2015年5月14日
年輪のように。
「今日は やけに瞼が重いなぁ」と思い洗面台の前に立ったら、ものもらいで目が腫れていた。
それだけで気分が下がり、化粧も最小限になる。
仕方がないけれど。
だいたいブルーな気持ちのまま家を出るが
風が気持ちよかったり、
ちょっと好きな文章に出会ったりすると
いつの間にか、凹んでいたことが 昨日のことのように 昔になる。
(トイレに行く度に思い出すことにはなるのだけれど。)
☆☆☆
今日、有楽町へ【10年のパスポート】を受け取りにいった。
久しぶりのパスポート申請。
5年のパスポートしか申請できなかった学生時代以来。
初めて手にした真っ赤なパスポートを開くと、今の私の顔が写っている。
(もちろん瞼は腫れていない。)
期限が切れた紺色のパスポートを広げると、
初めて髪を染め、クルクルと緩やかに巻いた私が写っている。
(若いな...。)
今よりも『つり目』で、張りのある、世間知らずの顔をしているように思えた。
それなりに年頃の悩みはいろいろあっただろうけど。
木でいう年輪のように
人生は表情に出る。
今の私は いい表情をしているだろうか。
今日出会った本は『禍福は糾える縄の如し』と言っている。(本の話はまた後日。)
人生は、幸福の縄と不幸の縄がよりあって表裏一体ということ。
嬉しいことも
辛いことも
楽しいことも
哀しいことも
全部ひっくるめて
顔に、からだに刻んでいこうと
浜松町へ向かう山手線の中で、思う私だった。
真新しいパスポートの私は、ものすごく くっきりクマがついて 目がたるんでいた。
寝不足ではなく、間違いなく老化だった。