6月10日のゲストは
株式会社 幻冬舎
専務取締役で統括編集長の
舘野晴彦さん。
♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪
ワイドショーのコメンテーターとしても
おなじみの舘野晴彦さんに
本や出版にまつわるお話や
オススメの本をお聞きしました。
角川書店を経て、
1993年に見城 徹社長とともに
創立メンバーの一人として
幻冬舎を設立された舘野さんは
唐沢寿明さんの『ふたり』をはじめ
篠山紀信さん、さだまさしさん、
中田英寿さん、中村勘三郎さん、
大竹しのぶさん、EXILE‐HIROさん他
幅広いジャンルの著者の
担当編集者として数々のベストセラーを
生み出してこられました。
■ 編集者の原点 ■
24年前に幻冬舎を設立した時の想いは
大手、老舗出版社の独占状態で
新規参入が困難といわれる出版界に
風穴を開けたい――というもの。
「出版不況」ともいわれる背景には
編集者が努力を怠っているのでは――?
と考える設立メンバーは
編集者としての原点に戻り
小説家や著者に対して、
体を張って全力で向き合う覚悟で
幻冬舎をスタートさせたそうです。
「編集者」に必要なこと、
具体的に何をするのか、を伺いました。
(舘野)「作家の方が最高傑作、代表作を
作る環境作り――、
10年20年先も
ご一緒できるよう心構えが
必要だと思います。
あと、今何を書くべきか
僕らの方で、失礼ですが
アドバイスさせていただいたり
時にちょっと刺激したりして
作品を導き出す
ということですかね」
【人に伝わるもの】【売れるもの】を
強く意識しているという舘野晴彦さん。
本の「タイトル」や「帯のコピー」などは
悩みぬいた末に決められるそうです。
■ 舘野さんオススメの本 ■
◆ あの日、あの曲、あの人は
著者:小竹正人
著者は、LDH所属アーティストの曲を
多数手がけている
作詞家の小竹正人さん。
(舘野)「小竹さんは、EXILEファミリー
『EXILE TRIBE』にとって
精神的な支柱に
なってるんですね。
その方の歌詞集で、
厳選した60曲の歌詞と
それにまつわるエピソードが
出てますので、HIROさんの素顔
三代目の登坂さんの様子、
アーティストの息遣いまで
伝わってくるものに
なっていると思います」
■『あの日、あの曲、あの人は』
(幻冬舎/600円+税/2017年3月発売)
■詳しくは こちら
また、EXILE、三代目J Soul Brothers
などのグループが、
多くの人の心をつかんでいる理由を
舘野さんは次のように分析。
(舘野)「彼らが自分自身で
やりたいことと、
やらなきゃいけないことを
明快に、しっかり
掴んでいるからだと思います。
今、エンターテインメントの
中で頂点を目指すということに
ブレがないので、会っていて
本当に気持ちがいいですし、
それが身繕い、佇まい、
顔つきに出てきます。
本当にカッコいいです。
彼らと接していると
学ぶことがすごく多いです」
◆ えんとつ町のプペル
著者:にしのあきひろ
キングコング・西野亮廣さんが
業界の常識を覆し完全分業制によって
作り上げたオールカラー絵本。
4作目の絵本で
すべて舘野晴彦さんが編集を担当。
「彼は、アイディアはいっぱいある」
――という西野さんですが
0.03mmの水性ペンを使って
1ページ描くのに
80~100時間かかったそうです。
アイディアをすべて作品化するには
"人生を何度繰り返しても
時間が足りない"と気づき
映画制作のような分業制を発案。
さらに、人件費を捻出するため
クラウドファンディングで
資金を集めました。
西野さんとはかつてCMの仕事を
したことがあるしんやさんは
絵本の完成前に
絵を見せてもらう機会があり
その画力に驚いたそうです。
(中島)「ビックリしまして、
でも、それで終わらず
自分のアイディアを
(すべて絵本にするには)
このやり方では人生が
いくつあっても足らん、と。
で、分業を思いつくと」
(西川)「すごい熱意ですよ」
西野さんの意欲的な姿勢、
絵本にかける情熱に感服する しんや&あやの
■『えんとつ町のプペル』
(幻冬舎/2,000円+税/2016年10月発売)
■詳しくは こちら
■ 幻冬舎 ウェブサイト ■
幻冬舎のウェブサイトは こちら
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