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4月11日 ゲスト:地井武男さん
「ドコモ団塊倶楽部」は2009年4月から
「月に一回」から「毎週」の放送にバージョンアップ!
パーソナリティーはこれまで
「番組スーパーバイザー」として“監修”役だった
“社会派人情漫画家”の弘兼憲史さん。
弘兼さんをサポートするのは、
“団塊ジュニア”世代、文化放送・石川真紀アナウンサー。
新生「ドコモ団塊倶楽部」最初のゲストは
“チイチイ”の愛称でもおなじみ、
今年(2009年)の5月5日で67才になられる
俳優の 地井 武男さん。
テーマは
『中高年のアイドル!
チイチイこと、俳優・地井武男が駆け抜けた
昭和の風景――』
半生を振り返っていただき
“人生のターニングポイント”について伺いました。
■“石原裕次郎”という波を受け…俳優の道へ
「月に15本」もの映画を観ることもあった中学生時代、
地井武男さんは石原裕次郎作品と出会って
「俳優」の道を目指すことに。
地井 「今までとは全く違う“新しい波”が
日本の映画界に押し寄せている
というのが、中学生の時に
“実感”としてあったんです。
それがなければ
俳優になってなかったでしょうね」
弘兼 「僕らの世代、石原裕次郎さんって
“特別”な人でしたね」
その後、地井さんは『戦争と人間』で
裕次郎さんとの共演が実現。
演技を褒めてもらった際には
大きな感動があったそうです。
■脇で咲く花に――主役より脇役をやりたい
「地井武男さんは銀幕の中でこそ
輝きを放つ存在ではないでしょうか。
(次回作の)ご予定は?」
というリスナーの方からの質問に対して・・・
地井 「映画に対する憧れは今でもあって、
“いい主役”に絡みつけるような
“渋い脇”を
死ぬまでにやってみたいですね」
「主役と脇役は 差はないと思ってますが
“花”でいえば
真っ赤な花の主役があれば、
“その脇で咲いてる花があるから
赤い花が目立つ”ということはしたいです」
■初めての感激エピソード
人生“初めての感激”を
3つ紹介していただきました。
1.ハンバーグ
牛肉といえば“硬くて”
“おいしいものではない”と感じていた中学生の頃、
千葉駅近くのデパートのレストランで
初めて食べたハンバーグに感激!
地井 「塩とコショウだけの味付けの
ハンバーグを口に入れて
鼻に突き抜ける瞬間の香りは
一生忘れない。
今食べるハンバーグも
あの味は越えられません」
2.新幹線
俳優座養成所の3年生の時、
劇団の大阪公演について行くために
初めて新幹線に乗った地井さん。
その後の“自慢話”にはスタジオ爆笑!
「こないだ“悪いけど”新幹線に乗っちゃってさ」
(お茶こぼれない?)「こぼれないよ!」
(歩ける?)「歩けるよ!」
3.愛車コルティナ
26才のある日、
撮影現場にフォード「コルティナ」でやって来た
俳優・瑳川哲朗さんから
「あした20万円で売る」と聞くやいなや…
「瑳川さん、俺に15万で売って!!」
地井 「皮張りの椅子が真っ赤で、
なかなか上品な、おとなしい車でした」
■ちい散歩
最近のテレビ番組は
せわしなく、テンションが高すぎて…
凝った映像ではなく、
見たままの“普通”の映像をコンセプトに、
2006年にスタートした『ちい散歩』。
一回の放送(収録)では
「4時間/1万5千歩」も歩くのだとか。
行ってみたい所は
“なんのへんてつもない場所”で
「なんで地井さんがこの町に来たの?!何にもないのよ」
とロケ先で言われることもあり・・・
地井 「“何にもない”のを見に来たんです」
■「団塊ホームルーム」~銭湯
新コーナー「団塊ホームルーム」では、
庶民文化研究家・町田 忍さんが登場。
毎回、昔懐かしい昭和レトロな話題をもとに
当時の時代背景を分析し、
その空気感を追体験いたします。
この日の話題は「銭湯」。
「“世界唯一”の銭湯研究家」町田さんによると
壁のペンキ絵(定番はやっぱり「富士山」ですね)を描く
現役の職人さんは
日本に たった3人しか いないのだそうです。
見事な早業で
3×5メートルを ほとんど下書きもなく
2時間で描きあげるというからすごい!
また、使うペンキは
たったの「3色」なのだそうです。
たしかに基本的には「色の三原色」で
さまざまな色を出すことができますが・・・
実はこれ
「コスト」を抑える意味でも重要だったようです。
町田 忍さんのコラム「懐かしの銭湯」もあわせてご覧ください。
▲放送を終えて
石川アナが手にしている本は
『ちい散歩 地井さんの絵手紙』
『ちい散歩 昭和の風景』です。
地井武男さんの名言はこちらをご覧ください。