5月19日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
漢方医、医学博士の
丁 宗鐵さん。
♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪
丁 宗鐵さんは横浜市立大学医学部、
大学院医学研究所を修了後、
国立がんセンター、
北里研究所東洋医学総合研究所、
アメリカのがん専門病院などで
研究を重ねた後、漢方の専門医となり
現在は、日本薬科大学学長を務めるほか
ご自身のクリニック「百済診療所」で
診療にあたっています。
放送では、ためになるお話の数々を
伺いました。
■ 3つの体質 ■
漢方では、人の体質を
3つに分けて考えるそうです。
◆実証・・・元気過ぎる、活動的
⇒ 漢方では【未病】と呼び
病気が進行していると考える。
人生のピークは10代、20代。
◆虚証・・・風邪をひきやすい
⇒ コツコツ仕事をこなし
人生のピークが70代、80代。
◆中庸・・・バランスの取れた人
⇒ 肉体的にも、精神的にも安定
どのタイプにあてはまるかは
「給食」でわかるそうです。
あっという間に食べ終え、
校庭に飛び出し
元気いっぱい遊ぶタイプの人は「実証」
給食を食べ終えるのに時間がかかり
食べ終えると眠くなる人は「虚証」
【実証】は火事でたとえると
"ボヤ"の状態で
大火事になる可能性があるため
注意が必要なのだそうです。
(丁)「ブレーキをかけなきゃいけない。
本人は健康だと思っている。
漢方的には、疲れを感じる神経が
ちょいと弱い人なんです。
だから、壊れるまで走る」
(中島)「虚証の人の方が
『もともと弱いんで』と
抑えがきくわけですね」
(丁)「自己制御するから。
結局、長生きする人です」
若い頃は【実証】でもよいですが
中高年になったら"ブレーキ"をかけて
【中庸】にすることが大切。
丁 宗鐵さんは、55歳から生活習慣を変え
体重も15キロ減らしたそうです。
(丁)「自分で自分の人生は
デザインできる――
これが漢方の考え方ですね」
■ 食事と睡眠で改善 ■
実証から中庸にするには
【食事】が重要。
薄味、温かいものなど
バランス良く、多品目のものを食べ、
間食、夜食を控えること。
(丁)「昔から(よく言われる)
"旬"のもの(を食べる)
『身土不二』といって
自分の生まれ育った土地から
できたものを優先的に食べる。
こういう考え方が大事ですね」
【睡眠】も大事で「7時間」が理想的。
昼寝をする場合は15~20分程度に
抑えるとよいそうです。
漢方では、しっかり休むこと――
【保養】も大切にしています。
一日の疲れは一日で解消。
それが困難な場合でも、
一週間の中で最低1日は
しっかり休む日を設ける。
(丁)「それも体だけ休めるんじゃなくて
心も休める――。
好きなことをして一日過ごす
ということも休みのうちですね」
■ 丁 宗鐵さんの著書 ■
■『漢方的生き方のすすめ』
(南 伸坊さんとの共著)
(毎日新聞出版/1,100円+税/2018年3月発売)
詳しくは こちら
丁 宗鐵さんが院長を務める
百済診療所のウェブサイトは こちら
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