8月18日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
呼吸器の専門医、
池袋大谷クリニック 院長の
大谷義夫さん。
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『長生きしたければのどを鍛えなさい』
というご著書がある大谷さんに
長生きと「のど」との関係性や
「のど」を鍛える「のどトレ」について
教わりました。
■ ゴックンテスト ■
加齢とともに「のど」衰え
「のど」が老化すると
飲食の際にしっかり閉じているはずの
気管の入り口に隙間ができてしまい、
誤嚥しやすくなるそうです。
誤嚥とは、本来食道に行くべき
食べ物や唾液が気管に入ってしまう事で
多くの場合は食べ物でなく
唾液が気管に落ちて、
唾液中の細菌から肺炎を起こします。
(大谷)「のどを鍛えて
誤嚥性肺炎を予防すれば
長生きできることに
なるわけですね」
30秒間で何回
唾液をゴックンと飲み込めるかを
チェックする"ゴックンテスト"で
「のど年齢」がわかります。
現在59歳の しんやさんがトライ!
50代の平均は「7回」だそうですが
結果は・・・「11回」
(大谷)「すばらしいですね。
10回以上の見込めれば
のど年齢は20代なんです」
CMディレクターも
ラジオパーソナリティーも
声を使う仕事のため、普段から
のどが鍛えられているようです。
各年代の平均は
20代=10回~、30代=9回、
40代=8回、50代=7回、60代=6回、
70代=5回、80代=4回
リタイアし、あまり喋らなくなると
急速に「のど」の筋肉が落ち、
『のど年齢』が
低下することがあります。
なお「ゴックンテスト」は
飲み込む練習にもなるため
食前に行い
飲み込みやすくしてから
食事をとるとよいでしょう。
■ 「のどトレ」で鍛える ■
老化してしまう「のど」の筋肉を
鍛えるための
「のどトレ」を教えていただきました。
◆のどを潤す、唾液腺マッサージ
唾液が出なくなることが
誤嚥性肺炎のリスクにつながるため
「唾液腺」をマッサージすることで
唾液の分泌を促します。
・両耳の手前(耳下腺)
あごの両端にある骨の内側(顎下腺)
あごの尖った部分の内側(舌下腺)
3か所の「唾液腺」を刺激する
(大谷)「痛くならない程度に
軽く押していただくというのを
10秒~20秒やっていただくだけ
でも効果があると思います」
◆飲み込む力を高める、イィ~体操
あごの下に両手の親指を当て
あごと指で押しあいながら
「イィ~」と
10秒~15秒くらい声を出すと
のど仏周辺に力が入り、
のどの筋トレになります。
(中島)「この辺(のど仏周辺)
筋肉使う感じがする」
1回「10~15秒」を
朝2回・夜2回行いましょう。
また、舌を出して上下左右に動かすと
舌の奥の筋肉を鍛えることができます。
(大谷)「のど仏周囲の筋肉を
鍛えることで、
飲み込みがしやすくなります」
◆呼吸筋を鍛える、あおむけ腹式呼吸
「呼吸器筋」とは、横隔膜や
肋骨と肋骨との間の肋間筋のこと。
呼吸筋を鍛えることで
"咳き込む"ことができます。
(大谷)「外部から異物が間違って
気管の中に入ってしまっても
咳をすることによって
外に出している間は
誤嚥性肺炎にはならないで
済むんです」
・あおむけに寝て軽くヒザを曲げる
・お腹の上に本などの重しを置く
・手を胸と、重しの上に乗せる
・鼻から息を吸い
口からゆっくり吐き出す
・重しが上下してお腹が膨らむのを
確認しながら行う
▲放送ではイスに座りながら腹式呼吸
(大谷)「横隔膜は実はすごく
分厚い筋肉で、
焼肉でいえばハラミの部分。
寝ながら腹式呼吸をすれば
かなり大きく動きますから
(上下に)動かすことによって
鍛えていただく
ということになりますね」
「のどトレ」の方法は他にも色々あり
おしゃべりや、朗読、カラオケなども
よいそうですので
ぜひお試しください。
■ 大谷義夫さんの著書 ■
■『長生きしたければ
のどを鍛えなさい』
(SBクリエイティブ/800円+税/2018年7月発売)
詳しくは こちら
池袋大谷クリニックの
ウェブサイトは こちら
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