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8月22日 ゲスト:風間杜夫さん

テーマ:『つかこうへい劇団から映画、ひとり芝居に落語まで
      俳優・風間杜夫の進化はもう誰にも止められない!』

ゲストは1949年生まれの団塊の世代、俳優・風間杜夫さん。

 「とても60歳には見えません」と
出演者・スタッフが声をそろえた
風間杜夫さんをお招きして
子役時代の秘話から、
役者を目指すキッカケ、
“天才”つかこうへいさんとの出会い、
大竹まことさんとの
不思議な同居生活…、
そして、ひとり芝居に 落語まで・・・

時間の許す限り、たっぷりとお話しを伺いました。

風間さんが語った つかこうへいさん特有の“口立て”とは・・・?
 
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少年雑誌『冒険王』の表紙に3年間登場

風間杜夫さんが子役時代…小学5年生から3年間、
表紙を務めていた年雑誌『冒険王』や
『たのしい六年生』『家の光』などの表紙を集めた
“表紙集”をお持ちいただきました。

少年時代は成長がはやく、顔つきが変化するため
長期間、同じ子役が表紙に起用されることは異例なのだそうです。

風間 「僕の場合、幼顔がちっとも変わらないんで、
     異例の3年ということに」

弘兼 「『冒険王』は見てましたけど
     表紙が風間さんとは、きょう初めて知りました」

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風間杜夫さんが役者を目指したキッカケ

幼稚園の頃、普段はおとなしいのに
お遊戯会の舞台でハツラツとした姿を見せたことから
“舞台度胸の良さ”を見出されて児童劇団へ。

  すでにこの頃から
  “大人になっても役者になりたい”と思っていたのだそうです。

また「勉強は苦手だった」としながらも早稲田大学に進学したワケは
早稲田大学の伝統的な演劇サークル「自由舞台」に入るため。

  そして、大竹まことさんとの同居生活や、
  つかこうへいさんとの出会いなどがあり 
  今に続く役者人生を歩まれるのです。

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大竹まことさんとの同居生活

文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ!』
(月~金曜日 午後1時から生放送)の中で
時々、風間杜夫さんのお名前が聞かれることがあるように、
実はとっても縁が深い、風間杜夫さんと大竹まことさん。

  実は、斉木しげるさんを含めた三人は
  かつて、8畳のアパートで同居生活を送っていました。

十数人のメンバーで劇団を結成していた頃、
東京・祐天寺に“劇団の集会所”としてアパートを借り、
そこに“管理人”として住み込むことになって
三人の同居生活がスタート。

風間杜夫さんが明かす、それぞれの入居の理由は・・・

◆斉木しげるさんの場合・・・
 それまで住んでいたアパートは家賃を滞納していたため
 劇団でアパートを借りたことは“渡りに舟”だった。

◆大竹まことさんの場合・・・
 当時、同じ祐天寺にアパートを借りて住んでいたが
 “さみしがり屋”のため、同居。

◆風間杜夫さんの場合・・・
 東京・世田谷に自宅があったが
 「いつか家を出たい」と考えていて、同居。


“小劇場ブーム”で役者を目指す人が多かった時代。
風間さんたちは、『いい大学を出て、いい会社に入る』という
世の中の流れの中、“ドロップアウトするつもり”で
演劇の世界に飛び込んだのだそうです。

風間「態勢から取り残されることも“心地よく”思っていて
     粋がってました」

石川 「お三方がそれぞれ今も
     ご活躍されているのを見ると、すごい同居生活でしたね」

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天才・つかこうへいさんとの出会い

風間 「“銀ちゃん”は つかさんなんです。
     僕たち劇団員は みんな“ヤス”ですね」

つかこうへいさんとの出会いについて
「大変な天才と出会った」と語る風間さん。
「つかさん、かっこいい!!」「つかさんのためなら!」
という想いで芝居をしていたそうです。

その、つかこうへいさんとの出会いは・・・
慶応大学に籍を置く つかこうへいさんが
(どういうわけか)早稲田大学のサークルを吸収。
その後、メンバー数人と「つかこうへい事務所」を設立。
やがて、つかさんの芝居への出演を依頼されて・・・

風間 「面白かったんですよ!つかさんの作品が。
     その稽古場に つかさんが現れて
     『おまえ、オレのとこに来い』と言われたんです」

つかこうへいさんといえば、独特の指導法“口立て”が有名ですが
風間杜夫さんも、これには大いに戸惑ったそうです。

◇◇食事中のシーン◇◇

つか 「風間、『カチっ!』と言ってみろ」
風間 「・・・カチっ!(??)」
つか 「『こんなところに石が!
     おまえ、朝の食卓に石が入っているとは なんだ!』」

    (と、妻を責め立てる夫)

つか 「風間、わかるか?これが“不条理演劇”だ」


◇◇手違いで赤紙が届かず、戦争に行けなかった父。
   やがて戦後40年たって赤紙が届き、戦場へ向かう・・・。
   そこには戦争の痕が色濃く残り、あたりには屍が・・・◇◇

つか 「『これは何だ?!これは何だ!!
     これが平和の礎というのか?!
     日本にデモクラシーを根付かせるというが、これは何だ?!』
     風間、“これは何だ”と言いながら、
    “カンパーピン”ひいてこい!」

風間 「『指先でカンパーピンをツモってこい』って言うんです。
     “これは何だ?!”で、
     カンパーピンをいれて『リーチ!』
     ・・・で、また『続けろ』と・・・」

弘兼 「本当に“不条理”ですね!」

つかさんの真意は、戦争の悲惨さを訴えるのではなく
「その場面の“役者の快感”を伝えたい」ということなのだそうです。
 
風間 「そういう訓練ばっかりさせられてましたね」

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『スチュワーデス物語』の教官

石川「いろいろな役柄を演じていまして
     本来“二枚目”と思っていたら
     笑わせてくれるところもあったりして
     “本当の風間杜夫さんはどういう方なんだろう”
     と思ってます」

弘兼 「教官の役は違うと思います(笑)」

風間 「あれは別の意味で笑かしてくれましたけど、
     『これは楽しまなきゃ損だ』と思いまして
     のめりこみました」

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ひとり芝居、そして落語

●ひとり芝居

「じゃあ、やりましょう!」と
お酒の勢いで引き受けてしまった ひとり芝居。

2003年には「ひとり芝居三部作」で文化庁芸術祭賞大賞、
読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞されました。

  当初は決して前向きではなかったそうですが
  いざ、やってみると・・・

風間 「意外に難しいことがわかって
     これで終わっちゃうのが悔しいんです。
     このまま終わるのがいやで
     『来年もやろう、来年もやろう』で12年…」

●落語

子供の頃から落語に親しみ、
落語家に扮した舞台『すててこてこてこ』の劇中で
古典落語を披露した際には
指導を担当した林家正雀さんに素質を認められ、
「いつかお客さんの前で・・・」と思うようになった風間さん。

すると、立川談春さんの独演会に招かれるようになり
やがて自ら落語会、独演会を開くようにも。

風間 「名人・文楽師匠の『夢の酒』をやりまして
     三人の女性を演じ分けることが楽しみになりました」

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団塊ホームルーム

昭和レトロアイテムは『万年筆』。

町田 「中学に入った頃に
     プレゼントされるんですよね」

◆弘兼憲史の万年筆の思い出
・胸ポケットにさしていた。
・インクをたっぷり入れて・・・飛ばす。
 (白いシャツは汚れが落ちない)
・セーラー、パイロット、プラチナが人気を争っていた。
・お父さんから初めてもらったのは『パーカー61』。
 (この日、スタジオに持参)

弘兼 「あの頃、クラスで自慢だったんです。
    きょうは歯磨き粉で磨いてきました。」

◆町田忍の万年筆の思い出
・勉強の時には使わなかった。
・お気に入りは、昔ながらのインクビンから吸入するタイプ。


スタジオの男性陣が「やりました」と声をそろえたのが
“万年筆のキャップ回し”。

団塊ジュニアの石川真紀ぴょんは初めて耳にして・・・
「なんですか、それ?それして、なんになるんですか?」


◆風間杜夫さんの思い出
・テレビ番組『世界ウルルン滞在記』でナポリへ行き
 番組の企画で万年筆をデザイン。
・放送日の3月28日にちなんで328本を限定販売(完売)
・出演料のほかにデザイン料ももらうことができた。

※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。

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お送りした曲目

二人の銀座 / 和泉雅子、山内賢(弘兼セレクション)
アイル・ビー・ホーム / パット・ブーン(風間杜夫さんのリクエスト)
蒲田行進曲 / 松坂慶子、風間杜夫、平田満(弘兼セレクション)
好きさ好きさ好きさ / ザ・カーナビーツ(風間杜夫さんのリクエスト)

2009年08月22日