文化放送番組審議会概要報告
第328文化放送番組審議会は、平成18年5月23日に行われましたが、議題として
「玉川美沙たまなび」を審議し、各委員から次の様な意見が出されました。

○ 玉川美沙は面白いという事で、実際聴いてみると、独特な話し体というか、何となく
  気だるく投げやりな調子だが何回か聴くと不思議な魅力が出て来る。現代の新しい
  コミュニケーション機能をうまく融合させ使っているのもこの番組の面白さの一つだ。
  彼女は四谷村型ではなく新しい浜松町型文化放送の番組の様な感じがする。
○ 最初の印象は、だらんとした脱力するような口調で、馴れ馴れしい女という感じがし
  て肯定的ではなかったが、聴き込んでいるうちに心地良くなってきた。1人喋りの時
  はタメ口みたいな所はあるが、リスナーに対しては丁寧で感じが良い。
○ 情報ソムリエという割にはただニュースを読んでいるだけで、物足りない。落し物の
  話題でも、ただ何が落ちているという事を聴きたいのではなく、どう感じたのかの引
  っ掛かりがなくそこがこの番組の一番の不満だ。今のままではFMのポップ感や、王
  道的なAM的雰囲気もなく中途半端なので、引っ掛かりを作る様調整して欲しい。
○ 安心して聴けるゆったり感や、仕切るでもなく、元気過ぎず、おっとり過ぎない適度
  感というのが今の時代に合っているというのが最初の印象でした。曲はワンコーラス
  ではなく、しっかり聴きたい。ニュースを読むときのBGMが高過ぎ、ちょっと耳障
  りだ。ショッピングキャスターのキャピキャピ感が、やや古い感じがする。
○ 「ニュース・ダブル・クリック」は雑学という意味ではちょうど入りやすい内容だが
  、その中にどうしてそうなんだみたいなものを足して欲しい。「たまなび なるほど番
  長」の日替わりテーマは、肩が凝らず、年配の者も喜びそうな内容で良かった。番組
  の前半はすごく興味があったが、5時以降は余り面白いと感じなかった。
○ 一番印象的だったのは、玉川さんの声で、圧倒的に通りがよくハッとさせられて引き
  込まれた。すっきりした女性の一人語りで、テーマも良いがもう少しここをつっこん
  で喋ってくれればという点を足して欲しい。忘れ物を、どうやって防いだら良いのか
  みたいな知って得する情報を今後補うとよくなる。
○ この番組を始めて聴くと、余りにもテンションが低くがくっとくるのですが、何回か聴
  いているとはまってしまう。ただ最初に聴いて“うん?”という印象でチャンネルを変
  えてしまうリスナーに対する対策は必要だ。選曲はきちんとしているがワンコーラスで
  は短すぎるので臨機応変に対処して欲しい。
○ 前半は面白いが、後半はちょっとエネルギー不足になっている。だれてきている所に川
  中美幸のコーナーが入るのは、営業的な事情があるにせよ聴く側から言うと全く必然性
  がない。雑学という意味では、もうちょっと突っ込んだ話が聴けると良くなると思う。
○ 時間帯もパーソナリティも出色、全体に好感をもった。ニュースの取捨、語数が適正で
  要点がクリアに伝わる。「たまラン・キング」でデータは現代の生活を反映して興味深
  いが、コメントがやや単調で印象が弱かった。

  第328回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
      黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・寺尾睦男委員・白井勝也委員
      四方洋委員・松尾羊一委員・弘兼憲史委員・松永真理委員・荒川洋治委員
                                 文化放送番組審議会事務局

    番組審議会議目次

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