4月8日のゲストは
脳科学者の中野信子さん。
♪♪ ポッドキャストで聴く ♪♪
テレビ番組のコメンテーターとしても
ご活躍中の中野さん。
新しい本『サイコパス』は
昨秋の発売以降20万部突破の大ヒット。
放送では
中野信子さんが子どもの頃に持っていた
視覚でとらえたものを記憶する能力
"フォトグラフィックメモリー"のこと
"サイコパス"とは何か――など
詳しく伺いました。
■ サイコパスの特徴 ■
「サイコパス」とは元々、殺人犯など
反社会的な人格を説明するために
開発された診断上の概念。
脳の器質により
他者への共感性をもたない人を指し、
100人に一人程度の割合で存在するとか。
(中野)「共感性の欠落した人といえば
わかりやすいかなと思います」
中野信子さんに届いた読者の感想は
9割にも及ぶ人が
「周りにこういう人がいる」
「あの人がそうじゃないか」
――と思いながら読んだそうです。
しんやさんもつい最近、
"組織の中で問題のある人がいる"
と相談を受け、
「サイコパスかもしれませんよ」と
中野さんの本で確認すると・・・
「サイコパスだ!!」と納得。
サイコパスの特徴は・・・
◆ 爽やかすぎる
◆ 可愛すぎる
◆ 魅力的すぎる
◆ 平然とウソをつく
◆ 主張が一貫しない
◆ 緊張しない
(中野)「この人は一点も
悪いことしなそうだな、
と思える人が・・・」
(中島)「オレや!」
歴史的有名人では、
残されたエピソードから
織田信長にサイコパスの傾向があった
と思われるそうです。
時には、サイコパスが
プラスに働く場合もあるようです。
企業の「CEO」は「5分の1」ほどが
サイコパスだと考えられているそうで、
「企業」を生かすためには
「個人」を排除する必要もあり、
良心が痛むことなく冷徹に行える人
=サイコパスの能力が企業経営で
活きるケースもあるようです。
(中島)「管理職になってくると
査定の時、心を鬼にして・・・
(という必要がありますが)
これが元々、鬼の人が多い
ということなんですね」
(中野)「元々、心が鬼で、人間らしさを
被って生きている
という人の方がやりやすい
場合があるんですね」
■ サイコパスへの対処法 ■
周囲に「サイコパス」と思われる人が
いた場合・・・
サイコパシーの高い人は
まともにぶつかっては勝てません。
(中野)「操作してきます。観察してて
ものすごく特徴を掴んで
弱点を知ってるんです」
(中島)「そう!まさに、そう!
ここをくすぐると嫌だろうな
という所に手を打ってくる」
(中野)「生々しい。そうです」
(西川)「サイコパスの人は
それをわかって、してる
ということなんですか?」
(中野)「わかって、してるんです。
それが生存戦略だから」
(中島)「僕は、大変だと思うんで
『投げ出せば』と言っちゃう」
(中野)「そう。ホント
"逃げるが勝ち"なんです。
逃げるのが最大の方略です」
スタジオの面々はそれぞれ
実在の人を思い浮かべ、
極めて実感のこもったトークが
繰り広げられました。
「逃げなければ相手の思うつぼ」
と語る中野信子さん。
「どうしても逃げられない場合」の
対処法を紹介してくださいました。
(中野)「囮のようなものを用意して
"自分はこういうメリットなら
あなたに提供できますが、
ここから先はいれません"
と一線を引くことです。
必要以上に近づかせないための
囮の能力を見せる(こと)」
(中島)「リスキーな戦略やね。
すごいしんどいね」
■ 中野信子さんの最新情報 ■
■著書『サイコパス』
(文春新書/780円+税/2016年11月発売)
詳しくは こちら
中野信子さんの最新情報は
中野信子オフィシャルブログ
「l'esprit d'escalier レスプリ・デスカリエ」を
ご覧ください。
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