夏風邪。
ある朝、起きがけに喉に違和感があったので声を出したら、
普段よりもワントーン低い声がでた。
あ。 ...あら、やだぁ~あんたぁ。
試しに口に出して言ってみたら、しっくりきてしまって思わず笑った。
こうして私はすっかり夏風邪をひいてしまった。
最初に「喉」にきて、しゃべり続けると咳が出始め、長引くのだという。
幸い、熱は出ず、症状はノドの炎症だけだったので
休みをもらい、薬を飲んであまりしゃべらずに本ばかり読んでいた。
ふと、"夏風邪"という言葉がひっかかった。
「なつかぜ かぁ」
おそらく、春風邪、秋風邪、冬風邪 も あるのだろう。(あんまり使ったことないけど)
風邪にも季節があるんだなぁ。ポケーッと考える。
「季節の変わり目は風邪をひきやすい」とはよく言われている。
気候変化が急激すぎて体温調節がうまく行かず、身体が冷えて風邪をひいてしまうのだそうな。
四季それぞれに風邪がついて回るくせに、『風邪の季節』 というのがあるらしい。
ウイルスが大好きな「乾燥」の季節。
季節の風邪
と
風邪の季節
似ているようで、似ていない。
日本語とは面白いものだ。
☆
英語の「季節」も面白いと、先日思ったところだった。
(たまーに、英語を勉強したくなるときがあったりする。)
※「season 」=季節
『シーズン』 カタカナ言葉になるほど、日本人の我々にとっても馴染みのある言葉。
名詞として認識している人が多いと思うが、実はこのseasonは動詞としても使える。
(verb) to add salt, pepper ,etc...
(動詞)塩やコショウなどを加える、味付けする
I seasoned chicken with salt and pepper.
(私はチキンに塩コショウで味をつけた。)
となる。
(季節は味付けなのか。)
頭の中で、四季の絵が広がる。
時期を四つに分け、それぞれの調味料で味付けをしているのか。
夏は、どんな味だろう。
ちょっと、しょっぱいのかしら。
コショウでピリッと辛いのかしら。
はたまた、
砂糖のような、優しい甘さなのかしら。
夏風邪は なにあじだろう。
先日、仙台の祖父母から届いた山形のさくらんぼ。