6月8日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
エッセイストの
酒井順子さん。
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2004年の流行語にもなった「負け犬」。
ベストセラーとなった
『負け犬の遠吠え』から
15年となる今年、
新たに出版され話題になっている本が
『家族終了』です。
(酒井)「父が他界し、母が他界し、
兄も他界して、気が付くと
家族が終了していたという
自分の状態をそのまま
タイトルにした本なんです」
令和の時代、日本の家族は
どのように変わってきているのか――?
キーワードを挙げながら
酒井さんに分析していただきました。
■ 家族の変化 ■
【パパ、愛してる】
2018年、群馬県・草津白根山の噴火で
スキー場のゴンドラに閉じ込められた
男性が、携帯電話で父親に
「パパ、愛してるよ」と伝える様子が
テレビで報じられました。
酒井さんは自分なら、
たとえ危険な状況だとしても
とっさに『愛してる』という言葉は
出なかった――と想像。
(酒井)「今の若者って
両親と仲が良いなと思って
愛情表現を素直にできる世代が
今、登場しているんだな、って
しみじみ感じたんです」
【ハグ】
酒井順子さんは
大学生時代の後輩(母)が息子と
"ハグ"をしたことに驚いたそうです。
(酒井)「私は、子どもがいないので
そういう図を見ると
ビックリするんですが
同級生に聞くと
『まぁ、あるんじゃない』
みたいな感じなんですね」
(中島)「ハグはここ数年で
けっこうするように
なりましたよ、僕も。
友達とか知り合いとかと」
しんやさんは海外で
ハグの習慣を見て
『いいな』と思ったそうです。
【呼び名】
近年、親のことを
「お母さん」「おふくろ」などではなく
名前で呼ぶ若者が増えています。
(酒井)「呼び方がフラット化
しているように思う」
酒井さんは、お兄さんが思春期を迎え
それまでの「お父さん・お母さん」から
「おやじ・おふくろ」へと
呼び方を変えたことが
印象に残っているそうです。
(酒井)「『おふくろ』って
死語になってるような
気がするんです。
それは元々、子どもの頃から
"上下関係"じゃなかったから
変える必要が
なくなってきてるんだな、と。
昔は、家族の中が
縦社会だったと思うんですけど
それが横並びになってきたな、
というのが
呼び名から考えられますね」
■ 酒井順子さんの著書 ■
■『家族終了』
(集英社/1,400円+税/2019年3月発売)
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