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8月1日 ゲスト:鳥越俊太郎さん

テーマ:『ニュースの職人”鳥越俊太郎、
      ジャーナリスト・スピリッツの原点と
      壮絶!ガン闘病』


 

 この日のゲストは“趣味はニュース”
 “肩書きはニュースの職人”

 1940年生まれの鳥越俊太郎さん。

 弘兼憲史さんとは顔なじみですが
 これまでじっくり話をする機会は
 なかったそうで、今回初めて
 鳥越×弘兼対談が実現!



鳥越俊太郎は“ニュースの職人”

 “モノ作りの世界への憧れ”があるという
 鳥越俊太郎さんが
 自らを“ニュースの職人”と名乗る
 その真意を伺いました。

 

 “肩書きはジャーナリスト”と
 紹介されることが多いものの
 「日本語に訳せない」
 「新聞記者=ジャーナリストではない」
 「国内で、この言葉への
  コンセンサスがない」
などの理由から
 “ジャーナリスト”に代わる言葉を考えると…
 お米、野菜、機械…など
 様々な“モノづくり”への憧れ・尊敬、
 そして“自分もそうありたい”という思いから
 辿り着いた答えが“ニュースの職人”

 鳥越 「ニュースは事実そのままを
      流しているわけではないんです。
      必ず“ニュース”として
      “製造・加工”しているんです。
      ニュースを製造する職人、
      それを伝える職人として
      これからニュースの職人と呼ぼう』
      と決めたんです」


     「“ニュースの職人”の次は“ニュースの匠”…
      なれるかどうかわかりませんけど、
      目指しています」




二人の“父親”が語った“親父の役割”

 石川 「お嬢さんと一緒でも
      恋人同士に見える…
      何かありそうな感じが漂ってます」


 弘兼「ああいう親子(父娘)
      なれたらいいな、と
      つくづくうらやましく思います」


 鳥越 「顔が似てないので二人で歩いてると
      若い女性を連れているように
      見られちゃう」


 弘兼さん、石川真紀アナがうらやむ
 鳥越さん父娘の関係に続いて
 息子さんとの“父子”関係――“
 親父の役割”の話題に。

 弘兼さんは普段
 息子さんと多くを語りあうことがないそうで
 自身の体験を思い起こしても
 「ケンカをするわけではないのに
  親父と話をしたことがなかった」
のだとか。

 弘兼「“息子と酒を酌み交わすのが夢”
      というのはなかなかないです。
      もうちょっと年齢を重ねればあるかも」


 ◇弘兼&鳥越 二人が語る“親父の役割”◇

 【弘兼憲史】
 ・“こんなふうになりたくない”という反面教師としての役目。
 ・今は親父の存在が軽くなってしまって壁になっていない。
  息子にとっては不幸なこと。
 ・親父は息子に対しては理不尽な方がいい。
  “世の中には理不尽なことがある”ということを
  教えるのが親父の役目。

 【鳥越俊太郎】
 ・親父が大きな壁となって跳ね返すことが息子のためになる。
 ・“乗り越えてやる!”というのが思春期の少年のあり方。

 

 “親父論”では意見が一致した
 鳥越さんと弘兼さんでしたが
 携帯電話の待受画面は
 かわいい『お孫さん』の鳥越さんに対し
 弘兼さんの待受画面は『エロいトマト』。

弘兼「お尻みたいなトマトがあって
      面白かったんで…。アホですね(笑)」


石川 「時々見せられて愕然とすることが…。
      人に見せるときは
      相手と場所を選んでくださいね」




60歳を過ぎてからの“人間力”

 『歳には勝てる』の著者でもある鳥越俊太郎さん。
 そこで
 “団塊の世代必聴!
  鳥越俊太郎の60代をヴィヴィッドに生きるコツ”

 と題して
 60歳を過ぎてからの“人間力”をテーマに
 著書の中から4つのポイントに絞って伺いました。

 ●第一条:ストイックな気持ちのススメ!

 「欲望を丸出しにするより、
  ストイックに気持ちを抑えた方がいい。
  自分をコントロールして制御して生き方が心地いい」


 ●第二条:人間が丸くなることはない!

 「わがままを言いたい時、
  キレる時はキレてもいいじゃないか。
  そのかわり、根に持たずその場で収める。
  すぐ忘れる」


 鳥越さんはまれにキレることもあっても、
 それは“一瞬”ですぐに元に戻るのだそうです。

 ●第三条:昔話ができるのは熟年の特権!

 「歳を重ねても若者に卑屈になる必要はなく
  歳をとってきたからこそ、昔の話をできる」

 弘兼「語り部としての役割がありますよね」

 ●第四条:記憶力は落ちても、
  加齢とともに理解力と判断力は増す!


 「記憶力は極端に落ちますけど、
  経験から物事を理解する力、
  判断力がついてきます。
  若い人にはないもので、人間はうまいことできている」


 鳥越さんは、一度観たDVDを2度3度と借りてしまい、
 しかも観始めてすぐには、
 そのことに気がつかないことがあるそうですが…

 「でも、見直しても楽しめるんです。忘れてるから楽しめる」
 「実は、忘れることは素晴らしい力で、
  辛いことを忘れるのは老人の特権」


 

 ジャケットの下には
 “おこったら あかん”と書かれたTシャツ。
 でもこれは、もらいもののシャツだそうで、
 この日 着ていたのも偶然。

 ちなみに裏には
 “人生すべて感謝なり”と書かれていました。



団塊ホームルーム

 レトロアイテムは
 『平凡パンチ』『週刊プレイボーイ』(創刊号含む)。

 当時中学生の町田さんにはショッキングだったという
 女性のヌードが掲載された雑誌・・・
 『平凡パンチ』が1964年に、
 『週刊プレイボーイ』が1966年に創刊されました。

 町田 「恥ずかしくて買えないんで、
      勇気のある友達が買って
      みんなで回覧すると、
      なかなか帰ってこないんです」


 弘兼 「『平凡パンチ』は大橋さんの
      (表紙の)イラストが斬新で
      みんなこのファッションを
      マネしたものですよね」


 弘兼さんは、当時の
 ヌード写真の黒く塗りつぶされた部分を
 “消す”努力について熱く語り出し…
 石川真紀アナの脳裏には、
 その時の姿が思い浮かんで
 おかしいやら、あきれるやら…。

 ページをめくるたびに懐かしがる男性陣に、
 衝撃を受ける石川アナ。
 次第に、誌面を見入ってしまって
 口数が減ってきたところで
 ハイ、このコーナー、お開きとなりました。

 ※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。


お送りした曲目

I Saw Her Standing There / ザ・ビートルズ
 (弘兼セレクション)
Will You Dance? / ジャニス・イアン
 (鳥越俊太郎さんのリクエスト)
還らざる日々 ― 合唱 / 早稲田大学グリークラブOB
 (団塊リポート)
還らざる日々 / 杉村俊博
 (弘兼セレクション)
Kansas City/Hey, Hey, Hey, Hey / ザ・ビートルズ
 (弘兼セレクション)

2009年08月01日