“中川 淳”という事実が判明?!
ナカガワジュンっていったい誰?? (↓を参照)
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■改名3度・・・幻の芸名2つ
『松山まさる』の芸名でデビューした五木ひろしさんでしたが
ヒット曲に恵まれず、その後、改名を繰り返すことに。
五木 「芸名をつける時の発想には、
その時々で“想い”がいろいろあるんです」
まず、“一からやり直し”という想いをこめた『一条英一』、
続いて“三度目の正直”という想いで『三谷謙』に。
そして ようやく『五木ひろし』という芸名に巡り合います。
“五木ひろし”の由来が
作家の“五木寛之”さんであることは有名な話ですが
実はその前に“五木じろう”という芸名に決まりかけました。
しかし“五木しろう”さんと人がいたことから“ひろし”に変更。
また“五木ひろし”への改名が
決まる直前に再デビュー曲となる
『よこはま・たそがれ』を
歌わなければならない事態となって、
急遽決めた名前が“中川 淳”。
しかし、この芸名が使われたのは
この時のわずか一日だけで、幻の芸名に。
“中川 淳”について、“漢字”ではどのように書くのか聞かれた
五木さんは、思い出すのに ひと苦労…。
五木 「(自分自身で)書いたことも、サインをしたこともないんです」
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■五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その2『おまえとふたり』
●最高の売上を記録!!
1979年、独立後に初めて発表した曲。
ミリオンセラーを達成し、五木ひろしさんの楽曲の中で
最高の売り上げを記録しました。
五木 「この歌が売れなかったら独立は失敗だと思ってましたので
結果的には大ヒットしたおかげで、
僕の“新しい第一歩”が踏み出せたというか…
『よこはま・たそがれ』とは また違う意味で
僕の“第2のデビュー”なんです」
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■あの歌唱スタイルは、ファイティングポーズだった!
右手でこぶしを作れば、五木ひろしさんのモノマネ完成――
といっても大げさではない、あのおなじみのスタイルの
誕生秘話をご紹介いただきました。
最初に所属した事務所が
ボクシング、キックボクシングの事務所でもあったことから、
スパーリングの経験があった五木ひろしさん。
デビューの時期が、それまでのセンターマイクから
ハンドマイクに移り変わった頃で、
ほとんどの(右利きの)歌手が右手でマイクを持つのに対し・・・
五木 「僕は なぜか左手で持ったんです。
それで(ボクシングの)経験から
右手はこぶしを…というスタイルが自然にできたんです」
これには“リズムをとりやすくする”利点もあって・・・
五木 「ステージで紙テープをよけられる態勢がいつもできてました。
“フットワーク最高”です(笑)」
弘兼 「『待っている女』なんか、一番あいそうですね。
“♪ヘヘイヘイ”ですからね」
石川 「(笑)弘兼さん、今 ヤラしかった!(笑)」
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■五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その3『夜空』
●念願の日本レコード大賞受賞!
1973年発表。この年の日本レコード大賞、
翌年のゴールデン・アロー賞音楽賞を受賞。
レコード大賞受賞の際には
「古賀メロディーは歌の原点であり、教科書」
「あこがれの、雲の上の人」と語る
古賀政男さんからトロフィーを受け取りました。
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■五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その4『契り』
●阿久悠さんに感謝・・・『契り』に新たなイメージ
1982年発表。作詞・阿久悠さん、作曲んは五木ひろしさんご自身。
映画『大日本帝国』(1982年公開)主題歌。
五木 「改めて詩を見ますと
戦争の悲惨さをなくして、
子供たちの微笑み・笑顔を(取り戻して)
みんなが平和であってほしいという願いが込められているんだな
と、あとになって、あらためて感じました」
阿久悠さんの詩の素晴らしさのあまり、
曲を作るにはかなりの苦労があり
特に次の2行にメロディをのせるまでには、時間がかかったそうです。
♪あなたは誰と 契りますか
永遠
また、ロサンゼルスオリンピックの金メダリスト・柔道の山下泰裕さんが
友人の結婚式でこの歌を歌った、と聞き
この歌の新しい一面を発見。
五木 「新郎新婦へのお祝いの歌として歌える・・・
まさに“契り”でピッタリだなと、
僕もお祝いの場で歌うようになったんです」
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■五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その5『浜昼顔』
●レコード会社の垣根を越えて・・・“古賀政男さんの楽曲を!
1974年発表。作詞・寺山修司さん、作曲・古賀政男さん。
元々は、藤山一郎さんが歌った『さらば青春』が原曲。
(作詞・佐藤惣之助さん、作曲・古賀政男さん)
(1936年公開の映画『慈悲心鳥』主題歌)
当時の音楽業界には、
所属レコード会社が異なる古賀政男さんの楽曲を歌うことはできない
という“壁”が存在しましたが
「どうしても(古賀政男さんの)オリジナルを!」という
五木ひろしさんのたっての願いに対し
「新曲は作れないけれど、過去の曲を新しい歌として…」と
原曲に寺山修司さんの詩を新たにのせることで、レコード会社の同意を得て
“五木ひろしさんが歌う古賀メロディ”を発表することができました。
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■団塊ホームルーム
昭和レトロアイテムは『黒電話』。
電話が家庭に広く普及するまでは、
かける時も、受ける時(=“呼び出し”)も、
電話をひいている家庭に借りることが当たり前。
今では、一家に1台から、
携帯電話の普及により一人1台の時代に突入。
ダイヤル式電話を知らない子供も多いことでしょう。
また、受話器にはテレビや車などと同じように
カバーがとりつけられ、まさに高級品。
五木 「モノを大事にしていた時代ですよね」
「“6”を回したら・・・」 弘兼さんは昔を思い出しながらダイヤルを回す仕草
また、想いを寄せる異性の家に、思い切って電話をかけよう・・・として
最後の番号を回せずに切ってしまう、という経験をした方も多いはず。
ハイ。スタジオにも いました。
弘兼 「彼女の家に電話しようとして最後の“6”を回したら
つながるけど…やめよう、と躊躇するんです」
五木 「いろんな“思い”が指に伝わっていくわけですよね」
※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。
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■五木ひろしさんの最新情報
『五木ひろし歌手生活45周年記念 歌謡コンクール&コンサート』
(第1部 歌謡コンクール / 第2部 五木ひろしオンステージ)
日時:9月8日(開場 13:00 / 開演 13:30)
会場:東京・日比谷公会堂
チケット:S席7千円 / A席:6千円
問合せ:オデッセイ 03-5444-6966(平日11時~18時)
五木 「(会場は)45年前にコンクールで優勝した場所なんです。
ひょっとしたら“次の五木ひろし”と出逢えるかもしれません」
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■お送りした曲目
◇お別れ公衆電話 / 松山恵子
(弘兼セレクション)
◇よこはま・たそがれ / 五木ひろし
(歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その1)
◇おまえとふたり / 五木ひろし
(歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その2)
◇夜空 / 五木ひろし
(歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その3)
◇ジャンバラヤ / ハンク・ウイリアムス
(弘兼セレクション)
◇契り / 五木ひろし
(歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その4)
◇凍て鶴 / 五木ひろし
(2008年11月発売のニューシングル)
◇浜昼顔 / 五木ひろし
(歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その5)