11月24日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
感性アナリストの
黒川伊保子さん。
♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪
黒川伊保子さんは
コンピューターメーカーで
AIの開発に携わり
脳と言葉の研究を始め
「心地よい」と感じる言葉が
男女で違うことを発見。
感性の分析を
マーケティング戦略に生かし、
これまでに化粧品、自動車、食品など
数多くの商品のネーミングを
手掛けています。
また、男女の脳のすれ違いを描いた
エッセイなど著書も多く
この秋発売された『妻のトリセツ』が
今、大きな話題となっています。
日頃から「妻の言動が理不尽だ」と
感じている夫のアナタ・・・
この日の黒川さんのお話を聞けば
モヤモヤが晴れるかも?
■ 男と女の、半径3メートル ■
なぜ、妻は不機嫌になるのでしょうか?
(黒川)「暮らしているだけでも妻は
イライラするっていうことは
知ってた方がいいですね」
女性は自分の『半径3メートル以内』を
常に管理し続け、
男性は『半径3メートルより外側』の
危険なものに瞬時に対応するために
半径3メートル以内は
"手薄"にしているそうです。
たとえば
妻が赤ちゃんのオムツを替えていて、
夫のそばに「おしりふき」があるのに
取ってくれない・・・
男性は、半径3メートル以内のものを
わざと、見逃し、
半径3メートルより先の
危険なもの/動いているものに対して
先に標準が合うのに対し、
女性は、 目の前の、
静止しているもの/動きが緩いものに
面で潰して舐めるように見て
針の先の変化も見逃さない――。
女性が赤ちゃんを抱いているときに
自分の愛しいものに危険が迫ってきたら
男性は危険なものを見て
女性は愛しいものを見て
瞬時に守れるようにする――。
(黒川)「だから夫婦っていうのは
違う機能を持ち合って
1セットの装置ですね」
■ 問題別 対処法 ■
不機嫌な奥さんに
どのように対処すればいいのか
問題別に教えていただきました。
■妻に、オチのない話を聞かされた
(黒川)「女性は『結論』のために
話をしているわけでは
ないんです」
たとえば、一日の出来事を話す際
洗濯物を干していたら
風で飛ばされ、汚れてしまった・・・
女性は、ガッカリした気持ちを
聞いてほしいのであって、
(乾燥機を買う――といった)
汚さないための解決策を
言ってほしいのではないのです。
こうした話を聞くときのコツは
何があったのか事実関係を
いちいち聞き出すのではなく、
相手の言ったことを程よく反復して
「それで?」と促しましょう。
(黒川)「『心』の物語を語るので
『事実』の方は深入りする
必要がないんです」
(中島)「ついつい『そんなん
こうすればよかったやん』って
言ってしまうんです」
(黒川)「それがダメなんです。
事実の話を
してるんじゃないんで
『私の話したいのは別のところ
なの』ということですね。
受け止るのもつらいから
受け流すんです、本当は」
■家事をめぐって、妻の怒りを買った
女性は夫が脱ぎ捨てたシャツを拾う
子どもの持ち物を探しているなど
"名もなき家事"をこなしているときに
イライラしてしまいます。
そこで、たとえば、ゴミ捨て、
風呂掃除など、ひとつ、ふたつは
"名のある家事"のプロになり、
さらに
部屋に転がっているものを片付ける
牛乳がなくなっていたら買ってくる
――といった"名もなき家事"に
取り組みましょう。
(黒川)「『私のこと
わかってくれてるんだな』
という感じがあるんですよ。
名のある家事のエキスパートに
なることと
名もなき家事にちょっと
手を添えてあげること」
■ 妻を絶望させるセリフ ■
夫が気づかない
妻を絶望させてしまうセリフの代表例と
正しい言葉のかけ方を教わりました。
■『言ってくれればやったのに』
男性は"言ってくれれば、やるぞ"
――というつもりで言っていますが
女性は"察することを放棄した言葉"
と受け止めます。
(黒川)「女性は"察してくれること"に
愛を感じてるわけですよ。
察してくれないことに
絶望してるわけ。
"してくれない"か どうか
じゃないんですよ。
意外に、察してくれるだけで
『いいのよ、私がやるわ』って
終わることも
たくさんあるわけ」
「どうして、やってくれなかったの?」
――という場合の返事にピッタリな
"魔法のひと言"は
『気が付かなくてゴメンね』
(黒川)「察したい気持ちを伝えるので
180度違う結果を生むんです」
■ 「記念日」でポイントを稼ぐ ■
結婚記念日に
レストランや旅行に行くなど
楽しみを用意するとよいそうですが、
ここでポイントは・・・
女性脳は
何かを楽しみに待つのが大好き。
"サプライズ"にするのではなく
あらかじめ予告して
記念日までの準備期間を
楽しく過ごせるようにすると
女心も倍増し、効果的です。
また「記念日」は
"二人が出会った日"
"二人で海外旅行に行った日"など
ちょっとした記念日を設けるのも
オススメ。
(黒川)「二人にしかわからない記念日を
作ってそれを楽しむというのも
ひとつの手だと思います」
■ 黒川伊保子さんの本 ■
■編著『妻のトリセツ』
(講談社+α新書/800円+税/2018年10月発売)
詳しくは こちら
黒川伊保子さんの最新情報は
黒川伊保子オフィシャルサイトをご覧ください。
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