本日は「文芸あねもねR」のトークショー後初めての収録でした。
収録したのは、宮木あや子先生作『水流と砂金』です。
こちらの作品には
釘宮理恵さん、佐藤聡美さん、ささきのぞみさん、田中敦子さんに
参加して頂き、井上喜久子さんには音響監督を御願いしました。
釘宮理恵さん
佐藤聡美さん
ささきのぞみさん
釘宮理恵さん、作者の宮木あや子先生、田中敦子さん
そして・・・音響監督中の井上喜久子さん
配信は5月上旬を予定しております。
オーディオブック配信サイト「FeBe」での配信になります。
もう少々お待ちくださいませ。
【タイトル】
水流と砂金
【著者】
宮木あや子
【キャスト】
朗読・さくら・・・釘宮理恵
瑞樹・・・佐藤聡美
実・・・ささきのぞみ
ハル・・・田中敦子
【あらすじ】
「実」(みのる)
私は名前を呼び、鍵盤の上に所在無く置かれた実の手に自分の手を重ねた。
微かに痙攣する滑らかな手の甲を、指に力を入れて圧する。不協和音が響板を滑り、全ての音が絨毯敷きの床に転がり落ちたあと、私はたまらなくなりもう片方の手で実の頬を耳ごと掴んだ。
「さく......」
ら、という音は私の唇の端で、水の音になって溶けた。
拒まれるわけがない。拒むわけがない。だって実はそういう人だから。生まれて初めてのくちづけは、思っていたよりもあっけないものだった。
新学期、突如学園に現れた天使のように美しい外部生、矢咲実(やざきみのる)。黒川さくらは一目で実に心を奪われる。彼女ならきっと、私をとりまく運命から、私を引きはがしてくれるはず―--。
愛する人とどこかへ逃げていきたい。少女たちが抱く、甘美なまでの絶望と夢の物語。
【出版】
新潮文庫
【制作】
文芸あねもねR制作委員会
文芸あねもねRスタッフより