3月24日放送
『なかじましんや 土曜の穴』のゲストは
動物行動学者で
『しくじり動物大集合』(シリーズ)
『はじめてずかん どうぶつ な~に?』
などの著者、新宅広二さん。
なぜそんな進化をした?!――と笑える
動物の"しくじり"話や、
パンダの 白 と 黒 の柄の謎、
サルは【忖度】をする――
などのお話のほか、
コーナー後も番組にお付き合いいただき
リスナーの皆さんからの
動物にまつわる質問の数々に
答えてくださいました。
■ 進化をしくじった動物 ■
『しくじり動物大集合』
『もっとしくじり動物大集合』は
合わせて17万部超えの大ヒット――。
動物の【魅力】を語るうえでは
強い・速いなど能力の高さが注目され
その動物のイメージとして
定着しがちですが、
新宅さんの本は
【欠点】に焦点をあてました。
(新宅)「欠点が
魅力に変わるんじゃないかな
と思って、皆さんの
イメージしてるものと
ちょっと違う部分(について)
私の見聞きしたところを
まとめた本です」
百獣の王・ライオンのたてがみは
「体を大きく見せる」ためにある
――という説が一般的ですが・・・
ライオンはネコ科で唯一
群れを作りますが、気が短いことから
小競り合いが起きやすいそうです。
ケンカで首を噛まれても、たてがみには
牙(犬歯)が届かないだけの厚みがあり、
身を守る役割があるそうです。
しかし、彼らの生息地は暑い地域・・・
(新宅)「首は、一番熱を逃さないと
いけないところなのに、
気が短いがために、
真夏にマフラーを
しなきゃいけないような
進化をしてしまったんですね」
そのほか、
ある弱点を克服する進化を遂げた
蛇の王様・コブラ、
自慢の"武器"が天敵には通用しない
スカンクなどの
"しくじり"をお話いただきました。
■ パンダの柄 ■
パンダの柄が 白 と 黒 なのは
様々な説があるそうですが
新宅広二さんが考える理由は
元々、野生のパンダが生息する
標高に関係したもの。
4千~5千m級の高山で暮らす
野生のパンダは
凍傷になりやすい部分=末端のところと
雪の反射から守るために目の周りが
黒くなった(赤外線を吸収)――。
(西川)「全部黒でもよくないですか?」
(新宅)「たぶん初期の頃は、黒いのとか
いたんじゃないでしょうかね。
雪が降るので白を残して
パンダ独特のコントラストに
なっていったんじゃないかな
と思いますね」
(西川)「パンダは
あざといんじゃないですか?
かわいらしさを演出してる
感じがしますよね、柄で」
(新宅)「自分が、まるでカワイイことを
自覚しているような
仕草も見られますね」
新宅さんの考えによると
食事中に
(骨がなく、守らなければいけない)
お腹を見せたり
大の字になって寝たりするのは
標高が高過ぎて天敵がいない場所で
長年暮らしていたためではないか
――とのこと。
ゲストコーナー終了後は
いろいろな質問にお答えいただき
◆最も【長生き】の動物
◆サルの【忖度】
◆クワガタとカブトムシの
【寿命】が違うわけ
◆カンガルーの【袋の中】のことや
赤ちゃんが誕生後、
袋から顔を出す/全身が出る日の法則
などについてお話しいただきました。
■ 新宅広二さんの著書 ■
■『なんでそうした!? そうなった!?
しくじり動物大集合』
(980円+税/永岡書店/2017年3月発売)
詳しくは こちら
■『なんでそうした!? そうなった!?
もっとしくじり動物大集合』
(980円+税/永岡書店/2017年12月発売)
詳しくは こちら
■『はじめてずかん
どうぶつ な~に?』
(1,000円+税/永岡書店/2018年3月発売)
詳しくは こちら