7月23日のゲストは
コピーライターの神様といわれ、
なかじましんやさんにとっては
広告業界の大先輩、
仲畑貴志さん。
昨年10月以来、2度目のご登場!
仲畑貴志さんは
日本を代表するコピーライターとして
「おしりだって、洗って欲しい。」(1)
「みんな悩んで大きくなった」(2)
「好きだから、あげる。」(3)
「反省だけなら、サルでもできる。」(4)
「ココロも満タンに、コスモ石油」(5)
「一緒なら、きっと、うまく行くさ。」
(6) など・・・これまで4千以上もの
コピーを生み出してこられました。
1.TOTOウォシュレット 2.サントリー ゴールド900
3.丸井 4.大鵬薬品 チオビタドリンク
5.コスモ石油 6.西武流通グループ セゾンカード
この日は「タイムマシンに乗って」でも
取り上げたTOTO ウォシュレットの
CM制作のエピソードや、
多くの人に愛されるコピーを作る秘訣、
そして、審査員をお務めの
「トイレ川柳」に応募する際の
アドバイスなどをお聞きしました。
■ おしりだって、洗ってほしい。 ■
1982年放送スタートの
TOTO ウォシュレットの
CMの依頼を受けた当初
仲畑貴志さんは、温水洗浄便座という
その頃一般的ではなかった商品に対して
当時の販売価格 = 15万円の価値を
感じることができなかったそうです。
しかし、開発担当者の方が
仲畑さんの手に塗った「絵具」が
紙で拭いても取れず――
「それと同じこと」と説明され、納得。
絵具を紙で拭くというアクションは
CMでも描かれました。
当時のCMでは使われない
「おしり」という言葉が
お茶の間に流れたことで
放送開始当初は苦情もあったそうです。
(仲畑)「でも、リアクションがある
ってことは、いいこと」
(中島)「『クレーム来ないと
届いたことにならない』と
おっしゃる方もいるんですよね
(広告主さんの)中には」
■ 好かれるコピーを作る秘訣 ■
頭からひねり出した「コピー」に
自らOKを出し、世に送り出す前、
仲畑さんは
そのコピーに対して想定される
世間からのあらゆる「異論」を
「検証」するのだそうです。
(仲畑)「それ(異論)に誠実に
答えられるものだけを
(完成品として)出す。
ひとつの異論にも
答えられなかったら出さない」
(中島)「メチャメチャ
厳しいじゃないですか」
エーザイ「チョコラBBドリンク」の
CMでの桃井かおりさんのセリフ
「世の中、バカが多くて疲れません?」
このコピーも
あらゆる異論にもこたえられる、として
「自信を持って出した」そうです。
このCMでは、刺激的な言葉を
桃井かおりさんの声・話し方によって
緩和させることができた、と
解説してくださいました。
また、予算の都合で
CM投下量(放送回数)が
少ないことがあらかじめわかっていれば
その少ない機会で認知度を上げるため
コピーの"刺激"を強くするのだとか。
岡田屋「横浜モアーズ」のコピーは
「東京、カッペね。大阪、イモね。」
(仲畑)「(放送回数が少ない)
『じゃあ、強いのやりまっせ』
ってこと。『そのかわり、
たくさん流さないでね』と」
■ トイレ川柳のコツは 実感と共感 ■
仲畑貴志さんは、今年で12回目となる
TOTO トイレ川柳の審査員を務めています。
8月31日までの期間
作品を募集するトイレ川柳に
これから応募を押下が得の方のために
川柳を作るコツを伺いました。
(仲畑)「実感と共感があれば
いいわけで、
それだけですよね。
難しいから
つぶやきでいいんですよ。
それくらいの気分で
やったほうがいい」
TOTOの「トイレ川柳」について
詳しくは こちら をご覧ください。
■ ♪ ポッドキャストで聴く ♪
(ブラウザで直接再生)
前回 2015年10月17日ご出演時の
放送リポートは こちら
コピーライターの神様をお迎えし、終始
緊張気味だったなかじましんやさん。
ゲストコーナーが終わって
仲畑さんにお詫び?!
実は、地鶏(自撮り)撮影でした。
▲『大仲畑展mini』で入手したスマホカバー