12月29日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
音楽評論家の
スージー鈴木さん。
音楽評論家だけでなく、
野球評論家、野球音楽評論家としても
ご活躍中のスージー鈴木さんの
最新の著書は
80年代の名曲のイントロを評論した本
『イントロの法則80's
沢田研二から大滝詠一まで』。
放送では、スージー鈴木さんが
1億人を相手にしたヒット曲が多かった
「日本音楽最強時代」と分析する
80年代の名曲の中から、
"イントロで首根っこ掴んで
聴かせるぞ!"――というような
迫力あるイントロが魅力の曲を選曲し
その曲の「イントロ」のすごさを
スージーさんに解説していただいた上で
曲を聴く――というスタイルで
5曲をお楽しみいただきました。
■ 80年代 No.1 イントロ ■
『My Revolution』(渡辺美里)
(作詞:川村真澄/作曲:小室哲哉/編曲:大村雅朗)
スージー鈴木さんにとっての
"80年代 イントロ No.1"が
『My Revolution』。
当時の時代の潮流に乗って登場した
シンセサイザーやテクノアレンジを
使った曲は多くの場合
「過剰に軽薄になっていた」中で
この曲は違いました。
(鈴木)「シンセサーザー、
デジタルを使いながらも
すごいセンチメンタルで
若者の胸をキュ~~っと
掴むような・・・」
(中島)「割と冷たい音にならずに
なぜかキュンと来るという、
人間の心の憶測に触れるような
イントロ部分ですね」
編曲担当は、80年代の"イントロ界"、
"アレンジ界"を代表する
天才アレンジャー、大村雅朗さん。
(鈴木)「80年代は
軽薄とかニュー・ウェイヴとか
乾いた感じのデジタルが
多かったんですけど、
この曲で日本人は初めて
温かいデジタルという音を
作り出したと思うんですね」
■ 唯一無二のイントロ ■
『君は天然色』(大瀧詠一)
(作詞:松本隆/作・編曲:大瀧詠一)
「唯一無二。
大瀧詠一でしか成し遂げられなかった
ゴージャスに響き渡るイントロ」
と分析するこの曲では
本来、ギタリスト1人で弾くところを、
4人で同時に演奏する手法が
取られています。
(鈴木)「音に膨らみとか
奥行きを与えるっていう、
金と時間のかかる
イントロですね」
(中島)「針を落とした時、
まずビックリしました。
ちょっと、サージェント・
ペパーズ・ロンリー・ハーツ・
クラブ・バンドの
始まりに近いものを感じて、
突然バーン!!とくる
音の洪水がビックリしました」
スージー鈴木さんは1997年頃に
あるラジオ局のスタジオで
大瀧詠一さんに会っています。
この時、スージーさんは大瀧詠一さんに
サインをお願いしましたが
断られてしまいます。
しかしその際、大瀧さんが語った
サインを断った理由はスージーさんの
胸を強く打つ言葉でした。
この日の放送でも紹介いただきましたが
『イントロの法則80's
沢田研二から大滝詠一まで』の
175ページにも掲載されています。
放送ではこのほか
『TOKIO』(沢田研二)
『ルビーの指環』(寺尾聰)
『Romanticが止まらない』(C-C-B)
各曲についても
イントロを分析していただきました。
この回は
ポッドキャストでの配信がありません。
■ スージー鈴木さんの最新情報 ■
■著書『イントロの法則80's
沢田研二から大滝詠一まで』
(文藝春秋/1,400円+税/2018年10月発売)
詳しくは こちら
スージー鈴木さんの最新情報は
週刊スージー (スージー鈴木硬式サイト)をご覧ください。