9月1日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
動物学者の 今泉忠明さん。
♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪
監修を担当され、
シリーズ累計250万部を突破した
ベストセラー
『ざんねんないきもの事典』シリーズで
おなじみの今泉さんは
お父様=吉典さんがかつて
国立科学博物館に勤務し、
動物の調査・研究を行っていたほか、
お兄さんも動物学者で哺乳類を研究。
そして、息子さんも
イルカに関する研究を行っています。
そこで今年7月に発売された著書が
『気がつけば動物学者三代』。
(講談社/1,200円+税/2018年7月発売)
放送では、飼育や研究で関わった
珍しい動物のことや、
自然の中で調査をした際の
壮絶なエピソードの数々を伺いました。
■ のちの天然記念物が自宅に! ■
今泉忠明さんは小学生の頃から
お父さんの研究を手伝い、
ネズミ、モグラ、コウモリなどを
捕まえる日々。
自宅には、研究対象となる
様々な種類の動物が次々とやって来て
忠明さんはその世話をしたそうです。
(今泉)「(自宅で)しばらく飼って
行動を見る――という
係だったんです」
中には珍しい動物もいました。
特別天然記念物に指定される前の
イリオモテヤマネコです。
1965年に存在が明らかになった
イリオモテヤマネコが2年後に
西表島で2匹捕獲されました。
そして、父・吉典さんが勤務する
科学博物館で引き取ることになり、
それまでの約1か月、今泉家で飼育。
一般的な猫とは「全然違う」という
その特徴は
◆ におい
⇒ じゃ香の濃いにおいがする
◆ 手が大きい
◆ 人に慣れない
当時は8ミリビデオで撮影し、
獲物の捕り方や
どのように食べるか、などを映像に収め
分類学者の父・吉典さんが
新属新種のヤマネコと発表。
そして、忠明さん自身も
西表島でイリオモテヤマネコの
生態調査を3年間にわたって行い
島には50匹~100匹程度
生息するのではないかとわかり、
国の特別天然記念物に指定されました。
■ 現場で調査 ■
今泉忠明さんの研究スタイルは
研究室/実験室だけでなく
調査対象の動物が
どのような場所で、どんな空気を吸って
暮らしているのか――を知るため
現場での調査を重視。
(今泉)「そこで同じ空気を吸って
考えるんですね。
『動物ならこうだろう。
僕ならそうはしないとか』
とか、そうすると動物のことが
より詳しくわかるように
なるんじゃないかなと
思ってるんです。
研究室でDNAだけ見て
"ああだこうだ"
やるんじゃなくて、それプラス
現場で――ということです」
今後、調べてみたい動物を伺いました。
(今泉)「富士山の動物全般ですけども
中でもオコジョ(ヤマイタチ)を
調べてみたいですね」
■ 今泉忠明さんの著書 ■
■『気がつけば動物学者三代』
(講談社/1,200円+税/2018年7月発売)
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