かっこいい夜を。
昨晩飲食店で、
隣のテーブルにいた20歳そこらの学生たちがこんなことを食っちゃべっていました。
A子「あー子ども欲しいー」
B子「わかるー!」
C子「でも鼻からスイカでるほど痛いんでしょ?やばくなーい?笑」
B子「え〜出したーい」
出したい!!!!
とてつもない切り返しだなぁ。
最近の子はすごいですね。
そんな、
食べていた黒酢あんレンコンが危うく飛び出そうになった夜。
私はかっこいい男たちとリハーサルでした。
上等なスーツをパリッと着こなし
髪をかためて、オールバック。
見よ、この悪そうな感じ!!!!
CD「Alissa1」で演奏をしてくれたバンドなのですが、
実際にまだ顔を合わせたことがなかった私は、彼らのホームページを見て震えました。
(こ、こわい!!!!!!!)
ドキドキしながら入ったスタジオ。
でも
迎え入れてくれたのは、とても気さくなお兄さんたちでした。
テナーサックス、バリトンサックス、トロンボーン、ギター、ベース、ドラム
かっこいい生音。
演奏が終わると口元からこぼれる笑い。
くだらないダジャレ(笑
ここにトランペットも加わって、
混ざり合う音の、カッコイイこと、カッコイイこと。
目を閉じて歌い始めると
音が渦を巻いて カラダにまとわりつくような感じがして
とっても気持ちがよかったです。
さて
いよいよ、今週の土曜日に彼らとのLIVEです!!
2月28日(土)"ブラサキpresents"Snuck宇宙"
@下北沢 440(フォーフォーティ)
open19:30 start20:00 前売 3500円/ 当日 4000円(共に1ドリンク代込み)
出演:Bloodest Saxophone / Alissa / LITTLE ELVIS RYUTA & THE S.R.P.
Live Drawing 早乙女道春
料理 甲田伸太郎
⇒440(ホームページはコチラ。)
東京都世田谷区代沢5-29-15,1F TEL03-3422-9440
前売予約はイープラス
もしくは440店頭にて16:00~
★☆★
*Live Drawingというのは、
ライブのステージを見ながら即興で絵を描くことをいうそうです。
以前ビージーアデールというジャズピアニストのCDを買ったことがあったのですが
そのジャケットも彼が担当していました。
一目見たら忘れられない、味のあるタッチ。
当日はどんな絵が浮き上がるのでしょう。
★☆★
今まで体験したことのない空間が、
いよいよ今週の土曜、下北沢で、広がります。
いつもとは違い、
わたしもラグジュアリーに登場します。
あなたも参加しませんか?
かっこよく、たのしい、おとなの夜。
(下北沢440まで。)
なんでもアリッサ:10:28
加納先生と呼ばれて
『きょうは特別に、
文化放送アナウンサーの加納有沙先生に来てもらいました~~』
「先生」と呼ばれるのは、こっ恥ずかしいのですが。
大学の部活の同級生が小学教諭をしておりまして
その縁で、先日、新渡戸文化小学校 5年生 の
5・6時間目の授業を担当してきました。
最初の時間は【アナウンサーについて】
・アナウンサーのお仕事とは
・ラジオのアナウンサーならではのお仕事とは
・テレビとラジオの違い
などなど
文章が伝わりやすくなるポイントなどを踏まえて
実際に原稿を読んだり、クラスメイトの読むニュースを聞いたりしました。
みんな緊張しながらも一生懸命読んでくれて、
素直でいい子たちばかりです。
次の時間は【言葉の使い方&朗読】
インターネット、ブログ、SNSなど、
一般の人、さらには子ども達でも気軽に発信していける世の中。
「自分が発した言葉をいろんな人が見たり聞いたりしていること」を
忘れてほしくなかったので、それを意識して言葉を使うことをお話してきました。
アナウンサーという職業だけの話じゃないですからね。
言葉を使って生きている人間だからこそ、
友達を傷つけるような言葉とか
人を悲しませるような発言はして欲しくありません。
自分が口に出す言葉、書き込む文章は【マジックペン】なんだぞ。容易に消せるものじゃない。
と、昔先輩から教えられました。
授業をしながら、自分にも言い聞かせるように
わたしも『楽しく、気持ちが軽くなれる言葉を発信していこう』と強く思いました。
大人でもネットのコミュニケーションで炎上している人がいる中、
子どもたちに、ちゃんと伝わったかな~。
私が言えることなんてたいしてないけれど、
とても大事なことだと思いましたので...。
おまけは、朗読講座。
新渡戸文化小学校では朗読発表会というものが毎年あるようで
小学5年生のみんなの課題は、『蜘蛛の糸(芥川龍之介)』
クラスの代表者がみんなの前で朗読して、優勝を狙うのだとか。
久々に読んだ『蜘蛛の糸』
カンダタという罪人が
地獄の天井から垂れてきた銀の蜘蛛の糸をよじ登って極楽をめざしているときに思わずこぼれる笑い声。
「しめた、しめた。」
地獄に来てから何年ものあいだ、
笑うことはおろか、
言葉を発する気力がなくなるほどの責苦のなか、
初めて漏れたその笑い。
(どんな笑い方だろう。)
高笑いかな?噛み殺した笑いかな?
こうやって想像力を膨らませて、声に出してもらいたいですね。
聴き手も、喋り手も、想像が膨らむように朗読する。
正解がないから おもしろい。
おいしい給食もいただき、
小学生のころに帰ったようなそんな気持ちになりました。
(給食の時間内に残さず食べきるって、
自分が小学生のときはなんとも思わなかったけど
今思うと結構辛いですね... みんながんばれ~)
これからいろんな経験をたくさんして、
豊かな表現力の使い手になってほしいと思った加納先生でした(笑)
<照れていた男の子も、最後は門まで見送りしてくれました。かわいいなぁ~~>
*追記*
2月23日(月)くにまるジャパンをしていると1通のメールが携帯に届く。
「この間はありがとう!4時間目の授業で、みんなで放送きくね!」と
小学校で先生をする同級生から。
え!!!!!汗汗
焦るわたし。
(4時間目?え、なんじだ、4時間目...汗汗)
と振り返ってみたら、
なんとちょうど「加納有沙のどしゃぶり元気塾」という、少し凹んだリスナーさんを加納が救いの手を差し伸べるという、なんともいかがわしい?コーナーの時間でした。
【本日のお悩み】
『わたしは結婚して一年になるのですが、最近妻から「私はあなたのことを愛してるけど、あなたは私のことを愛してないじゃない?」と言われてしまいました。どう対応したらよいでしょうか...』
くにまるさん
『きっと、台所とかで洗いものとかしながらボソッというんだろうなぁ』(と妄想。)
そこで、わたくし。
『そんなの、無言で、うしろからぎゅっと抱きしめればいいんですよ!!!』
どや顔で言った私。
あぁ。五年生のみんな、聞いてしまったかな...
恥ずかしすぎて、消えてしまいたいwwww
自分の発言はいつどんなところで聞かれているかわからない。
(これ、私が授業でみんなに言ったことだな~~)と苦い顔になった加納でした。
ちゃんちゃん。
なんでもアリッサ:14:04
ラッシュ
(あ、パンの焼ける匂いがする。)
清掃のおじいさんがそのコインロッカーを開けたとき、その香りはした。
クロワッサンのような、バターをたくさん含んだパンがこんがり焼ける幸せな香りだ。
一口食べれば、表面がパリっと崩れて、ぱらぱらと落ち、
中の一層一層が薄く、柔らかい甘味を帯びて、じゅわっとバターの味がする。
歩くのを一瞬止めて、私は目を閉じた。
駅中の改札近く、通勤ラッシュで大勢の人が行きかう音がする。
皆何を急いでいるのだろうかと思うほど、小走りに移動する。
肩やカバンが当たっても気にするそぶりもない。
そんな中、
私の横にはグレーのコインロッカーが規則的な列をなして
しーんと、息をひそめていた。
何を言うわけでもなく、
音もなく、
動くこともなく、
静かにそこにあった。
こっそりと幸せな香りを出して。
ブルーの帽子にブルーの作業着、バケツにぞうきんを入れたおじいさんは、
無表情でその香りをふき取る。
特別入念にというわけでもなく、
ただ、すべてのロッカーと同じように。
それが彼の仕事だから。
ふわっとした香りはたちまち消え、
銀色の冷たい色をした中身が見えた。
すべてがラッシュの魔力のように。
昨晩かみしめた幸せが泡のように。
この時間は、すべてを消し去るような、そんな気がした。