文化放送番組審議会概要報告 |
第325文化放送番組審議会は、平成18年2月28日に行われましたが、議題として 「太田英明 ナマ朝!」を審議し、各委員から次の様な意見が出されました。 |
○ 太田アナが他の時間帯と全く違うキャラクターを使い分けている所に感心した。天気と健康をテ ーマにしている点が好感を持てた。「お便りコーナー」のハガキでのいたわり交換がすがすがしく、 お互い健康を気遣っている所が素敵だ。「ナマ朝オピニオン!」はちょっと盛り上がりが足りず、も う少し突っ込んだ方が良い。「ラジオライブラリー」には一体これは何なのかと戸惑いを覚える。 ○ 朝だから健康、爽やかという様に特化する必要はない。団塊の世代に対しては今までの中高年 とは違うイメージで番組作りをした方が良い。太田アナは一人より相方がいた方が力を発揮する 。「ナマ朝オピニオン!」は時間を20分位の番組構成にして中身を充実させて欲しい。 ○ 全体的に突っ込みが弱く、後番組「蟹瀬」の前の露払いという印象を受ける。他のナマの声は入 らないのに、ごく当たり前の小泉首相の官邸ぶら下がりコメントを2回も聴かされたのは、小泉さん に媚を売っている様で非常に不愉快だ。「健康百科」を医療ジャーナリストが担当するなら、もっ と具体的に踏み込んだ情報を伝えて欲しい。全体的にナマらしさが少ない。 ○ テレビが5時台で5%、6時台では10%位の視聴率を取り、テレビを音だけで聴いても十分分か る時代に、ラジオはどうすべきかを研究した方が良い。全方位型ではなくかなり尖ったターゲット を狙い、「健康百科」にはもっと生活感を、全体的には聴いていてちょっと勉強になる程度の話 題を是非入れて欲しい。 ○ 「ラジオライブラリー」でパーソナリティーが提供クレジットでもないものまで読み上げるのは、放送 としては非常に問題だ。この春から朝4時半スタートする各局テレビ情報番組に対して、今まで朝 の情報はラジオだと言ってきたラジオがどう迎え撃つかは局として非常に大きな問題として捉えな ければならない。 ○ 温和な語りが全体的にソフトな感じで非常に聴きやすかった。1時間半一人で喋るとい うことで、ちょっとテンポが単調だ。他の番組にはない、面白いなと期待感を持たせる 様なコーナーが一つ欲しい。全体的には非常に心地良く聴けたが、メリハリをつける山 が二つ位あると良い。 ○ 「ナマ朝オピニオン!」のテーマ“危険を感じて口にしないもの”に対する話題が平凡でつまらなく、 これでは問いかけの意図が生きない。全体的には大変滑らかで、穏やかに聴けるが、ちょっと大 人し過ぎる。ナマというのはどうなるか分からない感じの演出が必要なのにそれが足りない。 ○ 5時台の聖教新聞提供枠は教学ふうな臭みが強く、土日早朝に移行させたい。「ナマ朝オピニオ ン!」ではメールの打ち返しの応対に終始し、オピニオンの盛り上がりが不足している。各局の早 朝番組に比べ、文化の「いやし調」の姿勢も悪くはないが、どこか薄味で、プラスαを考え差別化 した方が良い。コーナー企画を個性化し、変った視点、面白い、トクをするミニ情報コーナーや沿 線散策情報、モノ・カネではなく、ヒマ(時間情報)に対応する工夫が必要。熟年高齢化世代と早 朝(通勤通学)家庭に特化した企画に絞り込むと良い。
第325回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。 |